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No.36 神様へのレイクエム
ねえ、神様たち。ほんとに存在しているの。私の姿が見えていますか聞こえてますか……手下の聖職者に主は私を愛してくれるとか試練とか私のために犠牲になったとか、お坊さんなら先祖供養すればうまくいくとか因果応報諸行無常でも言わせてるけど本当は私のこと何も考えてないでしょ。全部うそなんでしょ。あんたたちも聖職者のお商売道具なのよね。もう疲れた。
違うよ。どうか私を信じて。
……ちょっと今の声誰よ……部屋の隅のごみ袋に入っている祈祷済みのお守りがひそりと輝いた。同時に私の脳裏に今は亡き人々の記憶が戻る。私の目から再び涙が伝う。生きている限り前を進むしかない。
私はごみ袋に再度向かい、お守りやお札の類をもう一度拾って部屋に置いた。どうせ私には効果なしだろう。でも、ないよりはましだろう。心弱い私は再び泣く。やはり私なぞ誰も救ってくれない。私は再度お守りをまとめ捨てる。
…その繰り返しだ。




