表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/31

改変

予定大幅に遅れています。

(二度目の修正を7月31日20時時点で行いました。度々申し訳ありません。)

如何にして森を削るか。

森を行軍する軍や交易路を開こうとする者達が何度となくぶつかった問いに対してゲンゾウは大きく頭を悩ませていた。

世界の分け目でも戦略上の分け目でもある国境大森林。その大森林自体が1つの勢力として活動をしていると言えるのが今のエスベルツであった。


今のエスベルツの存在は大きい。そこに有り続ける世界の境としてのエスベルツ。有り続ける為に与え奪う存在としてのエスベルツ。そして奪い増えるモノとしてのエスベルツ。それは異様であった。


世界の境であるエスベルツが広がる事により世界が喰われていく。そう感じる者もいた。

世界の境として存在し続けた所以でもあるその高い再生力も健在であった。

ゲンゾウ自身。焼き払いを一度は試み、その結果あるラインまでは押し返すもそれ以上は進めぬと判断した。

森そのものと戦う。それは確固としてそこにある(世界)を如何に否定するか。そういう戦いであった。




繁殖。()を生し、その生を広げ、その恵みを分け与え(押しつけ)、自身の知覚(存在)する範囲を拡げていく。種の意義であり、生物の意義の1つであろうそれは力強く、その生をみせつけていた。


ゲンゾウは世界の境としてあるエスベルツを滅するまでには及べていなかった。

森としてオークとしての存在を滅するに留まっており、それ故に押し返す以上の勢いが得られなかった。


それはエスベルツ自身にも言える事であった。森として生物集団としてのエスベルツは繁殖繁栄を望んで広がろうとしていたが、境としてのエスベルツはその境目の拡大を意図には含んでいなかった。

ただその意義の主体は混ざり合いつつあり、その明確な境は徐々に存在を曖昧にしていった。

その揺らぎが、攻め込む余地のように感じられてしまうのも無理からぬ事であったのかもしれない。



森が世界の境であることを放棄した瞬間はオブバース側で行われた。

エスベルツからのファーレン侵攻である。


緩衝域を設けられていた陣に向けて、森より多数の獣が飛び出してきた。

最初の数匹が見えた時には見張りも疑問符を頭にのせていたが、その続く獣の数そして獣の奥より見える人の群れに本格的に異変を感じていた。


犬が狼が鹿が駆け、討たれ、その死骸に根が張り、枝が伸び、葉が覆われる。

あらゆる生物が森より駆け出し、死して木々の養分となっていった。

貫いた角から枝が伸び、伸びた枝に自らも貫かれる。対峙する兵士達も傷つき死す者、力尽き喰われる者などいたが、喰う者喰われる者一丸のまま、その喰らう者の口より伸びる根が喰われる者の中を蹂躙し、一本の樹を形作った。


人の群れが隊列を為し、兵士の軍へと戻った時にはオークの群れが見え始めた。




繁殖する。オークと混じり合いその一点に強く染め上げられた森は変容を迎えていた。

獣や(エルフ)、オークに種を運ばせ、その養分と一塊となり移動し、より養分の多い所で発芽成長をする。

そして、その運び手の数を損なわぬように、養分とされたものを結実させて次へと送り出す。


森は世界の境から、1つの侵略群と変化していた。

生存し、書こうとは思っていますが行き詰まってます。

待ってくださっている方々には本当に申し訳ないと思っています。



・・・はは。決着が見えないうちに別の案が浮かんでメモが溜まる溜まる・・・メモが短編にならないうちに仕上げたいなぁ(苦笑)



=====

重ね重ねの変更申し訳ありません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ