表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万文箱  作者: 小野目 慎
3/4

インテリジェントデザイン論

インテリジェントデザイン論、というものがある。ざっくり(本当にざっくり)言うと「生物の形態は環境に適応して取捨選択され進化する」というダーウィンの進化論に対して「いや、どう考えてもそれだけでは説明のつかないデザインがある。生物の形態は、何か人知を超えた存在(=神として説明されることが多い)がデザインしているに違いない」というのがインテリジェントデザイン論である。

例としてよくあげられるのはツノゼミだ。頭の上に垂直に、体長と変わらない大きさの角を生やしている。それもあろうことか、日本の民家の屋根にあるテレビのアンテナのような形をしていて、ぱっと見には邪魔でしかない様に見える。

けどこれって人間の感覚であって、実際にはこれすらも適応の結果ではないかと思っている。たとえば、人間に聞こえる音域の鳴き声は通常のセミと同じ発音機構だが、人間に聞こえない音域の発音機構の役割を担っているかもしれない。

あるいは、天敵の目をくらますことに役立っているか。ツノゼミの天敵はよくわからないが、天敵が人間の感知できない、たとえば生体電流や赤外線、あるいはごく微かな匂いなどによって獲物を認識している場合、あの角がダミーの生体電流なり赤外線なり匂いなどを発して回避しているのかもしれない。人間からすれば妙な形状に思える角の形も、あの形をしていることによって効率よくダミー情報を作れるのかもしれない。だとしたら、人間の感覚からすると意味不明なデザインもやっぱり進化論の結果ということになる。


なんてことは、とっくに誰か研究しているかもしれないけど、小説のネタになるかもということで忘備録を兼ねて書いてみました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ