エピローグ
―「黒澤杏璃」と「郷田健太」は学園に関する全ての記憶を消された為、平凡な中学校に戻ることができなかった。集合住宅は震災で壊されており、昨年まで住んでいた仮設住宅の場所がわからなく、行く当てもなく彷徨っていたところ。「Mr.黒澤J」に誘導され日本に来た「杏璃」の元父「黒澤ガエル」に保護され、スイスに移動された。2人を学校に行かせる財力がないため退学となり、二度と他の学校に行くことはなかった。―
―「衣笠典子」と「兵藤源郎」は退学を確定した。その後、2人の行方を知るものは誰もいなかった。一方「遠藤魂二」は記憶を失ってなお、姉「遠藤麗下」の母校「都立高等学校」の入学試験を受験するも小6レベルに戻ってしまったためか結果は不合格となり、3年もかかる浪人となった。浪人から3年後(2016年)、ある出来事によって壮絶な最期を遂げた。―
―「藤田ハンナ」は記憶が混乱している「増田仁雄」との思い出を作るために、2013年夏でフランス・パリの旅に出た。ロンドンから遥々と遊びに来た2人「小波小鳥」「ベリンダ・ハドソン」のほか、現時点で存命している「ジョーン・ルルー(ジャンヌ)」に出会い、「ハンナ」の口から思い出話をして、8月末まで交流を深めた。帰国後から年末近くのタイミングで、「ジャンヌ」はエッフェル塔から投身して最期を遂げ、友の最期にギャン泣きする「ベリンダ」、「ジャンヌ」を追悼する2人「ハンナ」「仁雄」であった。記憶が欠けている「南和子」に関しては親友2人「黒井清子」「ミュゼット」に支えられながらも、発生源不明のリバース式ゾンビ事件、その実態は3年前(2010年12月25日)に取り逃した「クシダアク」による「EsreverЯ現象」を乗り越え、その時反転された「和子」は「清子」の尽力により「EsreverЯ」の侵蝕から解放された。「EsreverЯ」収束後、「和子」は「仁雄」の下で暮らすためにポーランドへ飛んだ。「仁雄」と「ハンナ」は2013年秋頃に結婚していて、それでも「和子」は既婚者である「仁雄」についていくと決めたのであった。―
―「鵲マデリーン」と「鵲マイケル」は、「樋串武学園」とは全くの無縁だったが、その先における最も重要な親子であり、後の出来事での組織「スート団/Team Suit」創設に繋がる。「ジャンヌ」投身自殺をくまなく調べているうちにあるものを見つけた。2014年の話であった。画像や資料は全削除されているため、ごくわずかしか収穫できなかったものの、独自に解釈して、「Dr.デカボット」にお願いしてまでクローン計画「プロジェクトM」を2015年12月14日まで進めていた。「レベッカ」の兄貴分「原作者」にとってかけがえのない友...いや、2014年9月末にて決裂した「忌々しい魔女」に知られてしまったため、計画は頓挫。せっかくのクローン達を殺処分せざるをえない結果になった。それでも「マイケル」は実父「鵲充弘」の謎を解き明かすために諦めきれず、第一の疑似クローン...いえ、趣味で作っておいた人造人間「鵲マルティナ(*昔飼っていたデジタルペット(1997年2月1日、多分一人旅行の土産)を参考に1997年4月1日に人格を作成、2014年4月1日にボディを作成。)」の最終調整段階までこぎ着けた。立て続けに「スート団」を創設し、「近藤エリオ(日本名:近藤邦雄)」をはじめ、クラブ組のカップル2人「石田林蔵」「結城ハニー」、上海市出身者2人「中川朱美/Zhū Měi」「細貝聡志/Liú Cōng」を配下に置き、ホビー用小型ロボットを支給し、2018年3月末をもって解散するまで暗躍した。―
―「ハイペリオン・ザ・インキュバス」は学校設立の有志集めに飛び回り、「ダイアナ・アトラス」は「シティデベロップメント・シンクロ高校(CDS)」のプランや予算をまとめ、「エドガー・グッドウィン」は「エリートガード」の仕事を兼ねて、「セリア・アトラス(セレーネ)」の教育に力を注いでいた。未完成段階かつ設立とはいわないものの、「アレグロ雪郎」の弟分「佐藤打斗」を将来第一先輩になるよう2014年9月より迎え入れた。「ラファエル・アトラス」は2015年7月10日より連れ子「ジェーン(2015年3月14日生)」を連れた「ジェシカ孔雀」と結婚した。2016年3月25日、設立完了とともに当事者7人「雅史」「清子」「ハンナ」「ラファエル」「ダイアナ」「ハイペリオン」「エドガー」揃って記念写真を残し、「セレーネ」を2016年9月3日に第一生徒として迎え入れたのであった。―
―2013年4月に「大原雅史」が戻ってきた。「都立高等学校」に転学することになり、「黒井清子」はサプライズじゃない転学に驚くと同時に心より喜んでいた。修学旅行、体育祭、文化祭、スクールライフを1年間、「雅史」、親友2人「和子」「ミュゼット」、同級生2人「カルウ」「チイア」とともに楽しんでいった。その最中、例の現象により反転されていた「和子」を「雅史」とともに救出、「EsreveЯ」の力を受け入れてでも道を踏み外し、「和子」を反転させた元凶「佐々木貞夫"Я"」を迎撃、様々な困難を乗り越えていった。「都立高等学校」そして「清子」は「都立高等学校」を卒業した約束の日(2014年3月1日)、「大原雅史」と結婚した。第1子を授かり、翌年(2015年)1月に「浄子」を出産した。―
―そして「大原雅史」、「黒井清子」、「ラファエル・アトラス」、「ダイアナ・アトラス」、「ハイペリオン・ザ・インキュバス」、「藤田ハンナ」、「エドガー・グッドウィン」。彼らはそれぞれの道を進み、満足できるような人生を堪能した。何も言うことはない、スクールライフを楽しんでいるうちに完成されたのだから。人は7人を学園の当事者改め、シンクロ組「サティスファクション・エンフォーサー/Satisfaction Enforcers」と呼んだ。―
2018年3月20日(火) ただの公園(樋串武学園だった場所、跡地)
「雅史(22歳)」と「ハンナ(25歳)」は5年ぶりに姿を現した「ローズマリー」とともに、あの場所で楽しかったあの日を偲んでいた。
学園を通して得たもの、それは「清子」の『誠実』、「雅史」と「清子」の『愛』、「サティスファクション・エンフォーサー」の『希望』...と。「樋串武学園」がなかったら、今の「雅史」はいなかったかもしれない。学園を創立した「ラザール夢ノ橋」に謝意を表して、おしるこヌードルの空き容器(5年前、マデリーンが全部食べたもの)を手向けた。公園の出入口前に「雅史」の妻「清子」とその子供2人「浄子」「律史」、「ハンナ」の夫「仁雄」とその子供2人と引っ付き虫の「和子」、「ラファエル」とその妻「ダイス」、「ラファエル」の義娘(ダイスの実娘)「ジェーン」と実子(息子)2人、「ダイアナ」と「ハイペリオン」、超官「エドガー」が待っている。3人「雅史」「ハンナ」「ローズマリー」は公園を後にした。
空き容器が置かれた墓標の後ろに8年6ヶ月前に帰宅部8人が買って遊んで、そして長らく放置されたまま苔に覆われたCECH。
ここから先は「サティスファクション・エンフォーサー」が作り出す未来。再び集結したその道を歩む。学園という名のしがらみに区切りをつけて完結する青春の物語。
END




