2話 カミーラのこれまで
私は、カミーラ・クラウディア。クラウディア家の次女にも関わらず聖力が発現しなかったから、家族から見放されてしまった。家族や使用人からは「いらない子」「家門の恥」「お姉様のカタリナお嬢様は素晴らしいのに…」などと軽蔑の言葉を浴びされてきた。そんな言葉や視線がイヤで、普段は部屋にずっと閉じこもっていた。
唯一、エマだけが私の侍女として残ってくれたけど、侍女一人がいたところで生活は何も変わらなかった。だけど、話し相手になってくれたり、ご飯をこっそり持ってきてくれたりと、私の心の支えになってくれた。私は、エマが居てくれるだけで嬉しかった。
エマは、私の侍女をしているからという理由だけで他の使用人たちから無視されていた。私はそんなエマに、なんで自分の侍女になってくれたのか聞いたことがあった。
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「エマ、なんで私の侍女になってくれたの?」
「カミーラお嬢様がかわいいからです」
「でも、私、いらない子だよ……聖力も発現しない無能な子……」
「ご自分をそんな風に言わないでください。聖力が発現しないのは、お嬢様のせいではありません。それに、聖力が発現できないからって、お嬢様が虐げられていい理由になりません」
「でも、私の侍女になったせいで、エマはみんなから無視されてる……」
「そんなことどうでもいいんです。私はかわいいお嬢様のお世話をできるだけで幸せなんです。何たって、私はカミーラお嬢様のことが大好きですから」
「!私もエマのこと大好き!!」
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その時はそんな会話をしていた。そのあとから、私とエマの仲は縮まって、よく一緒にいるようになった。
そんな風に生活しているうちに私は5歳の誕生日を迎えた。今朝、エマに誕生日を祝ってもらって、部屋でエマから貰った本を読んでいた。
すると、身体が眩い光に包まれた。そして、頭の中にたくさんの記憶が入ってきた。




