表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/43

『魔法少女の初仕事』④

『魔法少女の初仕事』④

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 男の子の声援を受け、やる気十分の僕の耳元にマスコットが。

 なんだよ。

 まだ何か伝えてない事でもあるのだろうか?


 いい加減に……


「パンツなんて見せつけて、少年の教育に悪いのじゃ」


「へ?」


 ……ぱ、パンツ!?


 咄嗟に顔を下に向け、自分の格好を確認する。

 視線の先には、純白にピンクのリボンを施された三角形の布地が……

 慌てて乱れた服装を正し、三角形の布地をスカートの中に収納する。


 も、もしかして僕ぱんつ丸出しであの男の子と話してたの?

 嘘でしょ。

 恥ずかしすぎるんですけど。


 カッコつけて「安心して、あのヴィランは僕が倒すから」とか言っちゃったよ。


 ……


 よく考えれば、さっきみたいに激しく動けばそりゃ服装も乱れるか。

 特に、僕はスカートになんて慣れてないし。


 なんだろう、意識すると心なしか股下がスースーして来た気がする。

 た、頼りない。

 スカート、なんて心もとない服装なんだ。


 マスコットもマスコットだ。

 忠告するタイミング遅すぎるって。


 純粋に応援してくれていた男の子に、こんなもの見せつけちゃっていたなんて……


 ま、まぁ。

 きっと大丈夫、そんな気にしてなかったはずだ。

 この男の子はまだそんな歳じゃない。

 純粋な子に決まってる。


 ……


 それに、仮にそう言う年頃だったとしてもだ。

 1人あんな危険な場所で頑張って耐えてたんだから、そのご褒美ってことで。

 これぐらいで教育に悪いなんて、温室育ちが過ぎるってものだ。


 ……そう、パンチラぐらい。

 これから女装して魔法少女として活動しようっていうんだから、今更でしょ。

 僕もこれぐらい気にするようなことじゃない。


 大したことない。

 うん。

 大したことない、筈だ。


「もしかしたら、膨らみとかも当たってたかもなのじゃ」


「え?」


 ……膨らみ?


「思いっきり抱き合って密着してたしのう、あの子の性癖が歪んでなければいいのじゃが」


 ……


 !?


「う、うるさい!」


 黙れ。

 この、ポンコツマスコット。

 余計な事は考えるな。

 忘れろ。


 そ、そんなこと起こっている訳……


 あぁ、そうだ。

 そんな事は起こっていない。

 間違いない。


 だから、これ以上考える必要はないな。

 うん。


 僕がヴィランを倒す。

 そして、かっこいいお姉ちゃんになる。

 それでいい、完璧だ。


 僕はヴィランの前に飛び出す。

 正直、戦法とかまだ何も考えられていない。


 暴れていたヴィランが僕に気づいたのか、警戒するような視線を向け構えを取る。


 目の前にいるのは本物のヴィラン、何をしでかしてもおかしくない存在だ。

 一瞬たりとも気が抜けない。

 僕の頭を支配していた余計な思考がクリアになり、目の前の存在に対して研ぎ澄まされていくのを感じる。


 魔法少女としての機能か、命の危機を前に僕の闘争本能が刺激されているのか。

 それは不明だが、今の僕は奴の一挙手一投足すべて見逃す気がしない。


「……魔法少女か、毎度毎度仕事の邪魔をしてきおって」


「僕が来たからには、もう好きにはさせない」


「ん? そうか、そうか」


 僕の言葉にヴィランは嘲笑うような笑みを浮かべる。


「何がおかしい!」


「お前、新人だな」


「……、それがどうした」


「ふ、ならば容易い」


 なぜ分かった。

 だが、関係ない。


「覚悟しろヴィラン、僕がお前を倒す!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

感想、評価、なんでもいいので反応もらえると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ