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【3万PV突破!】白い鴉の翔ぶところ ~辺境からてっぺん目指す!底辺からの下剋上~  作者: TEN
第二部 薬房の子

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第1話 序

※主人公スハの物語は、こちらの第二部からスタートです(第一部は、スハが生まれる前の前提になる部分のお話になります)

第二部からでも読める形で進める予定のため、どちらからお読みいただいても大丈夫ですが、お時間ある方はぜひ第一部からお読みください★



◇   ◇   ◇


 かつて、天と地が今よりも近かった時代。

 地上の争いを嘆いた天の神は、一羽の白い鴉(からす)を一人の小さき国の王に遣わした。


「天に住まう白い鴉は、地上においては吉祥の証。この鴉が、そなたの国を唯一無二の存在へと導くだろう」


 周辺の国々はこの王の元へ集い、いつしか争いは途絶え、王は地上で唯一の存在となった。


「天より遣わされたこの鴉は、まさしく吉祥の証。以後は国の守り神と定め、我が国を白い鴉の国とせん」



―――失われた国の建国神話―――


◇   ◇   ◇




 ある大陸に、北の尚景(しょうけい)、東の冲景(ちゅうけい)、南の蔡景(さいけい)、人呼んで「三景(さんけい)の地」と呼ばれる場所がある。


 この地の本来の名は亡(ほろ)びて久しく、遥か昔、東西南北数百里にも及ぶ広大な一つの国であったことなど、人々の間からは忘れ去られていた。


 名が亡び、ただ「三景の地」と呼ばれるだけのこの場所には、大小数多くの国が乱立し、長きに渡る戦乱の世が続いている。中でも、南の蔡景では覇権争いが激化しており、毎日どこかで国が消えていると言われる程、激しい争いが続いていた。


 その蔡景にあって、烈火のごとき勢いで領土を拡大し続ける国がある。


 大鷹、と他国に恐れられる大王クァク・ソンドが治める大国、紫微国(しびこく)―――。


 その勢いの右に出る者はおらず、これまでの戦で挙げた王や将の首は数えきれない。三景全土でその名を知らぬものはいない程、蔡景、ひいては、三景統一に一番近い王だと言われている。


 そんな王がいることに、紫微国の民は心から感謝していた。


 紫微国に生まれ、紫微国に生きる我々は、他国に侵略される心配などしなくていい。紫微国にいる限り、我々の生活は脅かされることなど無く、未来永劫安泰なのだ、と―――。


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