↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

回復

「それで、健太君の容態はどう?」

「それがな、奇跡的に持ち直しそうなんだよ。肺は片方摘出したし、抗がん剤治療で体はボロボロだって、本人は言ってたけどな。でも、治る可能性がある、まだ生きられる可能性がある、って言う話だ。」

「そっか。……。悠介、昔の悠介に戻ってくれたんだね。」

「ん?」

「ううん、何でもない。ただ、僕はどんな悠介だって、大好きだって事は、覚えててほしいな。」

 あれから半月、健太は治療を開始して、手遅れだって言われた所から持ち直そうとしてた。

 俺は俺で、色んな人を看取る中で、心境の変化を実感してた、心境の変化、涙を流す事に意味はいらない、泣きたかったら泣いて良いんだ、それを思い出した。

 俺はこれからも、この仕事を続けていくんだろう、この仕事を、看取り業っていう仕事を、続けていくんだろう。

 ただ、それで良いんだ、それで、俺は満足だ。

 

 はい、こちらお看取り代行サービスです。

 誰かを看取る時、涙はいらない。

 そう思ってた、そうとしか言い様が無かった。 

 俺の中の呪い、それが、そう言わせてた。

 ただ、もうその呪いはない、今は、その呪いは解かれた。

 だから、安心して欲しい、俺は、俺の意思で、俺の心に従って、これからもやっていくから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。