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STORY α 解明

うわー、この作品さぼりまくりでした。


本当に申し訳ありません…

いちおう自分が書いてる作品の中で総合評価が一番高いのに最近気づきました…


それでは、前置きはこれぐらいで。


はじまーりー、はーじーまり

「どういうことだ、龍川!なぜそれを言わなかった!」

剛佑氏に怒鳴られても龍川は押し黙ったままだ。

「まぁまぁ落ち着いてください。言えなかったのは理由があるんですよ。それはですね、依頼主から口止めされていた。そうですよね?花廉さん?」


「お見事です、田中さん。やっぱり龍川の報告どうりね」

花廉さんは目を細めて行った。


「おほめにあずかり光栄です」

田中はうやうやしく頭を下げる。

田中はそのあとコホンと咳払(せきばら)いをして気を取り直した。


「それでは、謎解きの続きに入ります」





「先ほどみなさんにお話ししなかった、《KHM15》についてです。これはある有名な童話の番号です。その童話は、ヘンゼルとグレーテルです。ヘンゼルとグレーテルは元はドイツの童話です。有名なグリム童話の一つとして今は世界中で知られています。グリム童話はドイツ語で「Kinder- und Hausmärchen」と言います。これを略したのが「KHM」なのです」


これまでの説明を田中はわかりやすいようにホワイトボードにまとめている。矢印などを使っていて結構見やすい。


「実はグリム童話というのは初版はかなり残酷描写の類が多かったそうで、それが重版を重ねていくにつれ改善されていったのです。しかし結論から言うとそんなことは今回の事件に全く関係ありません」

田中はまったくのところで口調を強めて、そのあとチラッと花廉さんのほうを見て確認をとるようなしぐさをした。

花廉さんは笑顔で返す。


「花廉さん。ヘンゼルとグレーテルを使った理由はだれもが知っている(・・・・・・・・・)そのあらすじを使いたかったんですよね?」


「お見事です。百発百中といったところでしょうか?」

小さく拍手をしてくれる花廉さん。

そんな二人を黒川夫妻は黙ってみており、龍川は直立不動の姿勢で立っている。


「誰もが知っているあらすじ、つまりあの有名な家からパンくずを落としていき道しるべとした(・・・・・・・)あの話です。この話なら黒川さんもご存知ですよね?」


黒川夫妻はうなずく。


「だ、だが田中君それが娘の事件にどう関係してくるというんだ?」

剛佑氏がわけがわからないという風に聞いてくる。


「それでは順を追って説明しましょう。僕が言いたいことは3つです。一つはヘンゼルとグレーテル、二つは謎の文字、三つ目は今日の日付なのです」

田中はそれぞれ順番に指を立てていく。

するとそのまま田中は黙ってしまった。



少し不思議な間が空いてしまった。




そしてその後を引き継ぐように花廉さんが黒川夫妻の前にでてきた。そして手には何かを持っている。龍川が用意しておいたのだろう。


花廉さんがよく通る澄んだ声で話し始めた。その声が少し震えている。


「あのね、二人とも今日が何の日か覚えてない?」


二人とも頭をひねっているが思い出せないようだ。


「今日はね二人の結婚記念日なの。お父さんは仕事が忙しくて家に入れなかったことが多かったし、お母さんは最近ずっとボーっしていることが多かった。二人の間がなんか覚めちゃってるなって思って。だからこんなことしたんだよね」

花廉さんが言葉を切り田中に続きを話すように促した。


「謎の文字をすべて繋げると、Glückwunsche zu einem Hochzeitstag ―――この直訳は『結婚記念日おめでとう』です。花廉さんはこの事件を通じて二人がまた元の中になるようにしたかったんじゃありませんか?」

田中がとても優しい声で言う。

そして花廉さんが言葉を引き継ぐ。

「田中さんの、言う通りなの。だからさ、これからも仲良くしてね。これからも3人で頑張っていこうよ、ねっ!」

そう言って花廉さんがチューリップの花束をマジックのように出した。

そしてそれを彼女の母に渡した。


「チューリップの花言葉は永遠の愛だよ」

そうれを聞いた黒川夫人はチューリップの花束を影にして恥ずかしくて隠れているし、剛佑氏は照れくさくてそっぽを向いている。

そんなうちに使用人たちがみんなこの応接間に集まってきた。

「それでは、二人の永遠の愛を誓うために。誓いのキスをどうぞ!」

花廉さんがそれを言った途端、使用人たちの間から歓声が上がった。

二人もそれに従わざるを得なかったが、理由はそれではない。


二人は二度目の誓いのキスをした。

自分たちの愛娘(まなむすめ)のまえで、信頼できる執事のまえで、大勢の使用人のまえで、そして赤の他人の田中のまえで。

全員が全員、屈託(くったく)のない晴れ晴れとした笑顔だった。


この親子の絆は宇宙級なのかもしれない。


この光景を見て田中はそう思った


なんか長らく書いてなくて、前の流れをちょっと忘れて書いたので文章がめちゃくちゃです。


次の話で完結だと思いますよ。

でも、智吉君はすぐに戻ってきますよ。

絶対!


それでは久しぶりのくせに駄文を書いてしまった作者銀夢をお許し下さい。


ではでは、また次回!

左様楢~(^◇^)/~


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