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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
一章 方舟ノアの行先は…

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方舟の内と外


― 内と外 ―


コロニーでは、生誕祭の準備が着々と進められていた。月に一度開かれる、ノア最大級のイベント。その月に生まれたすべての国民を祝い、幸せを願う祭りだ。


夕方になると、学校を終えた子どもたちが中央公園を元気よく駆け回り、屋台からは食欲をそそる香りが漂う。


祭りは十六時。


歓声に包まれた広場へ、方舟ノアの統合司令にして元首"キドウ・ヒメナ"が姿を現した。


「五月生まれのみんな、おめでとう!

 今年も笑顔いっぱいの一年になりますように!」


その一言を合図に、静まり返っていた広場は一瞬で歓声に包まれる。


「乾杯ー!おめでとーーっ!」


祝福の声が響き渡る。


しかし、その和やかな空気を切り裂くように、ヒメナの携帯端末へ通信が入った。


『こちら管制長カンザキ。緊急報告です。』


「ん? カンザキさん、どうした?」


『ノア前方宙域に、宙帝艦隊を目視で確認しました。』


― 宙帝。


それは力と恐怖そして洗脳によって銀河を支配する巨大国家。逆らう者は容赦なく弾圧され、ときには惑星ごと消し去られることさえある。


宇宙の自由を守るための戦争は、もう何年も続いていた。


「はぁ…こんな日に来なくてもいいのに…。」


小さくため息をつくヒメナ。


(今日くらい、静かにしてくれへんかな……。)


しかしすぐに司令官の顔へ戻る。


「無人護衛艦は出せますか? 全艦。」


ヒメナは自身のギフト――**“ウェイクフルネス”**を使用し一瞬で戦況を分析、作戦を組み立てていく。


"ギフト"とは、人類が十歳になると神より授かる特別な力である。


無人護衛艦はブリッジから一括管制されており、即応が可能だった。


「司令、いつでも発進できます!」


無人艦担当員が即座に応答する。


「了解。お願い。」


次の瞬間。


コバンザメのようにノア外壁へ密着していた六隻の無人護衛艦が、一斉に分離。


静かに加速しながら宙帝艦隊の前へ展開した。


艦内に緊張が走る。


その頃、ブリッジの自動ドアが開き、四人の男女が姿を現した。


彼らは神・パンドラから「神帝」の称号を授かった、宇宙連合最強クラスの守護者たちである。


「……あれが宙帝艦隊か。」


神帝ヤザキ・タカヤが前方モニターを見つめる。


「数は?」


「千メートル級が五隻。」


「相変わらず、物騒な見た目してるな。」


その直後。


「敵艦隊、攻撃開始!」


赤い警報灯がブリッジを染める。


敵艦から放たれた無数のレーザーが、豪雨のように一直線でノアへ降り注いだ。


「着弾まで三十秒!レーザーバリア展開!衝撃に備えてください!」


眩い光がノア全体を包み込む。


次々と着弾するレーザーは、バリアによってことごとく相殺され、宇宙空間に光の波紋だけを残して消えていく。


「司令! 第一砲塔部隊、いつでも撃てます!」


ヒメナは敵艦隊をじっと見つめた。


「…いや。」


静かに首を振る。


「もういい。あいつら撤退しよる。」


その言葉どおり、宙帝艦隊は空間移動を開始。

青白い光に包まれると、五隻の艦は跡形もなく姿を消し静寂だけが宇宙へ戻る。


「……なんだったんだ。」


艦長オダイ・マサルが腕を組む。


「目的が分からん。威力偵察か…それとも何か探りを入れられたか。」


副司令シャルル・レンも険しい表情でうなずく。


「攻撃の意図が読めませんね…。」


ヒメナは深く息を吐いた。


「武装解除や!護衛艦収納開始。」


(…今日はこのまま終わってくれたらええんやけど。)


その指示とともに艦内の警戒態勢は解除され、張り詰めていた空気も少しずつ和らいでいく。


神帝たちは振り返り、ブリッジ後方の大きな窓からコロニーを見下ろした。


そこでは何事もなかったかのように、生誕祭が続いている。


笑顔、笑い声、屋台の灯り。


「……生誕祭、楽しそうやな。」


タカヤがぽつりとつぶやく。


「私、たこ焼き食べたーい!」


神帝プルート・メインが目を輝かせる。


「俺五月生まれなんで何か奢ってよ。」


神帝ヒョウドウ・アイズが笑いながら言う。


「……いや。」


「自分で買え。」


即座に返される神帝たち。


そのやり取りに笑いがこぼれ四人はブリッジを後にして、生誕祭の賑わいの中へと向かうのだった。


(続)


-------------------


公開情報


・キドウ・ヒメナ 女性 二十七歳 from地球

 ノアの統合司令、国家元首 

 ギフト"ウェイクフルネス"(脳覚醒)

・シャルル・レン 男性 三十五歳 from火星

 ノアの副司令 ギフト"?"

・オダイ・マサル 男性 三十歳 from地球

 ノア艦長 ギフト"?"

・ヤザキ・タカヤ 男性 二十五歳 from地球

 神帝 ギフト"波動"

・ヒョウドウ・アイズ 男性 二十五歳 from水星

 神帝 作家 ギフト"-273"

・モク・モック 女性 二十四歳 from木星

 神帝 モデル ギフト"超自然"

・プルート・メイン 二十五歳 from冥王星

 神帝 冥王星皇女 ギフト"高速移動"

・神"パンドラ" 女性 年齢不詳 from不詳

 宇宙連合の象徴 ギフト"全知全能"


・宇宙空母方舟ノア

 全長一万メートル幅五千五百メートル

 高さ三千メートルの巨大空母

 内部には巨大コロニー

 艦内ドック等あり

 乗組員約二十万人(軍人やノアの関係者とその家

 族)

 宇宙連合から自治権を認められた新国家


・無人護衛艦

 千メートル級

 コバンザメのようにノア側面に結合している


・宇宙連合

 宇宙の自由を守る星々の集り


・宙帝

 銀河系の統一を目指す 

 圧倒的な力を持つ恐怖、信仰で星々を支配する

 自由を望む宇宙連合を嫌い敵対

 





今回はノアコロニー内と艦外について書いてみました。

自分の考えを文字に起こすって難しいですね。

語彙力がまだまだ子供なので…


せっかく書いてるんですから自己満でもいい。


完結まで頑張ってみたい… いや、頑張る!

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