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ソロ狩り

朝ご飯を家族と食べて、FEOにログインしようと自分の部屋に戻ると、携帯電話に祐奈からメッセージが入ってた。


『私は居ないけど葵も凜もFEO頑張って。後で話を聞かせてね』


こう言うところが祐奈は律儀だ。


『今日で祐奈を引き離すぐらいレベル上げするから(笑)いってらっしゃい。楽しんできてね』


とメッセージを返しておく。


FEOにログインし、宿屋で目を覚ます。

隣のベッドではヒルデとサンドラが寝たままだ。

1人で宿屋の朝食を手早く食べて、東の冒険者ギルドを目指す。

クエストを受けて魔物を倒せば普通に魔物を狩るよりお金を稼げる。

問題はソロでどれだけ狩れるか。


冒険者ギルドの前で野良パーティの勧誘するプレーヤーを横目にギルドに入り、クエスト掲示板を見る。


とりあえず『フェザーボールの討伐 10体 報償300マニ』と言うクエストを選ぶ。

1番簡単なクエストだ。

ギルドのクエスト受け付けカウンターに列びクエスト受注の手続きをしてギルドを出る。


まずは今のスキルレベルを確認しておく。


『エリザ』

【長杖 Lv.9】

【服 Lv.3】

【火魔法 Lv.5】

【水魔法 Lv.5】

【風魔法 Lv.5】

【土魔法 Lv.5】

【MPup Lv.7】

【MP回復up Lv.7】

【魔力up Lv.7】

【詠唱短縮 Lv.8】


森に籠もって長期間狩りをした成果でスキルレベルは大きく上がっている。

魔法のレベルの伸びが悪いけど、どれか1属性に絞って使ってる訳じゃなく平均的に使ってるから仕方がないと思う。

各魔法Lv.5で覚えた魔法は『カーテン』

各属性で魔法のカーテンを作り相手の魔法攻撃や遠距離攻撃を弱体化させる防御魔法だった。


「さぁーて、狩りますか」


寂しい訳じゃ無いけど独り言を言いながら、門をくぐりフィールドでフェザーボールを探す。


「毛玉~♪ 毛玉~♪ ど~こに~いる~♪」


やっぱり寂しいのか自作の歌を呟いてしまう。

他のプレーヤーに見られたら痛い人だと思われてしまう。気を付けよう。


街道から逸れて原っぱに入るとさっそくフェザーボール、つまり毛玉を2匹発見する。


「ファイヤーボール!!」

「ウォーターボール!!」

「ソイルボール!!」

「ウインドボール!!」


いつも通り魔法を乱射すると全弾命中し、毛玉を2匹共に光に変える。

魔法や魔力のスキルレベルも上がって魔法で与えるダメージが上がったのを実感する。


「ふっ、いけるじゃん」


ヤバい。独り言が止まらない。

更に膝まである原っぱの草をかき分けて進むとこっちに気付いた魔物がこちらに向かって来る。


歩く大根が5匹。ニンジンは居ない。


「ファイヤーボール!!」

「ウォーターボール!!」

「ソイルボール!!」

「ウインドボール!!」


魔法を連射して弾幕を張る。

先頭の大根を倒すが、他は倒せず1匹にダメージを与えただけだった。

魔法だけで大根を倒すには3発必要?

ダメージを受けなかった大根が葉っぱの鞭の叩き付け攻撃をしてくる。

魔法を撃った直後の私は攻撃を避けれず、ダメージを受ける。


「痛っ」


続く攻撃を横っ飛びで避け地面を転がる。


「ファイヤーボール!!」

「ウォーターボール!!」

「ソイルボール!!」

「ウインドボール!!」


倒れたまま上半身を起こし魔法を乱射する。

一匹の大根を倒すが、また別の大根の葉っぱ攻撃でダメージを受ける。

更に2本の葉で地面を掴み勢いを付けて飛んできた大根の体当たりで吹っ飛ばされる。


「もぅ!!」


私を吹っ飛ばした勢いで一緒に地面に転がった大根を即座に魔法を乱射して倒す。

吹っ飛ばされたおかげで他の大根と距離が出来き立ち上がる時間が出来た。


「あと2匹」


「ファイヤーボール!!」

「ウォーターボール!!」

「ソイルボール!!」

「ウインドボール!!」


魔法を乱射し1匹を倒すと、その隙にもう1匹が勢いを付けて飛んでくる。


「こんのっ!!」


その大根に長杖を全力で殴り付け叩き落とす。

打ち落とされ転がる大根に再び長杖を打ち下ろし追撃する。

更に魔法を連射し最後の1匹にトドメを刺す。


「あっぶなかった・・・」


HPゲージを見ると1/4も残ってない。

3人でならほぼノーダメージで倒せる大根にここまで追い詰められるとは。


「あ・・・どうしよう?」


HPは残り少ない。

自然回復には長い時間がかかる。

このまま魔物に遭遇しないで王都か原っぱのログアウトポイントに辿り着く事が出来るかどうか?

辿り着いたとしてもHPが自然回復するまでやる事が無い。

回復魔法のスキルは取ってない。


「あぁ、もう。諦めて飲むか」


【収納】からHPポーションを取り出し蓋を開け飲む。

味はほんのり甘く何かの果物のような酸味と匂いがする。

瓶の中身を全て飲み干すと身体がポカポカしてくる。


「HPフルで回復するのかい」


HPポーション1本でフル回復する自分の総HPの少なさに呆れる。

だいぶスキルのレベルが上がったからHPの総量が増えてると思ったんだけどそんな事は無かったみたい。

ちなみにMPバーはまだ全体の4/5ぐらい残ってる。

完全魔法使いのスキル構成だとここまで極端なステータス補正になるのか。


辺りに魔物が居ない事を確認して、昼ご飯のお弁当を食べながらさっきの戦いを振り返る。


「あぁ、1000マニもするHPポーションが・・・少数の魔物の群れ以外は逃げた方が良いなこれ」


と言う自分の呟きである事を思い出す。

そう。古くからある魔法使いソロでの有名な戦い方。

食事を終え、次の魔物を見付けるとさっそく試す。


「ファイヤーボール!!」

「ソイルボール!!」


糸の切れた小さな操り人形の集団に魔法を放ち1匹を倒す。

そして直ぐに全力で走って逃げる。

残りの操り人形に近付かれそうになったら再び魔法を放つ。


「ウォーターボール!!」

「ウインドボール!!」


そして1番近いやつを倒すと、また再び全力で走って逃げる。これを魔物が全滅するまで繰り返す。

俗に言う『引き狩り』と言うMMO創生期からある伝統的な狩り方。


「時間がかかるけど敵が多い時はこれが良いかも」


少数の魔物の時は普通に魔法を連射し更に長杖で殴って倒し、魔物が多い時は引き狩り。

何度か魔物のグループを倒し、これで安定してきたなと思い始めた頃に問題が発覚する。


魔法を撃って逃げた先に別の魔物のグループがいた。


「あ、ヤバっ!?」


新たな魔物の群れに突っ込む前に、直角に曲がり走って逃げながら2グループの魔物を引き連れ1匹づつ倒す。


「あれ?これってもしかしてトレイン状態?」


今は魔物を複数引き連れて走ってる状態。

そして逃げてる先に他のプレーヤーが居たら魔物をなすり付ける事になる。

どう考えてもトレインからのなすり付けと言う迷惑行為である。


運良く他のプレーヤーに遭遇せずに魔物を全滅する事が出来た。


「毛玉をあと2匹狩ればクエスト完了するから、そうしたらちょっと早いけど王都に帰るか・・・何か他の方法を考えないと」


帰り道の途中でフェザーボールを見付け倒し、王都に戻る。

冒険者ギルドに行き、ドロップアイテムを売りクエスト報償を受け取る。


「ソロの分、他の人と分ける必要が無いから1日の収入としてはプラスになるのか・・・」


冒険者ギルドを出て歩き出す。

道すがらメニュー画面を呼び出しスキル習得画面を呼び出す。


残ってるスキルポイントは5。

その気になればあと5つスキルを取れる訳だが。


この先も3人揃わない時は何度もあるだろうし、ソロの時限定でスキル編成を変えようかな・・・。


スキル習得画面に列ぶスキルを見ながら少し考える。



誤字脱字報告ありがとうございます。

気をつけます。

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