24. 草抜きしてた筈なのに、綿毛と一緒に空に打ち上がったはなし
草むしり!それは小さな妖精、スフレが今日、家の前の庭で始めたこと。だってレイジが気にしてたし。ゴーレムに命じて順調に草抜きを進める彼女ですが……。
すったもんだの末に、空に火薬を使わない花火が打ち上がるはなし。
妖精スフレと魔法使いレイジの、少し甘い日常のひとコマ。毎回独立、一話完結の掌編。
※イラストは AI生成(ChatGPT)です。
今日は快晴!
絶好の、草むしり日和!
……そんなのがあるのか知らないけど。
時刻はもうすぐ夕方だった。
だって真っ昼間なんて暑すぎるもの。
あたしは汚れてもいいラフな格好で、玄関前の庭をふよふよ。
こう見ると、確かにレイジが呟いてた通り。
整った低い草に紛れて、ぴょこぴょこ余計な雑草が目立ってる。
あそこにこんもりしてるのは……、花じゃなくて雑草の茂みかぁ。
裏の畑はレイジが抜いてるみたいだけど、畑じゃない家の前は手が回ってないとか言っていた。
彼が気にしてて、そして手が足りないなら、それってあたしの出番じゃない?
そうして珍しくやる気になって、彼の留守中に抜いてやろうと思ったのが昨日。
とりあえず上から見て、抜けそうなのをひとつふたつと抜いていく。
妖精のあたしは小さいかもだけど、翅も身体も多くは魔力で動いてる。
だから、自分の背丈くらいの草だって余裕で抜ける。
人化して、レイジと抜くなんてのも悪くなさそうだけど……。
服がね。汚れてもいい服が無かったのだ。
あと……汗かくと透けるし。重ね着は暑いし……。
いつまでも裸とか、レイジのを借りたりせずに、ちゃんと人用の服一式揃えるのを考えるべきかなぁ。……でもねぇ、あんまり使わない気もするんだよね。翔べないのと魔法使えないのって、地味に不便だからなぁ。
……まぁ、今日は人化は却下。
そんなのに頼らなくたって、雑草なんて余裕だし。
「ふんぬぬぬっ……!」
根本から……。しっかり握って……。
雑草の茎を持って、力任せに引っ張る。こうすれば草くらい簡単に抜け――。
にょろり……。
あたしの持つ手の下、持ち上がった根っこの土の隙間から、細い何かが這い出した。
ついうっかり確かめてしまい、奥にあった光景を直視する。
「いゃぁああああ――――!?」
絶叫。
跳ね上がって空中でさらに上昇して、仰向けにくるくる宙を回る。
何を見たかって?
キモい虫、それにキモい虫とキモい虫も。
……わすれてた。
いや、そうなんだけど。いるのは当たり前なんだけど。畑にだってそりゃ居たんだけど。
……記憶にも留めたくなかったんだもん。
触ってすらいないけど、手をぱんぱん叩き合わせる。何にも汚れてないんだけど。気持ち的に、ね。
深呼吸して、びっくりぱたぱたしてる翅を宥める。
こんだけ離れてるし、向こうは翔べないんだから大丈夫、大丈夫。
「……………………ふぅ。」
危ない危ない……。人化してから気づいたらほんとに何にもできないとこだった。
でも妖精の時のあたしだったら、ちゃんと手がある。もちろん自分のじゃ無い手を使う手段が。
元の地面に近づいて、その辺に転がってる手頃な石をひと撫でする。
『いでよ、我が盟友!』
すると、石がむっくり起き上がった。
その大きさは、だいたいあたしの半分くらい。
撫でた石そのものの身体に、それより小さな丸石が四つ、手足の代わりについている。
これはゴーレム。
魔法で作られ、命令を聞いてくれる人形。
通常の魔法ではなく、精霊に魔力を渡してお願いするタイプの魔法だった。
こういう類の精霊魔法は実はあたしはあんまり適性がなく、ゴーレムは得意技というよりレイジみたいにこれしか使えないという類のもの。
単純な命令しか理解できないとか、途中で変更や中断ができないとか、難は色々あるんだけど。
あたしが手を使わなくていい、ひとまずそれだけで、ゴーレムのサイズ以上に巨大なメリット。
えーと……、命令は……。
周囲を見回す。
植えてる草に、雑草に、花壇。あと……柵もあるよね。
命令の設定は、慎重にする必要がある。
うっかり『草を抜いて』とだけ告げようものなら、植えてるものまで全部抜き始めてしまう。
「あそこの花とこの草は抜かない。それ以外の、違う種類の草だけ抜いて。」
ゴーレムはふむふむと頷き……はしないけれど、命じて暫くすると動き出した。
……うん。ちゃんと雑草だけ抜いてる。
見届けて、一安心。
逃げてく虫とか、出てくるミミズとかものともせずに、すっぽん、すっぽん抜いてく姿はなんとも頼もしい。
小さいけれどパワーは結構あって、速度もなかなか。あたしが抜くより速いかも。
……でも。
ゴーレムが草を掴み、すっぽんと抜く。
そのまま草は放物線。ぱさっと離れた地面に落ちた。ゴーレムは撒き散らした土にも落ちた草にもまるで興味を示さず、次の草へと取りかかる。
……抜いた草のこと考えてなかった。
すっぽん、すっぽん宙を舞っては落ちてく雑草たち。
力任せに抜くだけだから、抜いた後には穴が空いてるし、土も石も一緒に飛んでくせいで微妙に土で汚れてくし。
仕方ないなぁ。そっちはあたしがどうにかするかぁ……。
◆◇◆◇
暫くして、庭は小さなゴーレムで賑わっていた。
ぱたぱた動き回ってせっせと雑草を抜いてくれるのが三体。最初の一体に加えて、やたらのっぽなのが一体、三角形過ぎるのが一体。
この辺の造形は別にあたしの趣味ってわけじゃない。石に魔法かけて起き上がらせてみたら、こうだっただけ。
抜いて放置された草はあたしがせっせと集めて、裏のゴミ置き場に積んでいる。
抜いた量はもう、レイジのベッドになるくらいだろうか。
まあまあ上手く行ってるかなぁ。
間違っても裏の畑には入らないように、柵を越えたり壊したりしない程度の大きさだし。
ふと草を運んで庭に戻ると、走り回ってた三体の草抜きゴーレムの姿が見えないことに気づいた。
「あれー?」
勝手にどこかに行くわけないんだけどなぁ、なんて思いながら、少し高く飛んで見回すと……、いた。
背の高い雑草の根元に三体集まってる。
近づいてみてみたら、みんなで茎を掴んで止まってた。どうやら草が抜けないみたい。
草の背丈もレイジの半分くらいあるし。
パワー不足か……。
じゃあ、仕方ないか。
もうひとつ追加で。
思って、周りを見渡して。
草を抜いた後の地肌に大きめの石を見つけた。
見えてる大きさはだいたいあたしくらい。
あれくらいでいいかな。
ぽんと石に手をついて、魔法を発動。
『いでよ、我が盟友!』
「あの子達を手伝ってー。」
石から手を離し、翔んで指差して指示。
ゴーレムは、むっくりと起き……上がらない。
あれ?と思って下を見た、そのとたん。
どどどぼぼぼ……!!
あたしの周りが、突然暗くなった。
間近の轟音、ぱらぱらと落ちてくる砂。
「え、……え、え?」
隣に高く上がった黒いのが、噴き上がった土砂だと気づくのに暫くかかった。
「ーーぇええー!!?」
地面を噴き上げながら起き上がったゴーレム、それは……。レイジの倍ほどの大きさがあった。
固まる。
完全に予想外。
なんで?って、はてなが頭をくるくる回ってる。
その隙というか、数秒開いたその間に。
出来上がったその子は、どすどすと雑草に向かっていってしまう。
後には……巨大な穴。
……そ、そっか。表面に出てたとこよりも大きかったんだ。
あたしが触ってたのは、肩……?的なところ。
そこだけ土がかかってない。
でっかいその子は、三歩で止まってる仲間のところに辿り着いた。
巨体が故に、歩くと地面にどすどす響く。
そして迷うことなく雑草に、というか手がでかすぎて掴めず地面に手を突っ込んだ。
どっばぁーん!!
……豪快。
いや、そういうことではなく。
雑草、というか地面の表面が小さなゴーレムごと吹き飛んだというのが正しい。
後に残ったのは、下草ごと剥がされた地面。
手の形に大穴も開いてる。
まるで爆発したみたいな跡。
……絶対に草抜きでは無い。断じて。
一瞬のち、ぱらぱらと音を立てて、雨のように土と石が降ってくる。
「うひゃー!」
無理。むりむり、一旦離脱。
土煙を突っ切って、出た先は裏の畑。
ここは……、お茶の葉では無くて最近作った新しい畑。
植えてあるのは、星綿草。
レイジがどっかから拾ってきた微かに光る綿毛の草だった。
と、なんか畑の真ん中で、すぽんっと草が空中に上がる。
飛び散る綿毛、真上に飛んでく草。
そして見覚えのある三体の石のゴーレム達。
多分、巨大ゴーレムの一撃でここまで吹き飛んだんだろう。
「ちょ、ちょーっとまったぁ――!」
表の庭だけのつもりだったから、裏の畑なんて考慮外。柵もあるし踏み越えられないはずだったのにー!
なのに。まさに今、植えてるものを抜いてしまってるとこだった。
そして、この子達がここにいるということは……。
どずんっ……!
地響き。
ぐしゅっ……!
というのは、柵が重みに耐えられなくなって潰れた音。
うわぁ……大迫力。
地面から見上げる大きなゴーレムは、まるで山。
そして小さな仲間のところへ行こうと一歩を……。
――いや、踏み出したらまずいから!
『LusterBolt!』
思わず、攻撃魔法をぶっ放す。
でも……無傷。ゴーレムだから魔力で補強は当然されてるんだけど、それにしたって思った以上に硬い。
直撃したゴーレムはふらふらと後ろに……、て、家、そっち家があるから……!
『PetalVeil!』
がぃいん……!
生み出した障壁が、すんでのところでゴーレムのお尻にぶつかった。
あたしの背丈の倍ほどあるのに、この子の身体じゃ手のひらみたいな大きさだけど。
回避されようが無い空中でなら、ちゃんと障害物として機能する。
後ろから突き飛ばされたゴーレムは、手を畑の縁に……!
どどばんっ……!!
柵を薙ぎ倒し、畑の一部を巻き込んで、巻き起こる砂嵐。
咄嗟に飛んでかわしたけれど、地面の小さなゴーレムが見えなくなってしまった。
「あー!!?」
まずいから、不味すぎるから……。
がしがしがしと頭を掻く。
巨大ゴーレムはダメ。
ちっちゃいのを残しても植えてる草を抜くからダメ。
守らないといけないのは畑で。そこにある植物で。
すぽんっ!
どこかからひっこ抜かれて、星綿草が宙に舞う。
「あー、もう!ぬくなぁー!」
星綿草も、根っこが弱い。あんな小さなゴーレムと力比べして負けちゃうなんて。
魔法で強化されてるとはいえ小石なんだけど――
魔法で強化……!?
それだー!!
『いでよ、我が盟友!』
星綿草に直接、魔法をかける。
畑全域、わりと無差別にごそっと魔力を渡す。
体感、普通のゴーレムの3倍くらい。
だから、これでなんとかなれ――!
……草をゴーレム化したことあるかって?
あるわけ無い。でもこのままじゃ全滅。
笑い出したいくらいのヤケクソだった。
えーと命令、命令は……。
「どうか飛ばないで。身を寄せ合って固まって。地面に埋まったままでいて!」
命じると、途端に宙に飛んでた草がやんだ。
どぉん……!
というのは、巨大ゴーレムが一歩踏み出した音。
もうもうと土煙が起こるけど、今度はその下に青い無数の光があった。
これまでとは違う。離れても見える強い青い光。
多分……魔力で星綿草を強化した影響。
でも……、微動だにしない。植物だから身を寄せ合って固まれ、はいくらなんでも無茶かぁ……!
ず、ず……ずっぽん……!
もとよりだいぶ粘ったけれど。
一対三では押し負けたらしく、星綿草が再び宙を舞った。
空中で、光の強まった綿毛を吹き散らし……。
おや……。
吹き散った綿毛が、まるで時間を戻すみたいに元の茎の先端に集まっていく。
あー、飛ばないで身を寄せ合って固まる……。そういう解釈かぁ……。
そうして、なぜかふわりふわりと宙を舞い、元の畑に降り立った。
二回、三回と続けて草が打ち上がるけど、みんな動きが最初と同じ。
綿毛が散るけど元に戻って、そして空中を漂いながら元あった場所に戻っていく。
初めて目にする、植物のゴーレム。
……なるほど。こうなるのかぁ。
着地した星綿草に近づけば、その子は地面に根を潜らせるところだった。
なるほど、埋まったまま、と。確かに命令通りかも。
その瞬間だった、どどんという音。
そして、あたしは下から吹き上げた黒いものに飲み込まれた。
「ぷっはー。」
土砂の中から顔を出す。
誠に見事に、天高く。あたしは打ち上げられていた。
やったのは、もちろん巨大ゴーレム。
周囲には同じように噴き上げられた星綿草が……。
ぶわっと散った青の光――光る綿毛が、見る間に茎の先に集まった。
ひとつではない、噴き上げられた土砂は大量。その中に星綿草はいっぱいあって。
青い光をひとつにまとめ、ひらりひらりと再び地上に落ちていく。
その子達を見送りつつも、再び迫り上がってきた土を回避してさらに上空へ。
そうしたら、家に続く道の奥に、歩いてきていたレイジが見えた。
「げ。」
手を振られてる。
見えてるわけ無い、レイジの姿があんなに小さいならあたしなんて見えるはずないって思ったんだけど。
目をじっと瞑り、改めて細く開けた目に映るのは……。
やっぱり手を振るレイジの姿。
なぜだか、既に見つかってるみたい。
仕方なく……、彼に向けて滑空する。
ピクピク痙攣しちゃってる口と、耳の端、そして翅の……。
風の抵抗のせいにするには、あからさまにひくついてる動きを見せたくないんだけど。
後ろに庇って隠すには、あたしはちょっと小さ過ぎ、いろいろとはみ出し過ぎてしまってた。
◆◇◆◇
「スフレ……、アレはなんだ?」
滑空してった先での第一声。
「えぇと……。」
疑問は当然。反応は正しい、とても正しい。
どう言い訳したらいいのかよく分からない。
汗はだらだら、翅はバランスが崩れるほどにばたばたしてる。
そんなあたしの頭に、彼は指をポンと置いた。
「なんか……綺麗だな。」
「え……?」
目を見て、彼の視線が後ろの光景へと注がれてるのに気づいて振り返る。
そこには……、不思議な光景があった。
ドォン、という地響き、
そして家の屋根の上、空で弾ける青い光
いくつもいくつも、そして何回も、空に散ってはまた現れる。
土煙でそこだけ空が暗いのもあって、青い光がよく目立っていた。
実態は……、巨大ゴーレムが地面ごと星綿草を吹き散らしてるだけだけど。
なんとも間抜けな実態とはかけ離れた、妙にサマになってる景色。
「レイジ、ごめんねその……。」
言い訳を始めようとしたあたしに、レイジが飴をくれた。
半分に切り落とした短い棒についた、甘い水飴。植物の汁を煮詰めたもの。
村で売ってるおやつで、どうやらあたしへのお土産らしかった。
「あれは……星綿草か。」
「ごめんなさい。せっかく育ててたのに……。」
怒られると思って、翅の先がくたっと下がる。
でも、ちゃんとレイジの正面に回って、頭を下げた。
「あぁ、あれは[[rb:緑肥作物 > りょくひさくもつ]]だがな……。」
ぽつりとレイジが何か呟いた。
けど、聞いたことのない単語。聞き取れずに首を傾げる。
「え?りょく……?」
「……いや、いい。被害は、星綿草の畑だけか?」
レイジが、遠くで鳴ったゴーレムの音の方を見る。
何故だか走る様子もなさそうだった。
「う、うん。星綿草無くならないし。ずっとあそこに釘付けだと思う。」
「じゃあ反省と片付けは後だ。」
空を見上げたままの彼。すーっと視界に入ると、一度だけ瞳があたしに向いた。
怒っては……ない?
「スフレが焦ってる時には、急いでも大概碌なことにならない。一旦飴でも食べて落ち着いて。行動はそれからだ。」
……ごもっとも。
我が身を振り返ると、苦笑いしか浮かばない。
彼の肩を借りて、そこに座る。
彼と歩く時の、お気に入りの場所だった。
貰った飴を、はむっと口に含む。
優しい甘さ。帰りたいわけじゃないけど……妖精の方の村を思い出す、懐かしい味。
それを味わいながらレイジの肩に乗って、どうしたものかと空の光を眺める。
繰り返し、地表から打ち上がり、空で弾ける青い光。
一番星に先駆けて、盛大に空の一部を不法占拠してる。定期的に空に轟く、大きな音も……。
ひっそりと、だったらまだ良かったのに。
かなりの存在感すぎて、冷や汗が垂れる。
「全く、……スフレには驚かせられるよ。」
頭を撫でる指。
それって、どういう意味で?
聞きたかったけど、飴を頬張った口は塞がってた。
頭から髪へ、背中も擽る指に身を任せ、言葉の代わりに彼の頬に身体を預ける。
そしてあたしも、彼の見上げる空を見た。
「綺麗……。」
飴を咥えた口から、ぽろっと言葉がこぼれた。
改めて眺めれば、青い光は、まるで弾ける流れ星。何度も瞬く、星より近くて鮮やかな青の輝き。だんだん色を変えてく空から浮いて、まるでそこだけ誇張された幻想世界の流星の夜みたい。
「……ああ本当に。見たことのない光景だ。」
空に弾ける青い光は、ひとつとして同じでなく、形も大きさもバラバラ。
それがまた、なんとも見飽きない。
遠目で見ると綺麗、近づくと大変。
なんだけど、レイジの足取りは変わらない。
家にはあたしの作ってしまった、面倒ごとが待っているというのに。
何を思ってるのかな……。
寄り添ってるのに伝わってこない彼の気持ち。代わりにあたしに広がるのは、果実のような甘ずっぱさ。
ため息にしちゃうのは勿体無くて、中に留めたままに口元と翅が揺れていく。
飴の棒を、咥え直す。
いつになく静かなあたし、横で見つめる視線に彼はまだ気づかない。
だから静かに、深く深く息を吸う。
同じように見ている景色に、感じてる彼の感覚にあたしも一緒に浸れるように。
耳と肌から伝わるこれは、口にすると逃げちゃう感覚で。含んだものを転がすように味わっていく。
彼の方にもそんなあたしの気持ちが混ざった、と言うわけではないのだろうけれど……。
空を見つめる彼の横顔は、なぜだかとても満足そうに染まっていった。
追伸
家に戻ったレイジは、三体のゴーレムを風魔法の旋風でくるくる巻いた。彼らのお手伝いだった巨大ゴーレムもそれで大人しくなった。
はー、なるほどね……。
え?それは……箒?家の方に撒いた土?窓とか屋根も?
なんかミミズとかムカデとか見えてるんだけど……?ほんとに、片付け?
あ、やる、やらせて!だから夕食抜きは止めてー!




