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ノア・アーク ― 神々と人が生きる方舟 ―  作者: ヤノチャン
十一章 天王星防衛戦

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撤退と開戦の境界線


ー 撤退と開戦の境界線 ー


ー 戦場


「な、なにぃ〜!」


ダヴィンチの顔が歪む。


「ポイント・ゼロが…宙帝軍に囲まれただと…?」


ガランが息を荒げる。


「は、はい!さらに帝神の反応も確認されています!」


ダヴィンチは静かに目を閉じる。


(この状態で…宙帝からの攻撃…

今の攻撃も想定以上だ…なぜ再生しない、神の力が使えない!これが…カガミ粒子なのか?宇宙連合はもう軍事転用したのか?早すぎる…カガミよ…とんでもない物を作りやがったな!)


もう一度失った右腕を見る。やはり再生しない。


(ここで戦闘を続ければ…損失が大きすぎる。

次あれを喰らえば確実に死ぬ…この腕一本の状況で

神帝五人を相手にするのは分が悪い……

ここで勝ったとしても本部は確実に宙帝の手に落ちる…)


ゆっくりと目を開く。


「おい…ガラン…撤退するぞ…」


「御意…ダヴィンチ様…」


ガランも納得する。


「ダヴィンチ様…第二軍の生き残り達は…どう撤退させましょう?」


「黙れ」


低い声。


「奴らは消耗品だ…優先順位を履き違えるな。

今重要なのは本部ポイント・ゼロの安全確保だ。」


その視線はすでに“別の戦場”を見ていた。


「ハハハ…帝神か…俺が相手をしてやろう。」


ダヴィンチの口元が歪む。


「…ほんとに…暇がない…」


空間が歪み始める。


これは転移の兆候。


「おい!待て!逃すか!」


すぐさまエンマが刀を構えるがもう遅い。


ダヴィンチ達の姿が揺らぐ。


「宇宙連合の軍人、神帝諸君」


もう姿は見えない…声だけが残る。


「今回の戦争…負けを認めよう…

その神をも殺せる兵器…対策してやる。」


ダヴィンチはニヤリと笑う。


「次に会う時はお前達の“終わり”だ…」


パキン……


空間が砕け、ダヴィンチとガランは消えた。


雨音だけが残る。


「…ちくしょう…逃げたか…」


エンマが舌打ちする。


「あの新兵器…すごかったな…

カガミ博士がいなきゃこの戦争の結果は変わってたかもしれんな…」


テンオオが空を見上げる。


「よし…とりあえず…宮殿に帰って議会に報告に行くか…じゃーね…ゆっくりして帰って…」


ー ノア


「チッ、逃げられたか…次の攻撃が間に合わなかった…改良事項ね…

工場に戻って改良よ!撤収!」


「はい!」


試作兵器の実験は成功、リリアの目は輝いていた…


ー ポイント・ゼロ ー


歪んだ空間が開きダヴィンチとガランが現れる。


「ダヴィンチ様!」


周囲の兵がざわめく。


ダヴィンチの視線の先には宇宙を埋め尽くす“艦隊”


圧倒的な存在のその中心に異質な気配…


その男、深淵の帝神"ゼル・アビス"


「……来たか」


ダヴィンチは笑い失った右腕を見つめる。


「さぁ、新しい戦場だ…」


背後でガランが息を呑む。


「……ダヴィンチ様、本気ですか…?」


「当然だ」


一歩前へ出る。


「ここは我の城だ!好きにはさせん!」


ゆっくりと手を掲げる。


「全軍、迎撃準備」


その声は静かだが絶対…新しい宇宙戦争の幕が上がろうとしていた。


「ガランよ…カガミ・レイジ博士に伝えろ…

早急に我が義手の作製に取り掛かれと…」


「御意…」


(続)




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