1/10
プロローグ「サトウキビ死す」
俺の名前は佐藤稔、みんなからは砂糖が実るからという理由でサトウキビと呼ばれている。
「なんでだよ!サトウキビに砂糖が直接なるわけじゃないだろ!」
(ママーあれ何ー?)
(シッ!見ちゃダメよ!)
何か言われてるが気にしない。
俺はそれくらいじゃ怒らない。
なにせ今日は新作ゲーム「グレートパリオ2」の発売日なのだから。
「今日の授業さえ終わればグレートパリオを買える…!」
ん?あれは猫?
まずいトラック?!
クソ!誰も助けようとしないじゃねえか!
『助ける!』と心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!
……いや、待て。
俺、今日グレートパリオ買うんだけど?
だがもう遅い。
足は猫に向かっていた。
俺は猫を吹き飛ばして身代わりになった。
「ああ、これで人生が終わるのか。」
だんだん目が重くなってきた…
……いや待て。
俺、まだグレートパリオ2買ってねえぞ。
せめてエンディングくらい見せろ。
そんな俺の願いもむなしく、視界はゆっくりと暗くなっていった。
まあ、猫は助かったらしいからいいか。
……いやよくねえ。
グレートパリオ買いたかった……。
気づいたら変な白い空間にいた。
「あ、ども」
「……え?」




