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情熱の炎

こんばんは、本日分の投稿になります。

みんなの前でお披露目というか、説明会です。



「 という訳で、新しいお嫁さんのユーンです 仲良くしてあげてね 」


「 よ、よろしくお願いしますニャン  お姉さま方 」


先輩お嫁さんの前で一生懸命頭を下げるユーン


セオは理解しているので、ニコニコ笑っている。


フェオは・・・


順番が違ってごめんねと言いながら左手の薬指に嵌めてあげた、金とプラチナの2本で構成されたリングで真珠が輝きを添え、腕輪にはオパールが散りばめられた物をうっとりと眺めていてそれどころではないようだ。


マーサはというと


「 まぁ あたいは何となくそんな気がしてたけどねぇ 最初からリックは気に入ってたみたいだし 」


「 ごめんなさいマーサお姉様、私がどうしてもリック様に嫁ぎたくて神様にお願いしたんですニャ 」


「 謝るようなことじゃないよ、あたいは賛成だよ。ユーンは可愛いし、猫族だし赤ちゃんも産めるだろうからね もちろん一番最初はあたいが産んで、その後はフェオ、あたい達が子育てしている間にリックの面倒はセオとユーンがするんだよ。ユーンが産むのはその後だからね それさえ守ってくれればいいよ 」


「 はい マーサお姉様 !!  ニャン 」


なんだかんだ言って、マーサは筆頭嫁として後輩お嫁さんのことを考えてくれているようだ。本当にありがたい。


「 ほら、フェオもいつまでも指輪見ながらニヤニヤしていないで、ユーンに何か話すことないのかい 」


マーサが照れ隠しのようにフェオに話を振っている。


「 は、はいぃ 私はユーンちゃん可愛いし大歓迎です。 一緒にリック様に撫でられましょうね 」


「 は、 はぃ 撫でられるの好きですニャン フェオお姉様 どうかよろしくお願いしますニャ 」


「 ・・・ お姉様・・・   私がお姉様・・・ ふわぁぁぁぁ 」


うーんフェオはどこか遠くへ行ってしまったようだけど、これで一安心かな。


などと呑気に僕がそう思ったのも束の間・・・



「 私の居ないところでぇ  勝手は許しませんのよぉ!!  とぉ!! 」


あー、一番面倒臭い人が来ました・・・


しかも空中から一回転して出現です、 とぉって掛け声とともに。




「 えーと エイシアさん 勝手と言われましても、僕も困るのですが 」


「 私の許可なくしてぇ リックさんのぉお嫁さんを名乗るには100万年早いのですぅ 」


空中でエイシアさんは、腰に左手を当てて右手を前に付き出しユーンを指さしている。

マンガなら効果音が  ババーーーーン  とか描かれてそうな勢いだ


「 はぅぅぅ 」


エイシアさんの勢いに押されて耳が倒れて不安そうな顔になるユーン


見かねて僕はエイシアさんに声を掛ける


「 いつからエイシアさんの許可制になったんですかぁ 」


「 当初からですぅ!! 」


ものすごくキッパリと返してくる始まりの精霊様、流石に威厳がある。

だけれどもここで怯むわけにはいかないのだ。


「 でも、良く見てください ユーンの左手と右腕を 」


僕の言葉にエイシアさんが反応してユーンに近づいてゆくと、ユーンも右腕と左の手をそれぞれ前に付き出してしっかりと目的の物が見えるようにする。


「 はうぅっ  ・・・  こ こ これは 精霊族始祖嫁専用シリーズの指輪&腕輪! しかも契約成立済み・・・  そ、そんなぁ ですぅ 」


空中でorz状態になっているエイシアさん。

器用だねぇとっても


「 ・・・そ それは 私が・・・ 」


話を始めようとしたユーンを制して、僕が口を開く。


「 ユーンは使い魔でしたが、元々は転生者です。しかもトォーニ様が転生させてすでに祝福もいただいています、ですので猫族の獣人として新たにこの世界に生まれ落ちたのです 」


「 そ、それは・・・もしや ですぅ 」


「 はい、ユーンには神様の祝福が与えられて、僕のお嫁さんとしての条件も見たしています。 でもエイシアさんが加護を与えないのであれば、仕方ないので例えば火精霊のレイヤ様にでもお願いすれば・・・ 」


「 ダメなのですぅ それ以上は言わないでくださいぃぃぃ お願いしますぅ 始祖嫁シリーズを受け取った者の加護を他の精霊に取られたりしたらぁ いい笑いものですぅ 」


「 あらぁ 笑いものになんかしないわょぉ だって仕方のない事ですものねぇ 」


あ・・・ えーと レイア様だ・・・ 御本人降臨ですかぁ


「 れ・・・ レイアーーーーー 何しにきやがりましたのですぅ 」


「 あらぁ 若いだけであまり役に立っていないという話だから、私が代わりにその子に加護をあげるって話でしょう ねぇリックぅ 」


いつの間にか僕のすぐそばに浮いていた火精霊次席レイア様が、僕を見ながら話しかけてきた。


「 年増に言われたくないのですぅ この子は私が責任を持って加護を与えるのですぅ 」


でた、エイシアさんお馴染みの必殺技 掌返し!! 得意だねぇ。


「 そぉなのぉ? それでいいの始祖リックくーん 」


近い近いですレイア様 真っ赤なドレスが今日もお似合いですし、大胆なスリットから姿を見せる綺麗なおみ足も素晴らしいですが 近すぎます。

でもこれで等身大だったら抵抗する自信がありません。


「 はぁ、 まぁエイシアさんが そう言うのであれば・・・   え、 ぇぇぇぇぇぇ 」


エイシアさんの方を見て話していたのだけれど、何か柔らかい物が腕に押し付けられている感触にそちらを向くと。


「 うふふ これならどうかしら 」


そこには見事なプロポーションと腰まである真紅の髪が魅惑的な女性が立っていた。


「 レ、レ ・・・ レイア様ですか・・・ 」


「 もちろんそうよぉ 」


明らかに等身大レイア様でした、しかも正解とばかりに柔らかい物をさらに密着させてきます。


「 あ、あのぉ レイア様 そのお姿は 」


「 あらぁ 若いだけの精霊では無理な芸当だったわねぇ 私くらいになると人間と同じサイズになることなんて簡単なのよ   どうかしらぁ仮想空間でしか等身大になれない精霊よりずっと魅力的でしょ 」


まぁものすごい色気ですよねぇ

髪の毛とは微妙に違う赤い色のドレスは透け感のある素材らしくて、あきらかに体の線出てますし・・・ その下着とかお付けにならない方のようで・・・


「 すいません・・・ 」


つい凝視してしまった僕の視線に合せるように覗き込んでくるレイア様


「 うふふ  いいのよ もっと見ても   ほらぁ 」


そう言いながら、足をそっと上げてスリットから真っ白な太腿が眩しいほど見える。


「 リックぅーーー あたいも見てよぉ 」


いつの間にか反対側の腕に取り付いていたマーサが対抗心剥き出しで短いスカートから足を差し出してくる。

うん健康的で綺麗な足だよね。


「 可愛いよ マーサ 」


そう耳元で囁いてあげると嬉しそうに僕に微笑んだ後で、反対側のレイア様に舌を出して敵対心をむき出しだ。


「 ふふふ 可愛い奥様ね どうかしら旦那様と一緒に私の加護に鞍替えしなさいな 火の加護は素敵よぉ 情熱的に愛し合えるわ 」


「 ・・・ 情熱的・・・ リックは 好き? 情熱的なあたい 」


マーサが上目遣いで訴えてくる 


「 ちょっとー 待つのですぅ 何をうちの始祖と筆頭嫁まで誘惑してるのですかぁ 」


エイシアさんが血相を変えてすっ飛んでくる、もうねぇ必死ですよ。


「 大丈夫ですよぉ エイシアさん ねぇマーサ 」


「 ・・・情熱的なあたいなら もっともーーっと愛してもらえるのかなぁ・・・ 」


マーサさんが誘惑に負けそうです。


「 マーサさん!! 」


エイシアさんが大きな声で呼んだので、やっとマーサが我に返ってくれた。


「 え、あ、 あたいは正直誰の加護でもいいよぉ リックと同じ加護じゃなきゃだめだけど 」


「 あらら じゃあ余計にリック君を誘惑して火の加護を受けて貰わないといけないわぁ 」


「 そんなぁ だめなのですぅ 」


その後も一悶着あったけれど、まぁなんとかおさまりました。

最終的に一番ダメージを受けたのは主に僕のメンタルでしたけどねぇ。





まぁ色々と本気なのか冗談なのか分からないレイア様は、とりあえず気が済んだようでお帰りになることになりまして。


「 じゃあ これで帰るわね でも気が変わったいつでも呼んでくれていいのよ 個人的にはリック君のこととても気に入っているから 」


そう言うとさりげなく僕の目の前に立って、不意打ちのように実に濃厚なキスをしてくれました。


「「『「「「 ええええええーーーーー」」」』」」


「 うふふ これは前払いよ、火の精霊次席として最大の祝福 貴重品なのよ 」


そうおっしゃると、等身大のままその見目麗しい御姿は、僕らの目の前から綺麗に消え去ってゆかれました。

甘い香りと熱い情熱を僕の唇に残して。


「 大人の女性だ・・・ 」


僕の不用意な一言でまた混乱を呼びましたが、長くなるのでこの話は割愛・・・としてください。





その後何とか混乱は収まって

無事にユーンの加護はエイシアさんにより与えられることとなり、今は付与儀式の真っ最中。


『 ねぇミーネ 』


『 なんでしょうか 大変おもてになるご主人様 』


うーん やっぱりさっきの叫びにミーネも入っていたかぁ・・・


『 いやいや レイア様はエイシアさんへの当てつけでやっただけでしょ 』


『 いーーーえ 絶対に違います あの年増は絶対にリック様を狙っています。 あの年・・・いえレイア様はもう長い間、誰にも加護は与えていないはずですし、昔に加護をお与えになった方もすでにこの世にはおりません。今は次席としてのお仕事しかしておりませんので、ご主人様を本気で狙っているのです 間違いありません 」


『 そんな馬鹿なぁ 』


『 これは女の勘です!!  間違いないです それにあの祝福は完全に本気モードの祝福です 』


『 普通の祝福と違うの? 』


しかしミーネが女の勘とか言い出したよ、ますます人間っぽくなってきたよね。

そえにしても本気モードの祝福ねぇ


『 事実上の火精霊トップの本気の祝福ですよ!! その辺の精霊加護よりずっと付与する力は多いです。ご主人様は基礎魔法だけでなく、火精霊の魔法も使える素養は確実に出来ました 』


『 え、そうなの? 』


以前にも4大精霊から祝福は頂いて、魔法の効率も上がったし基礎魔法の強化は一気に進んでいたのだけれど・・・


『 はい、鍛練すれば間違いなく火の精霊魔法は使えます。今すぐにでも下位魔法は使えるはずですし、鍛練次第で上位魔法も行使可能と考えます 』


何やらとんでもないことになっているようです。

個人的には綺麗なお姉さんに濃いキスをしてもらってラッキーぐらいだったのですが、その効果は絶大だったようです。



あぁ

もちろんユーンの電子精霊加護儀式は無事に終了です。


うちの始まりの精霊さんは出来る子ですからね。


お読みいただきまして、本当にありがとうございます。毎日が感謝の日々でございます。

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