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指輪の国2
皮肉を吐く帆咲。
「ここで自殺があったんだな」
校門の中に勝手に入って、自殺のあった渡り廊下を見る。
「ちょっと貴方!」
教師に呼び止められた。
「これはすいません」
とわざとらしく言う帆咲。
「貴方は一体?」
「私は探偵の空夏帆咲と言います」
「は? 探偵」
「あ! 今馬鹿にしたでしょう」
「え、あ、いや」
女教師は目を丸くしていた。
驚いているのだ。
白のトレンチコートを着た大男に。
「怪しいものじゃないんで中に入れてもらってもいいですか?」
「それは……」
「入れてあげればいいじゃありませんか」
「校長!」
女校長は言う。
「わたくしの名前は宮部雅と申します。以後、お見知りおきを」
「はあ、これはどうも」
と軽く会釈をする帆咲。
「貴方の名前は空夏帆咲さんね」




