↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女おばあちゃん 〜78歳のおばあちゃん、16歳の侯爵令嬢に転生?!〜  作者: 柚木(ゆき)ゆきこ@書籍発売中
第五章 魔境の森

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/84

幕間 ハルメティシア=アーカルディア

「あー疲れた。全く、誰だよ! 核兵器の知識を持った罪人を転生させたのは! 世界が崩壊するところだったじゃん」


 ハルメティシア=アーカルディア。通称ハル。

 ミヤちゃんがいる世界も含めて、多くの世界を管理している私だけど、実はその管理は思った以上に大変だ。目を離した隙に、どこかの世界が滅びそうになっているのだ。

 ひとつ解決すれば、また次が。本当に一難去って、また一難。ありえなくなーい?


「ほーんと困っちゃうよねぇ……私に押し付けすぎ〜。やっと休憩できる……」


 ブツクサ言いながら、私は目の前に人をダメにするクッションを出した。そしてテーブルを出して、緑茶と和菓子を載せておく。本当に日本食は最高なんだよねぇ。何回食べても飽きないわ。

 人をダメにするクッションに身体を預け、私は横になる。あー、眠くなってくる……いや、神は寝ないけどさ。


 しばらくゆっくりしていた私だったけれど、ふとミヤちゃんとユウくんのことを思い出した。最近忙しくて顔を出せていなかったんだよねぇ。最後に顔を出したのは……ミヤちゃんが魔法の杖を手に入れて、変身していたところ……だったっけ? それもうろ覚えである。


「久しぶりに鏡を覗いてみるかぁ」


 私は鏡を顔の前に浮かべ、ミヤちゃんたちのいる世界の名前を唱えた。すると、少しずつ景色が映り始めていく。


「おや、魔境の森……だっけ。ああ、ここまで来たんだぁ……」


 ミヤちゃんの近くから、以前私が作った本の気配を感じられる。


「うーん、良かった。使いこなしてくれているみたいだねぇ……IPは役に立ってれば良いけど」


 まあ、ここまで言えばわかると思うが、先代賢者は私の分身だ。先代は賢者に該当する人物がいなかったんだよねぇ……だから苦肉の策で私の分身を送ったんだよ。ついでに魔法の研究と魔道具の研究をして、役立ちそうなものは全部作っておいたんだけど……あ、どうやら使ってくれているみたい。良かった。


 ユウくんへと視線を向けると、どうやら魔法カバンを使ってくれているようだ。作っておいて良かったな、と思ったところでふと気がつく。


 「あれ? なんか増えてる?」


 いつの間にか白い蜘蛛と、男の子がユウくんの近くにいる。マチルダというミヤちゃんの侍女が二人を気遣っているから、どうやら味方なのだろう。いや、そもそもこの蜘蛛って魔物だよね? 魔物も仲間にしちゃったの? すごいな。


「あれ、ミヤちゃんは……ってあれ?」


 私は目を擦ってもう一度鏡を見た。そこには何故か小さな炎竜と遊んでいるミヤちゃんの姿が。それを見ているユウくんは……呆れていた。


「ああ、またミヤちゃんやらかし……いや、面白いことになってるねぇ?」

 

 どうやら炎竜も仲間にしたらしいミヤちゃん。着実に面白パーティになっている。

 

「適性があるとは思っていたけれど……まさかこんなに楽しんでくれるなんて……助かるなぁ。それに——」


 私はユウくんを見る。彼がミヤちゃんを見る瞳は、昔から変わっていない。


「ユウくんもこの世界で日本の記憶を取り戻すなんて……これは運命だね? ふふふ、ミヤちゃんを選んで良かったよ。きっと二人なら大丈夫だね」


 私は鏡の縁を撫でる。そこは少し冷んやりとしていた。


「期待しているよ……藤原 雅。そして写田悠」


 ——鏡を見つめるハルメティシア=アーカルディアの瞳には、先ほどまであった感情が失われていた。


 ここで第五章終了です!

のんびりペースではありますが、お付き合いいただきありがとうございます。

第六章も書き溜まりましたら、一日一話ずつ載せようと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
★ 作者おすすめ作品 ★

【追放×元聖女】完結済!
偽物扱いで追放された元聖女たち、
最強の相棒と自由な冒険者ライフを始めます


一気読みできます!

──────────────

【完結作】虐げられた私の身代わり婚約、そして見つけた幸せ
*ベリーズカフェ様でも公開中
*ファンタジー(総合)・恋愛ファンタジー1位作品

──────────────

魔法少女おばあちゃん
〜78歳のおばあちゃん、16歳の侯爵令嬢に転生?!〜


ドタバタ転生コメディ作品です。

──────────────

【受賞作品・書籍発売中】
虐げられた精霊の愛し子は、隣国で魔石屋を開く事にしました


書籍化された人気作品です。

──────────────

気づけば全部のフラグをへし折っていた転生悪役令嬢ですが何か?
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。