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コワモテ!  作者: リソタソ
再会と出会いの春先
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8/105

見た目が変わっていても・・・・・・変わらないもの!!

 私は座り込んだワンちゃんの傍に駆け寄った。

「大丈夫? ほら、また鼻から血が出てる」

「……」

 ワンちゃんがその血を黙って袖で拭おうとする。

「あ、待って!」

 私がそれを引き留めて、ポケットからハンカチを出し、屈んでその血を拭ってあげる。

「なっ……ふん」

「もう、そんな風に鼻で笑ったら、また血がでちゃうでしょ?」

「るっせぇよ……」

 ワンちゃんはふてくされたように言う。

「もう、心配したんだからね」

「心配、してもらわなくたって……」

「幼馴染だもん。心配するよ、当然」

 私がそう言って、鼻からハンカチを離すと、ぷいっとそっぽを向いてしまった。

 なんだか、昔と立場が逆転したみたい。昔はやんちゃだった私が、落ち着いていたワンちゃんにいろいろとお世話になってたけど、今はワンちゃんがやんちゃになって、そんな彼を私が世話してあげている。

 でも……助けてくれるのは、昔から変わらない。ずっと昔から変わらない、やっぱり、私の王子様。

「ありがとう」

「……礼なんて、いい」

 ワンちゃんが立ち上がる。ちょっとだけ、心なしか顔が赤く見える。

「もしかして、照れてる?」

「照れてねぇ!!」

 照れ隠しみたいにそういうワンちゃん。なんだか、昔は昔で、細身の可愛らしいワンちゃんだったけど、今は今で……。

「可愛いなぁ、ワンちゃん」

 ぴたっ、とワンちゃんの表情が硬くなった。

 …………あっ、私、また地雷を……。

「なぁ、そう呼ぶなって、言ったよなぁ……」

 がしり、と頭を片手で捕まれる。ぎろり、と私を見下ろす顔は……

 ちっとも、可愛くなんかない!!! っていうか、めっちゃ怖いぃいいいいいい!!!!

「ご、ごめんなさああああああああああい!!!!」

 ああああ、今度こそ、嫌われちゃったかも……。やっぱり、前途多難だぁ……。


ども、作者です。短いので、かつ二章の準備が予定より早く済みそうなので定期外投稿。一章の終わりです。ここまで見てくれた方ありがとうございました。良かったら、続きも見てね。

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