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「潤おかえりー」
「ただいま」
「おかえり潤くん
もうすぐお風呂空くと思うから待っててね」
「はい」
家に帰ると父さんはリビングでテレビを見て詩織さんは洗い物をしていた
と言うことは風呂に入ってるのは残りの二人だな
さの小煩いチビに会わなくていいのはラッキーだな
風呂上がってきたら直ぐに俺が入れば小言を言われずに済みそうだ
そんな事を考えながら俺もソファーへと腰をかけた
「潤プレゼントは何を買ってきたんだ」
「ぶっ」
そう言えば敵は1人じゃなかった
「…買ってねえ」
「父さんにそんなバレバレの嘘が通用すると思ってるのかー?」
「・・・」
「ちょっ父さんを無視をするんじゃないよ!!
ガラスのハートだよ父さんは!!」
「・・・」
「ほーうまだ無視するのか
まあいいだろう
こう云う時は強制的に見てやる
とうっ!!」
「なっ!!」
「ふっ…良い動きだな潤よ」
「潤よじゃねえよ!!
勝手に人のカバンの中見ようとすんなよな!!」
「お前が無視するのが悪い
いいから父さんに見せなさい」
「どうして見せなきゃいけねえんだよ!!
買ってきたんだから文句ねえだろ!!」
「父さんの方がセンスがある事を確かめなければならんだろ!!」
「まだそれ引きずってんのかよ!!」
「ふふふっ
本当に仲がいいわね」
「だろ?」
「だろじゃねえよ
詩織さんもそれは節穴って言う奴ですよ」
「そうかしら?」
「はぁ…
てかそんなに絡んでこなくても
明日になったら見れるだろ渡すんだから」
「ああ…そうだな」
「ねえ潤くん
潤くんには話しておこうと思うんだけど…」
「…何をですか?」
「あのね
もしかしたらだけど結音はプレゼント喜ばないかもしれないわ」
「…そりゃ俺のは大した物じゃ無いですからね」
「そうじゃなくてね
結音はプレゼントが苦手なのよ」
「苦手…」
「前に少し話したことがあるけど
健二は結音の誕生日プレゼントを取りに行く時に交通事故にあったでしょ
だからなのかプレゼントをもらっても上手く喜べなくなったの
もちろん誕生日を祝われることも好きじゃなくてね
健二が亡くなった次の年から結音は誕生日の日は人と関わらないようにしているの
友達の誘いも断って部屋に引きこもったり」
「そうなんですか…」
健二さんの話しはなんて言って表わせばいいか分からない感情になるから少し苦手だ
でもアイツがそうなるのも分からなくはないよな
「だからね
結音はプレゼント受け取ってくれないかもしれないの
ごめんなさいねせっかく買ってきてくれたのに
結音の代わりと言っちゃなんだけどありがとうね潤くん」
「いえ…そんな…」
どう反応すればいいのか分からずズズズッと飲む俺をニコニコと笑いながら見る詩織さん
気まずい…よし上に行こう
「潤くんありがとうね」
リビングから出ようとすると後ろから声が飛んでくる
「いや安い物なんで」
「うふふ
これは最後まで話しを聞いてくれてって言うありがとうよ」
ニコニコしている理由はそれだったんだな
何か分からないけど背中がムズムズした




