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終末のオラフォリオ  作者: 冷雹
第一章 箱庭崩壊編
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プロローグ

初めまして、冷雹(れいひょう)と申します。

本日より、『終末のオラフォリオ』を投稿させていただきます。

本作は、終末世界を描く、SFサイエンス・ファンタジーとなります。

どうぞお楽しみいただければ幸いです。

『かつて、魔獣により支配されていた地を解放するため、神より人ならざる力を授かった者たちがいた

 あまりに強大な力に呑まれる者もいたというが、ついには魔獣を退け、

 彼らは、人々に安住の地をもたらした』


 ─── 各地で確認されている人の姿を模したナニカ、通称『人外』は神話の英雄の再来、そんな噂が、あちらこちらでささやかれている。


 ここは、大陸唯一の人類生存圏『神聖国オラフォリオ』

 神の現身たる教皇、ハルツィナ様を国王に据えた神体国家である。

 教会本部がそのまま国王の居城、そんな城下の広場に、私はいる。広場には大勢の人がいて、これから始まる教皇様の演説を聞きに来た人で溢れかえっていた。


「我が国民にして愛しき信徒よ、

 今日集まってもらったのはほかでもない、このところ巷で噂になっている人外についてだ。」


 教皇様が人外と口にした瞬間、少なくない視線が私に向く。私の頭には、少し襟足の長い栗色の髪と、途中で枝分かれした角が生えている。

 いつものことだけれど、慣れない。やっぱり私は、私たち人外は、この国の人達にとって異物なのかも知れない。


「彼らは神話の英雄の再来であり、その身に人ならざる力を宿している。

 これは、悪しき魔獣が蘇る予兆であり、来る魔獣との聖戦に備えて、彼らを保護せよとの天啓を得た。

 しかし、残念なことに彼らの中には、力に呑まれ暴走してしまう者もいるようで、そんな彼らや、魔獣たちへの対抗手段を得るため、 私は神より新たな力を賜った。」


 噂されていた人外、その正体は神話の再来であり、保護対象。だが、同時に脅威でもあり、人に危害を加えることもある、らしい。

 そして、いずれ訪れる聖戦、神話の時代に起きたとされる争いの再来と、それに備えた戦力。

 衝撃の事実の数々に皆が混乱する中、城門が開き数十名の教団員が出てくる。


「彼らは、私が新たに授かった恩寵にて誕生した、新世代の英雄たちである。人知を超えた身体能力を有し、失われた魔法さえも操ることのできる、頼もしき戦士たちだ。

 これより彼らが、神話の英雄たちを保護し、時に民を守るため駆除を行う。

 どうか彼らが無事にこの国へ帰還することを、皆に祈って欲しい。」


 その言葉と共に、拍手が巻き起こる。

 私も負けじと力いっぱい手を打ち鳴らす。

 祝福のような音が広場を満たし、新世代の英雄は歩き出す。

 まだ見ぬ同胞に会えることを夢見て、私の胸は躍っていた。

 だから、英雄たちの突き刺すような視線に気づかない、ましてや、その意味など知る由もない───

プロローグはここまでとなります。

遅筆ではありますが、鋭意執筆してまいります。

これからよろしくお願いします。

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