プロローグ
宇宙空母ノア。
それは、神々と人が共に生きる巨大な方舟。
ノアには街があり、学校があり、仕事があり、
人々は宇宙を航行しながら日常を送っている。
その中心に立つのは、
優柔不断だが誰よりも人を想う神帝タカヤ。
神帝、艦隊、国家、そして裏切り。
さまざまな思惑が交錯する中、
ノアは今日も航行を続けている。
これは、
滅びの時代に“生きる場所”を守ろうとする者たちの物語。
ー 方舟の朝 ー
宇宙空母ノアは、今日も航行していた。
星々の海を割るように進むその巨体は、
戦艦でも、都市でも、ただの拠点でもない。
それは、人と神が共に暮らす場所だった。
艦内のコロニーには朝が訪れている。
人工太陽がゆっくりと高度を上げ、
通りに光が満ちていく。
パン屋のシャッターが開き、
子どもたちがモノレールに乗り込む。
学校へ向かう足取りは、地上と変わらない。
遠くでは艦外作業用ロボットが静かに稼働し、
港宙務大隊の無線が淡々と流れていた。
「――こちら第3補修班。外殻、異常なし」
誰もが、それを特別なこととは思っていない。
この巨大な方舟の上で生きることが、
彼らにとっては“日常”だからだ。
中央区画の上層、
ノア前部艦橋のさらに奥。
そこに、ひとりの男が立っていた。
宇宙連合 25歳の若き"神帝"タカヤ。
艦外に広がる宇宙を見つめながら、
彼は少しだけ困ったように眉を下げる。
「今日も平和やといいんやけどな…」
その言葉は、祈りに近かった。
彼は英雄でも、完璧な神でもない。
かつてはお人好しの冴えないただの軍学生だった。
それでも今、
彼は神帝として、この方舟に立っている。
この場所を守るために。
神々と、人々の“居場所”を失わせないために。
ノアの周囲では、
無人護衛艦が静かに展開していた。
その数"6艦"
コバンザメのように艦体に寄り添い、
方舟ノアをただ守る。
今日は"誕生祭"朝から街は祭の準備で慌しい。
方舟は、平和へと航行を続けている。
神々と人を乗せたまま。
(続)
第一章
楽しんでもらえたでしょうか。
この先、
いろんな艦隊が動き、
神々も迷い始めます。
でも、
ノアはまだ航行を続けます。
初めてなので駄目なところだらけですが
これからも一歩ずつ勉強していきたいです。
次も、よろしくお願いします。




