35/50
No.35 欠陥品の応対
謹啓、平素は弊社製品に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。さてこのたび弊社商品に不備がありましてご迷惑をおかけ致しましたこと深くお詫び申し上げます。ご指摘品につきましては、製造番号と製造工場の記録を照合し、弊社の刻印はあるもののコピー品であることが判明いたしました。従って申し訳ないですがお客様への保障は出来かねます事をお伝え申し上げます。今後とも弊社へのご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。恐惶謹言。
…俺は正規品を正規ルートの販売店で購入したにもかかわらず、こういった責任逃れの言葉を聞いて怒った。しかし相手は「弊社を騙った会社を見つけて告訴してください」というのみ。正規品とコピー品とはどう違うのかも説明がない。俺はこれを公にした。すると大勢の人々も俺と同じ目にあっていて社会問題になった。クレーマーにはコピー品といって責任逃れをしていたようだ。その会社は当然倒産した。




