第2章:もし、あの日に戻れるなら ~ ぼくと美絵子ちゃんの「まぼろしの会話」♪
・・・今日、ぼくは、
かつて栃木県矢板市にあった、
レトロでノスタルジックな木造校舎・・・
『旧・矢板市立川崎小学校』の「第1校庭」に立っている。
「少年の姿」で。
1982年3月上旬。
・・・いま、いわゆる、
「中休み」という、児童たちの休み時間が、
ちょうど始まったところだ。
ぼくの名は、
「栗原茂雄」・・・本名である。
校庭の東にある「鉄棒エリア」寄りの・・・
ある地点に立っている。
・・・そう。
読者の皆様もよくご存じの、
あの『魔物事件』があった場所である。
あ・・・ぼくが毎日、休み時間や下校時にいっしょに仲良く遊んでいた、
最愛の『美絵子ちゃん』が見えた。
ぼくの姿を確認すると・・・
いつものように、
「天使のような笑顔」で、ぼくに向かって駆け寄ってきた。
・・・そんなぼくの手には、
いくつかの『未来からの贈り物』が。
「うふふ・・・」
「あ・・・美絵子ちゃん。」
「えっ・・・?」
初めてぼくから正式に下の名前で呼ばれた彼女は、
一瞬、とまどったような表情を見せながら、
ぼくのちょっと手前で足をとめ・・・
ぼくの次の行動を見守っている。
「美絵子ちゃん・・・今日は君に、こんな『プレゼント』があるんだ。」
ぼくは、
持っていた袋から、「それら」を取り出すと、
彼女に・・・。
「え? え・・・え???」
「これはね・・・美絵子ちゃんへの・・・ぼくからの『過去への贈り物』なんだ。」
「過去?? え・・・なに、コレ???」
「君が大人になってから発売された、『携帯用エミュレーター機』2つと、その『充電器』。」
「えみゅ・・・えみゅって・・・なぁに?」
「いろんなゲームができる、夢のような『未来のマシン』だよ。」
「未来・・・」
「そう。実はね、美絵子ちゃん。ぼくは・・・ぼくはね。40年以上もあとの『未来の世界』から来たんだ。信じられないだろうけどね・・・。」
「・・・・・・。」
「いまは、1982年3月でしょ? ぼくはね・・・実は、2026年の10月23日から来たんだ。」
「・・・・・・。」
「さぁ、美絵子ちゃん。これから、君のうちで『プレイ』してみようよ。」
「え・・・あたしのうちで・・・?」
「うん。お母さんの時子さんや、君のおばあちゃんのセツさんは・・・ビックリしちゃうかもしれんけど・・・。」
「あ・・・待って。でも、まだ学校が・・・」
「大丈夫。ちゃんと事前に、『時の神様』にお願いして、『予約』しておいたから。」
「・・・神様??」
「さァ、美絵子ちゃん。いまこそ君とぼくとで、『あらたな歴史』を作るときだよ・・・おいで。」
「う・・・うん。」
・・・ぼくに手を引かれて下校する、
ちょっととまどいながらも、
恥ずかしそうな笑みを浮かべ、ぼくに従う美絵子ちゃん。
「あ・・・律子ちゃん、真弓ちゃん、陽子ちゃん、里美ちゃん・・・鈴木先生に言っといて。あたし、いまからしげおくんと・・・。」
「わかってるって。じゃあ、美絵子ちゃん・・・行ってらっしゃい♪」
「行こう、美絵子ちゃん。君に、山ほど話したいことがあるんだ。これからやってくる、素敵な素敵な『未来世界』について・・・ね。」
「・・・うん❤️」




