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俺だけが  作者: パー子
第四章 誕生日
47/52

「なあギターの弦貰ったら嬉しいか?」

本屋を出ると今度は楽器屋に来ていた

まあ嫌々だとしてもアイツとバンドを組むことになったくらいだからな

本よりは少しは分かるだろうし直ぐ決まるかだろうって




「嬉しいね消耗品だから」



「じゃあこれにすっかな」



「プレゼントにギターの弦ね…」



「…無いよな」

訂正、全然決まらない

楽器屋に来たものの本体とかエフェクター類は高すぎて簡単に買えるわけねえし

かと言ってギターの弦をプレゼントってなんか無いよな

だったらピックとかもダメだよな

…あっこれ




「ストラップならまだいいか…」

ピックの中にピックチャーム付きのストラップを見つけた

ストラップなんてガキっぽいプレゼントかもしれないけど

まああげるのには変わらないし陽菜も文句はねえだろ




「ちょっと買ってくるわ」

奏斗に断ってレジに行って会計を済ませていると俺はある事を思った

これアイツにあげたらアイツが付けるんだよな

…なんか嫌だ

俺があげたものをアイツが付けて持ち歩くとかなんか嫌だ

仲が良いみたいでキモいな

うわこんな持ち歩ける様な物にするんじゃなかった…




「どうしたのそんな渋い顔して」

嫌な事に気づいて後悔をしながら

何もラッピングもしてないただの袋に入ったプレゼンを手に奏斗の所に戻る

すると直ぐに自分の顔を指摘をされた

そんなにカッコイイ顔してるのか俺




「…いや別に

もうこんな時間か飯食って帰ろうぜ」



「そうだね」

説明するのも嫌で適当に誤魔化した

そして面倒くさいプレゼント選びを終えた俺達は飯を食いに行くことに

歩き出す前にプレゼント(仮)をカバンに入れる時に小さくため息を着く



まあ陽菜や父さんが催促したらあげればいいか

それにあげた所でアイツが付けるかも分からねえしな

気にすんの止めとこう



取り敢えずは無かった事にして俺は飯のことを考え歩き出した

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