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第17章 評議会④

評議会④





▪️▪️▪️▪️





急遽予定変更になってしまったが、情報収集や根廻し等は配下達がやってくれるので2日遅れでの無限ダンジョンへのダンジョンアタックだ。



今回のメンバーは、ルナルーレ、リム、セレン、レンと、ペットはシロリュウのみ、お付きはガリーとリンドレージェに新規執事の4人と新規副メイド長の3人だ。


新規メンバー7人は、まあ、お勉強の一環でガリーとリンドレージェは先生役だ。



副メイド長達は基本問題無い。

今回の3人は全員第2メイド部隊から第2副メイド長への昇進だ。

こう云った外出時の同行にも慣れている。


指導のメインは執事達だ。

彼らは旧第1部隊、現諜報守護部からの昇進だからだ。


なので、外出時の立ち振る舞いや注意点等を中心に学んで貰う。


特に注意が必要なのはオレやペット達との距離感だ。


オレ達を心配して近くに居過ぎるといざという時に邪魔になってしまう。

かと言って、離れ過ぎると護衛にならない。


この辺りの微妙な機微は、経験でしか身に付かない!!と、セバスが言っていた。



オレは、お世話さえして貰えれば護衛は必要無いかもしれないが、その、僅かな油断が命取りにならない様に、常に誰かを連れている。護衛としての技術は必須技能なのだ。





無限ダンジョンは、ただの巨大な門だった。


如何にも『異空間に繋がってますよ』と、言わんばかりで、門の中は真っ暗だ。

裏側も全く同じく開いた門で、中は真っ暗だった。


先ずは両面の門の確認から行ったが、何方から入っても中で直ぐに合流した。

何度か出入りして、出て来る時は必ず南側から出て来る事が分かった。


では、張り切って、ダンジョンアタックだ!!



先ずはオレとシロリュウで一気にレベル10万迄進む。

みんなにはオレの“ディファレントスペース”で待って貰って、オレは1人シロリュウに乗ってオリジナル複合魔法“千手”を使う。


この魔法は、“ストーン”で作った石の玉から、マジックハンドをいっぱい出す魔法だ。


シロリュウがどんどん移動の風圧だけで次々と現れるゴーレム達を薙ぎ倒し、オレが“千手”で魔核を回収しつつ進んで行く。


僅か1時間程で10万km迄辿り付いた。

シロリュウは大幅なレベルアップで格段に速くなっている。

この星は地球よりも明らかに大きいが、それでも今のシロリュウならものの数時間で1周出来るだろう。


10万km迄辿り付いたので、此処からは妻達の訓練がてら進んで行く。


予定としては、レベル10万からはルナルーレ、リム、セレン、レンの4人で進む。

目標は4人でレベル500万迄行く事だが、そこまでのレベルの上がり方次第だろう。


今回はオレが付きっきりなので、いつものノーダメージルールでは無く出来る限り頑張って貰う。


第1陣の限界が来たらキスラエラを追加、その後セリンを追加、最後にクリシュナを追加して、最初の4人には抜けて貰う。


その後は、キスラエラとセリンはオレの判断で抜いて、クリシュナとシロネコ達のローテーションで進む。


1対1に限界が来たら2人で、3人でと追加して行く。


シロネコ達全員で挑んでも無理になったら、みんなには“ディファレントスペース”に戻って貰って、オレが一気にレベル1,000億迄駆け抜ける。


と、いう予定だ。


計画はオレが立てたが、戦闘の作戦は妻達やペット達で考えさせている。



オレは少し距離をとって眺める。

シロリュウの休憩はオレの肩の上で取る様だ。



レベル10万の5m程のストーンゴーレムに対してセレンとレンが挑む。


ルナルーレは補助、リムは後方待機の様だ。

まあ、レベル10万程度なら今のルナルーレやリムにとっては1人で楽勝だろう。


セレンとレンの2人は、同時に攻撃したり、時間差で攻撃したりと、しっかり息の合った動きで着実にゴーレムの手足を削って行く。


10分程掛かったものの、結局、ルナルーレの補助魔法も無しで無傷で勝利した。


そのまま、休む間も無くレベル10万1に、続いて10万2にと進んで行く。


10万20迄行ったところで、セレンとレンに声を掛けて休憩にした。


まだ、ルナルーレの補助も無く進んでいたが、2人の戦闘が“スムーズになり過ぎていた”ので、ちょっと、注意をする為だ。


新規副メイド長のキラルとカナリンスのお茶を待って4人に話し掛ける。


「セレン、レン、2人共、動きの効率は上がっているが、単調になってゴーレムの攻撃に対しての警戒が下がっているぞ。


不意に全く同じ見た目で、全く同じ動きのゴーレムに特殊な攻撃を持つモノが現れたらどうするんだ?」


「「!!ごめんなさい……」」

2人はさっき迄の戦闘と同様にシンクロした謝罪をした。息ピッタリだ。


「ルナルーレとリムは、気付いてただろ?

自分がもしもの時に備えるだけじゃ無く気付いた時にアドバイスを飛ばす事も必要だぞ」


「「ごめんなさい……」」

こっちの2人も息ピッタリだ。

妻達が仲良くやっている様で、そこは良い事だ。


「単調な繰り返しは油断を生むから、一層の警戒が必要だ。

かと言って、気を張り詰め過ぎると消耗が激しい。

適度な警戒を自然体で張り続ける事が大切だ」


「「「はい!!」」」

今度は4人で息ピッタリな返事が返って来た。




▪️▪️▪️▪️




10日進んだ。


セレンとレンも、レベル10万台は駆け抜けながら一撃で倒せるくらいになった為、4人がローテーションで一撃で倒しながら進める様になった。


そこで、一気にレベル20万台迄シロリュウで移動。


また一撃ローテーションが行える様になって30万台へ。


結果、70万kmくらい進んだが先は長い。


今回はここまで、一旦戻って、オレは商業ギルド評議会への殴り込みの準備を行わなければいけない。


帰りもシロリュウの背に立ち、魔核の回収を行いつつ一気に帰った。





帰ってからは、頼んでおいた情報収集と根廻しの結果を聞いてから、再度、指示を出して、それ以外の報告を聞く。

今回の評議会の件以外は特に無かったので、久しぶりの一家団欒タイムをゆっくり取る事にした…………




翌日は設計と建設だ。


建物の図面を引くのも慣れたモノだ。


サクサクっと作り、サーラールの街のクルス商会本部横、今回買い取った土地を一気に更地にして、先程描いた建物をパッパと建てた。


その後も各地に同じ建物を1日掛かりで建てて建てて建てまくった。


更に翌日は根廻しをしていたメンバーを昨日の最初の建物に来て貰って、最終打ち合わせを行って、次の日は一日中、妻達とイチャイチャして英気を養ってから評議会当日を迎えた…………






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