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東方陰影記  作者: 凛
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38話

予定と全く違うんですけど

「流石は博麗の巫女の名を継ぐだけはありますね」

「余裕ぶっいてるとあそこの魔理沙がマスパ撃ってくるかもしれないわよ?」

絶えず弾幕を撃ち続ける中で、少女二人は言葉を交わしていた。弾幕の隙間を縫うように飛び、弾幕の隙間に自身の弾幕を撃ちこむ。両者一進一退を繰り広げている。

「いい加減隙を見せてくれると助かるんだけどねっ」


***


「あら、魔理沙と射命丸じゃない。上で弾幕ごっこをしているのは誰かしら?」

「咲夜じゃないか。いいのか?メイドの仕事は」

何故か博麗神社にへんt…紅魔館のメイド長が訪れた。本来ならば館での仕事をしている時間のはずだ。

「お嬢様が能力を使ったらしくてね。博麗神社に行けば面白いものが見られる、ですって」

「確かに弾幕ごっこは見てて面白いが…、それは私の感性だし、レミリアが面白いと感じるかは微妙なところだぜ」

「そうなのよねー。でも、珍しく嬉しそうな顔をしてたし…」

レミリアが何故そんなことを言ったのかわからない咲夜は頭を悩ませる一方で逢った。

「ああそうだ、上で弾幕ごっこをしてるのはえーきさまと霊夢だぜ」

「何で映姫様が弾幕ごっこをここでしてるのよ」

「――――夕月さんが関係しているみたいですよ」

射命丸が自らの【禁句】を口に出したことに魔理沙は嬉しそうに目を広げる。が、一方咲夜はその名前を聞いたとたん表情を曇らせた。

「どうして夕月の名前が出てくるわけよ…」

「上の弾幕ごっこが終われば全部わかるぜ」

そう言葉を発し、空を見上げた魔理沙は何かに驚いて目を丸くした。

「…何か飛んでくるんだぜ」

「何かって何よ」

と、咲夜は隣で目を丸くして停止している魔理沙の視線の方向を見る。すると向こうの空遠くから何かが高速で飛んでくるではないか。

「映姫様ーっ!お勤めご苦労様でーっす!」

「小町!一体なっ!痛い!弾幕を撃つのをやめてください!」

「あら、濃厚な百合百合タイムですか?邪魔することはできませんねぇ」

「違います!違いますからあ!」

小町に気を取られ、流れてきた弾幕がデコにぶつかり痛みを訴える映姫を茶化す霊夢。

「で、小町。ここに来たということは役目を終えたんですよね?」

役目、という言葉に霊夢は耳をピクリと動かし表情を強張らせながら映姫に向き合う。

「いやー、実はあのう…」

「何で自分はここに連れてこられたのかよくわからないのだが」

小町の背中から若い少年の声が聞こえた。

「まさか、連れてきたのですか!?」

「…はいそういうわけです」

ゆっくりと右にずれる小町の裏にいたのは、先ほどまで小町とともに白玉楼にいたはずの夕であった。

「流石霊体というべきか。空を飛べるとは思ってもいなかった」

自身が飛べる、ということに驚きながら両の手を開いては閉じての繰り返しをしている。と、神社の境内にいるということに気づき、下を眺める。


「…ここは博麗神社か。おや、先日の天狗の少女ではないか」



「「「「――――っ!!?」」」」

小町とともにやってきたのはどう見ても、どの角度から見ても神崎夕月そのものであった。

絶句。

彼女たちの様子を表すのに一番最適な言葉だろう。あるものは目を見開き、あるものは肩を震わし、またあるものは呆然と立ち尽くしている。




いずれ時は巻き戻る。


次の次ぐらいに番外編書こうかな。

もう展開の予想ぐらいできるでしょうからね

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