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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
1章 方舟ノアの行先は…

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艦窓から見えるのは我らが故郷…

ー 艦窓から見えるのは我らが故郷… ー


宙帝との戦闘後、2日の時間が流れノアはまだ広大な宇宙の海を進み続ける。


ピピピー ピピピー ピー ピピピー


朝早くから目覚ましのように艦内無線が鳴り響く。


まだ少し眠そうな通信兵カンザキ・ミサキ伍長は

怠そうに無線を受ける。


「はい、こちら"通信衛星部隊艦内無線科"どうぞ…」


「こちら"機関運用技術部隊"機関長カンザキ・バン中佐である。3号主機の調子が悪い、どうせなら6機まとめてオーバーホールをしたい、ドックにはいつ入れる?」


(はぁ、パパか…)ミサキは心の中で呟いた。


ミサキ伍長「ドックの入渠予定はまだございません。艦内での整備は可能でしょうか?」


バン中佐「そんな事できる訳が無いだろ、主機の大きさを知らんのか、これだから現場の知らないクソガキは…」


バン中佐は無線越しに強い口調で罵声を浴びせる。


ミサキ伍長「は?今なんて言った?撤回しろよクソジジイ」


ミサキ伍長は強く言い返す。


恒例の親子喧嘩は主機の整備は次回母星帰還時のドックにて予定する案を航路会議に提出するとなり

その場は何とか収まった。


「さすが機関長の娘、鬼中佐に言い勝った!」


無線科の誰かがそう叫び無線科は笑いに包まれた。


ミサキは恥ずかしそうに顔を伏せるのであった。


この喧嘩後すぐに行われた航路会議にてノア修繕の為の地球への帰還が正式に決定した。


ノアが進路を変えたのは、人工太陽がちょうど昼を告げた頃だった。


「全区画に通達。ノアは定期整備のため、地球宙域へ向かう」


艦内放送はいつもと同じ穏やかな声色だったが、その一言で、空母全体の“向き”が変わった。

中央公園ではお昼の休憩をしていた作業員たちが顔を上げ、モノレールの車内では窓の外を確認する人が増える。


地球――それは帰郷であり、緊張であり、象徴だった。


ー 前部艦橋 ー

キドウ・ヒメナはホログラムに映る進路データを無言で確認していた。無人護衛艦が艦の側面にぴたりと追従し、航路管理長からの最終チェックが流れ込む。


「統合司令、30分後に超光速航行に移ります。」


「了解、ありがとうね。」


短く返したヒメナの声には、いつも通りの冷静さがあった。

整備とはいえ、ノアが地球へ向かうという事実は、それ自体が“出来事”なのだ。


別の区画では司令専用車の整備が行われようとしていた。地球に着けば司令達は地上へ降り神"パンドラ"に拝謁するのが慣わしになっている。

なぜか公用車車庫に駐車されているキャデラックワンを見て整備班は唖然とした、


「ん?これ?」


なぜ地球にあるはずのアメリカ大統領専用車が目の前にあるのか…

一般整備兵は誰も理由を知らなかった。


整備長が到着し整備兵達に話し始めた。


"以前アメリカ大統領がノアに来艦した際、"ミュージアム ノア"の軍事資料館に展示されていた未使用のM4シャーマンを気に入り予備のキャデラックワンと交換して帰った"と…


戸惑いながらも整備兵は車体に最後のチェックを入れている。


「超光速航行を開始する。」

艦長の声がマイクを通して全区間に通達された。


超光速航行に入り10分が過ぎ普通航行に移行

艦窓からの景色には見慣れた我らが故郷太陽系のすがたがあった。


子供達は窓にへばりつきニコニコお話をしている

「……久しぶりだね。」

神帝タカヤは窓の外を見ながら子供達に話しかけた。


背後では神帝付き秘書官ヤマモト・ウォンがタブレットを確認しながら言う。

「地上では歓迎と警戒が半々、ですね。でも……ノアが来ると、安心する人も多いです。」


タカヤは小さく笑った。

「そうだといいね…」


「私の星は通り過ぎたかな?」

神帝モックは哀しそうに呟く…


外装区画では港宙務大隊が忙しく動き、艦外補修ロボットが静かに展開されていく。

遠くで音楽隊が練習を始め日常は続く。


少し前まで飴玉ぐらいだったサイズの地球が

どんどん大きくなっていく…


巨大な方舟は、減速しながら近づいていく。


その影が、やがて地球の宙に差し込むことを、誰もが知っていた。


(続)

-------------------


 公開情報


・カンザキ・ミサキ 女性 21歳 from地球

 通信衛星部隊 伍長 ギフト"?"


・カンザキ・バン 男性 50歳 from地球

 機関運用技術部隊 機関長 中佐 

 ギフト"ストーンヘッド"


・ヤマモト・ウォン 女性 25歳 from地球

 神帝付き秘書官 少尉 ギフト"知識"


・通信衛星部隊

 艦外通信科と艦内無線科が存在

 独自衛星を使用し通信・索敵・情報収集を行う。


・機関運用技術部隊

 宇宙空母方舟ノアの運用に関わる全ての機器の

 管理・維持を行う。

 整備などで入渠した際にはリーダー的な役割


・港宙務部隊 

 主に艦外にて作業する。

 人型ロボットを使用しノアの艦外補修や

 艦艇の入港支援などを行う。


・ノア音楽隊

 公式行事やゲスト来艦時などに演奏を行う。




今回はノアが地球に向かう話を書いて見ました。

ノアには色んな人が色んな場所で働いている為

書いてて楽しかったです。

そろそろ神帝、神話の神が活躍する話も考えていければなと思っています。

次も楽しんで書ければいいな!


次回もよろしくお願い致します。

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