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学生が誰でも青春送れると思うなよ!  作者: 文乃 拓夢
これで終わりと思うなよ!
1/10

こんな展開が誰でもあると思うなよ!

やっとぬるい小説が書けた

ここに戻ってきた時

すぐに高校入試が始まった


俺は東京都から少し離れた

神奈川にいた

そしてそここそが


俺の生まれ育った地だった

父の仕事がようやくおさまり

俺たちの家族は戻ってきたという


小学三年生の頃ここを離れた

東京でも上手くやれていた

そして中三受験シーズンワロス

な時に親父が一段落

そして神奈川へ


俺は目指していた東京の高校を諦め

神奈川の高校を目指すことにした

そして俺は見事合格した

神奈川の中でもトップクラスで頭がよく

規律もあまり厳しくない


進学率もさして悪くない

東京の高校に比べたら悪いがな

俺のあわただしかった青春もこれで

静かに始まるんだ


「明日転校する!!?」

二日前に帰ってきたんだぞ!!?

馬鹿かこの家族

そしてなによりも


「俺の高校は!!青春はどうなるんだよ!!」

必死に訴える

「仕事先から通いなさい」

「へー神奈川ここから近いんだ」

「長崎だ」

「殺す気か」

毎日通ってたら過労で死ぬわ!!


「もういいよ!!俺は残る!!」

強く言い放つ

まぁー高校生の一人暮らしなんて認めてくれるわけないよな


「まじで!!」

親父の聞いたことのない声が聞こえる

「やったぁーー!!これで優香と母さんと二人暮らしだぜ!!」

こいつ殺してやろうか・・・


「まぁーまぁー父さんこの家も株にだしていきましょう」

「母さん俺はどこに住むんだ?」

母さんは天然なんだ

ちなみに妹の優香は寝ている

今は深夜2時なうだからな

あっ今って二回使ったから現代人ぽくね?


「そうだなだそう!」

「まじかお前!!」

「父さんに向かってお前とかいうんじゃない!!!!」

「この家は父さんと母さんが結婚した時に買った家でしょ?

そう簡単に売っていいの!!?」

俺は訴える

「長崎の家が本命」

「えっ」

知らなかった事実とともに

衝動買いしたこの神奈川の家は消えた

そして俺は野宿しながら死んでゆくのだった

END


なわけあるか!!!

「じゃあ仕送り忘れないでよ」

「わかってるって」

母さんは忘れそうだし

父さんは「お前に渡す金はない!!」

とかなんとか言いそうだ

優香はまだ爆睡している

まぁー優香が起きたらうるさいからな


「それじゃあね~」

「さらばだ、息子よ」

「俺はあんたを父親だと思わないよ」

「奇遇だな俺も生まれてきたときからそう思っていた」

「まじかお前!!!」

そう言いながら去って行った


この学校は寮制だったからよかった

もしも違うなら死んでいるところだった

さっきのENDで終わりだよこん畜生!!


まぁー俺の青春は終わるわけないんだよね

この神奈川の地味な規律の高校で青春を送るんだ

俺の青春よ

始まれ!!


「あなた、寮の資金支払われてないよ」

その一言で俺の青春は終わった

「うそ・・・だろ・・・?」

携帯で母さんへCALL


つながると同時に

「おい!!寮の資金払えよ!!!!

忘れてたじゃすまねぇーだろうが!!!

どうするんだ!!

この学校の地味な規則によれば・・・

寮資金は決まった日に出さなければならない

出さない場合は一ヶ月後の寮資金の日にだぞ!!

どうするんだこの一カ月!!!」

俺の激しい訴え

「あららごめんなさいうっかりしてたわ」

そして電話越しから

父さんの笑い声が

あのくそ親父

そして声の主が変わる

「来月なら払ってやる」

「今月わ!!?」

「男は大自然とともに強くなる」

こいつまじで殺す

「野宿しろってか!!?

青春の1ページから間違えとるわ!!!」

そしてまた声が変わる

「おにいちゃん!!

優香との愛の契約はどうしたの!!?

ひどすぎるよ!!」

「優香お前に用はない!!」

「ひどいよ」

少し言いすぎた

「ごめん」

「お前は優香を泣かせた

よって来月もなしだ」

「ぎゃああああ!!!」

そして切られる


その後なんどもCALL

そのうち着信拒否された


「・・・終わった」

最悪だ

荷物は明日ここに届く

そのことを寮長に伝える

少し同情してくれる

だけど寮室は満杯だそうだ


ルームメイトも探してくれるそうな

少し悪いので俺は遠慮する


そして荷物が届いた

荷物は預かってくれた

しかしどうする?


とりまクラス発表俺は2組だ

38人くらいのクラスだった

クラスの奴の名前なんて覚える余裕はなかった


学校をでて俺は公園のベンチに座り込んだ

「・・・金ならある!!」

それを言って自分を勇気づけた

だめだ

元気が出ない


夕方の公園は幼い子供でにぎやかだった

しかしそれが聞こえなくなっていく

気がつけば7時だ

腹減ったなと思ったぜ

俺は財布を確認する

20371円

なかなかリッチマンだろ?

俺はメンダイに向かった


おにぎり三つ

水2L

お惣菜(コロッケなど揚げ物2つ)

出費は887円とお安い

だけどこんな使い方なら金が持たない


夜の公園

街灯だけが俺を照らしてくれる

一人さびしくほおばる

「旨いな」

泣きそうだ


誰しもが高校生なら青春を送れると思いだろう

こんな人もいるのだ

俺みたいな愚かな人間も


あの両親は俺をゴミとしか見ていない

畜生!!

優香だけが味方だ

だけど味方じゃない!


「せっかく一人暮らしだったのに

俺の青春は終わりだ」

最悪の果ての果てだった

秋篠あきしの 一葉いちよう

それがあの両親が俺に渡した名前だ


犬が俺に寄ってくる

どうやら俺の食べている

白身魚のフライがお目当てのようだ

「くれてやる」

俺は野犬と思われる犬に白身魚をあげた


その犬は俺の脚を舐めた

暖かい

そのぬくもりは俺を泣かせてくる


「水もやる」

俺は揚げ物の容器に水を入れて

その犬にあげた

犬はごくごく飲み干した

そしてのみ終えると消えた

闇の中へ

アデュースだ


そしてもう一つの人影が

こいつは俺を笑いに来たんだろうな


「こっち見ないでくださいよ

こんなみじめな俺を見ないでください」

俺弱弱しいな!!!

完全に雑魚だろ


「一葉・・・?」

教えてもいない名前が呼ばれる

「どうして俺の名前を?」

俺はそのかわいらしい声の先を見る

右腕には犬の首輪がつながれた鎖があった

そしてその犬はさっきの犬だった


とんでもない美人だった

背丈は俺より少し小さい(150位かな)

やわらかそうな唇

じんわりと優しくもあり暖かい眼差しを放つ青い目

胸はB位?見積もってC

まぁーまぁーあるな

黒髪ショートヘアーはストレートに

男心をくすぐる

「あ・・・あぁ・・・お前は」

「うん」

「誰だっけ?」

首をかしげる

こんな美人な友達

俺にはいない

「ひどい・・・」

泣きだしそうだったので


「名前!!うん!!名前を教えて!!」

そうだ名前さえきけばピンとくるかも

「私は一葉見たらすぐにわかったのに」

俺は昔と変わらないからな

雨宮あめみや 翔子しょうこだよ

久しぶり一葉」

雨宮・・・翔子・・・

まるで思いだせない

しかしこの子は何故か傷つけてはいけない気がした


「あぁーー!!雨宮か!!」

かなり棒読みだ

我ながら演技下手だな

「どうしたの?翔子って呼んでくれないの?」

くそ!!

恥ずかしくて死にそうだ

「しょ・・翔子」

うわぁあああー!!!

恥ずかしい!!

女の子なんて名前で呼ぶのは優香だけで十分だよ!!


「ほんと、懐かしいね

一葉いつ戻ってきたの?」

「三日前」

「どうしてここにいるの?」

「家がないから」

沈黙が流れる

「一葉まさか野宿するの!!?」

「そうだよ!!悪いか馬鹿野郎!!」

「・・・あのさぁ」

その可愛らしい顔が赤く染まっている

俺も恥ずかしくなる


「うちこない?」

一瞬なにを言ったかわからない

こんな可愛い子と一つ屋根の下だと・・・?

だけど

この子との思い出はなにも思いだせない

それを思い出すきっかけに・・・


だめだ!!

こんな可愛い純情な女の子と

屋根の下なんて!!

とても思春期真っ盛りの俺には無理だ


「どうした・・・の?」

かなり向こうも照れてる!!

やべぇー

俺も恥ずかしくて死にそうだ

だけど


このままだと死ぬのも事実?

さらに寮にもお世話になってるんだ

迷惑はかけれない

とりあえずだ


「そっちの親とか大丈夫なの?」

突然同い年?の男を連れていくのは・・・

「お母さんもお父さんも一葉のこと知ってるし

事情も話せばゆるしてくれるよ」

なぜか俺を推してくる

この子実は俺に来てもらいたいのか!?


ごめんんなさい

俺はモテナイ男だ

女子となんてあんまり話さない

バレンタインは優香のチョコしか食ったことない


「それじゃあ・・・二か月でいいんで

おじゃまします」

俺は改まる

「こ・・・こちらこそ」

翔子もお辞儀する

お互い顔は真っ赤だろう


俺はこの子の翔子の御好意を受け取ることにする

ここまで優しい女の子もいるんだな

泣きそうになる


そしてこういうのは金持ち展開が普通なのだが

まじで普通の一軒家だった

「・・・」

声が出ない

「ただいまーあっ一葉待ってて」

俺はうなずき外で待つ

すぐに翔子がでてくる

「いいってさ」

俺は申し訳ないと言いながら

翔子の家へ入る


「一葉くん災難ね~」

「まぁーしばらくはここにいなさい」

どうやって説得したのだろうか

「一葉の部屋は二階ね」


俺は二階に上がる

そして翔子の部屋と立て札があった

部屋の隣の部屋へ

扉を開くとなにもない

とても広い部屋だった

「うおお」

少しテンションが上がる

そんなテンションが上がってる中

後ろから声がかけられる

「あ・・・あのさ」

可愛らしい声はまた照れていた

お父さんとお母さんがこの部屋深夜はまだ寒いからさ」

「うん」

なんだ?

「わ・・・私にょ部屋で寝ろって」

その可愛らしい噛み具合は余計に俺を照れさせる

一瞬思考回路が止まる


これが青春?

学生は誰でも送れる青春?

間違ってないか?

そうか

これがきっと

青春なんだろうな

こっちのほうが重点的に更新たぶん

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