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そこは異国の果て。
かつて不毛の大地と呼ばれ、今は聖獣が住み国を守っているという、守護の森と呼ばれる神聖な森。
「ほら、見て。兄妹……いや、番かな?ぴったり寄り添って可愛らしい」
「ホント、仲良しさんですね!」
森の番人である二人の男女が、生まれたての聖獣を見下ろして微笑む。
「……大丈夫。ここには君達を傷付ける者はいないよ」
小さな生まれたての聖竜。
少し大きい方の竜は、番なのかもう一方の竜を守るようにしっかりと腕の中に抱き、眠っていた。
神気に溢れたこの森で生まれる聖獣は、生前に受けた傷を癒す為にこの地にやって来るのだといわれる。
「……今はゆっくり、おやすみ」
「元気になったら遊びに来て下さいね」
小さな竜は眠っている。
傷付いた心と身体が癒される、その時まで。
そうしていつか、番と共に目覚め、今度こそ愛を伝え合う為に。
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And they lived happily ever after.
「そして彼らはその後いつまでも幸せに暮らしました」
王弟と、その番ちゃんに幸あれ。




