第9話「ウニョチョンパロムシとサトウキビ」
俺たちは作戦を考えていた。
「お前の処刑をさせる。」
「「は?」」
そう、天才的な作戦を。
三角州が頭を掻きこちらを見た。
「ごめんちょっと何言ってるかわからない。」
俺は説明しようとした。
「だからお前の処刑を--」
「だからなんで処刑させるんだよ!」
「まだ人が喋ってる途中でしょうが!」
「師匠の怒り方じゃん……。」
三角州がなんか言っているが、気にせず話し続ける。
「まずお前がゴブリンを適当に1匹倒す。そうすると危険人物扱いされて処刑される。」
三角州は頷き
「そりゃそうだ。仲間を殺されたら処刑したくなるもんな。」
理解が早くて助かる。
「処刑ってなると流石にみんな集まるだろ?」
そう、そこでキッ○ン泡ハ○ターとお酢を混ぜて塩素ガスを発生させればいい。
「なるほど……確かにそれならあとは逃げるだけだな。」
「納得してもらって何より。」
三角州はハッとして
「でももし俺が本当に処刑されたらどうすんの?!」
「いやお前死なないじゃん。」
そう、こいつは不死身なんだから。
「扱い雑じゃない?」
三角州が何か文句を言ってるが気にしない。
「じゃあ決行するのは次にゴブリンが近づいて来た時で。」
三角州は頭を掻き
「近づいてくるかぁ……あぁ!ゴブリンは人間を最低限生かすために夕暮れ時に飯をくれるんだよ。その時にぶっ殺せばいい。」
おお!すごく助かる情報。
「じゃあ決行は今日の夕方ぐらいかな。」
そして時は流れ夕暮れ。
「おっ!やっとゴブリン来た!」
手に持ってる葉っぱの中に飯が入っているのだろうか。
飯をくれるなんて意外と手厚いね。
ん?何か見えーー
「虫じゃねぇか!」
あの葉っぱの中からウニョウニョした気持ち悪い虫が見えた。
AIがなんかあの虫めっちゃ見てるんだけど。
「あれはウニョチョンパロムシですね。」
「へー、なんでそれは知ってんだよAI。」
というかウニョチョンパロムシって名前イカれすぎだろ。」
「ウニョチョンパロムシはグロテスクな見た目とは裏腹にクリーミーな味わいらしいですよ。」
「へー、無駄な情報ありがとう虫AI。」
「というか仕留めないと!三角州……。」
三角州の方を見るとすでに殺されたゴブリンがいた。
「お前らが変な話してる間に殺しちゃったけど……。」
「「はっや」」
恐ろしく速い殺し……俺ですら見逃しちゃうね……。
「じゃ、じゃあ三角州暴れて来てそのあと捕まえられて。そしたら多分処刑チャンスだから。」
「仲間が処刑されそうなことをチャンス言うなよ。」
しょうがない。実際こいつに処刑時が一番のチャンスなんだから。




