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JKは魔王の嫁になる。  作者: かつらぎ
第四章 奇跡&大団円編
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JK、披露宴に制服を着る。

JK編あと4話で完結です!

プロポーズしてくれたセル様は、結婚披露宴をしようと言ってくれた。


「はねむーんも、捨てがたいが、先ずは皆にユリを披露し、皆にユリが私の妻だと知ってもらいたい。」


こっちの世界に来てから、今までは、お城のみんなとセル様としかしゃべってなかった。


誰を招待するのか聞いたら、魔族の各族長はもちろん、4大陸の他の魔王とその奥さんや、人間界の国王夫妻が来る事になると教えてくれた。多分奥さん達はみんなわたしと歳もそんなに離れてなくて、しかも魔王の妻はみんな異世界から来てる。


それって、もしかしたら・・・初めての同性の友達!!!ができるかもってことだよね!?


わっしょい!!!



準備に忙しくなるみんなと、飾り付けられたお城を見て、わたしはわくわくが止まらなかった。


セル様は着て欲しくないって言ってたけど、わたしはJKだし、たくさんの人に会えるならなおさら、このJKブランドの代名詞とも言える制服を着たい。


それに・・・これはけじめだと思う。


わたしはセル様の・・・魔王の妻、だから。JKは、そろそろ卒業しなくちゃ。うん、そうだ。


拗ねるセル様も可愛かったけど、とにかく押し切った。


ええ、もちろん、タダで、とは言いませんよ?セル様。



披露宴をする事になって、みんなと色んなアイデアを出しあったけど、前に参列した従姉妹の結婚式みたいなのは、堅苦しくって性に合いそうもない。ぜんぜん話せなくてつまんなかったし。


どっちかというと、二次会のほうが大人達も気楽で楽しそうだった。だから結局、セル様にまずあいさつしててもらって、宴会も立食式にしてもらって、そこに2人であいさつしに行くって事に落ち着いた。



「大変お待たせ致しました。我が王の妃の支度が整いまして御座います!どうぞ御客人の皆々様、お迎え下さいませ!」


オームさんの声を合図に、わたしの前の大きな扉が開かれる。主役で、しかもこんなに大勢の前に1人で出るのなんて・・・どうしよう、緊張してきた。ドキドキする!!


「ユリ様、大丈夫ですわよ、とってもお綺麗です。堂々となさって!」


わたしの支度を手伝って、横に一緒にいてくれるフェイさんは、手に白いケープを持ってる。わたしがセル様に街で買ってもらった、初めてのプレゼント。きれいな百合の刺繍がはいってるやつだ。



「わかった。だがこれだけは、譲れぬ。」


わたしが制服着たいって駄々こねてたら、最後はセル様がこう言った。


ケープを羽織って、ちゃんと脚を隠すこと。絶対他の男の人には見せたくないって。これってやきもちだよね?眉をしかめてるセル様、可愛い。愛おしいな。



扉が開かれると、そこにはたくさんの人がいた。みんなが一斉にわたしを見る。大広間の一番奥の高くなってるとこの大きな椅子に、セル様が腰掛けてて、ゆっくりとこちらを見た。


笑ってる。その顔は、優しくて、とても嬉しそうだ。



セル様の赤い目は、わたしを真っ直ぐに見つめてる。


そうだ、わたし、JK卒業して、この人の妻になるんだ。今日はそれをみんなに知ってもらう日。


ついさっきまで緊張してたのも忘れて、わたしはセル様だけを見つめながら、セル様に向かって歩いていった。

JK語広辞苑 令和二年監修


JKブランド 女子高生の3年間の称号みたいなもの、ないしJKの特権に対する用語

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