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コックリさんお出でください!  作者: 逸環
学校の七不思議
13/13

予想外に凄いと思うことって、何気にたくさんあるよね。

前書きに書くことがなくなって来た………。

で、校舎に入ったんだけど、



「音楽室行くぞー」


「ん?音楽室?」



現在地一階。

音楽室四階。



「何でだろう?間に何かある気がするのは?」


「そこは俺の都合だ」




そして何だかんだで音楽室に着いた。



「七不思議その四。深夜に響く最新のロックナンバー」



………………最新のロック?



「なんか新しくない?!」


「ああそうそう。その二に続きこれも俺だから」


「一人で二つ?!」



凄い!


けど何だろう?

今一凄くない気がするのは?



「では歌います!」


「別に今歌わなくてもいいよ?!」


「~~♪~♪♪~~~♪」


「かまわずに歌い始めた?!」



て、うまぁっ!?

声も何でか女の人の声だし!?

あの人男だよね!?



「~♪~~♪------以上だ」



パチパチパチパチ!!!!×20ブラ-ボォ!!!



駆柳君が歌い終わると同時に沸き起こる拍手。

いつの間にか凄い数の人達がいるんですけど………………。

でも………、確かに今のは凄く上手かった。



「ところで」



私はそう言ってさっきからの疑問を口にした。



「何でこんなに人がいるの?」


「あ、それが五個目だから」



…………そうですか…………。



「七不思議その五。そもそも何で深夜に学生がたくさんいるの?」


「ごめん。それ言ったの誰?七不思議となんか違う」


「12年前にいた田村って。ちなみに結構美人だった」


「もしかしてその人も?」


「俺の正体知ってた」


「へ~」



ん?

知って()

過去形?



「ごめん。その人は今?」


「ん?ああ、9年前に事故で死んじまった」



そう話す弧月君は何となく寂しそうだった。



「本当にいい奴だったんだけどなぁ」



それから弧月君はポツリポツリと話し始めた。



「初めてあった時、あれはあいつの入学式のときだった」


「へ~。そうなんだ」


「あいつ入学式にコックリさん始めてな、かれこれ350年コックリさんしてるけど前例がなくてビックリした」



どんだけ根暗だよって話だな。そう弧月君が言う。



「それから色々あって、二人で会うようになってな。結構仲良くなってからは夜毎に肌を重ねるようにも「チョイ待って」何だよ?」



何だろう?今凄い問題発言があった気がする。



「夜毎に肌を重ねるって何?」



うん。この部分が引っかかってた。



「何?毎晩ヤリまくってたって言い直そうか?」


「うん。今言っちゃたね」



……誰かこの人を止めてください…………。



「そんで、結婚とか考えてた矢先に死なれちまったよ」



結婚を考えるくらい愛した人が亡くなった。

そう言った駆柳君の顔はさっきまでのふざけたものではなく、ただ純粋に一人の大切な人を想う顔でした。




「うちのガキ共と会わせたばっかでなあ」



寂しそうに言い続ける駆柳君の顔を見ながら、思った。







………何で私、他人の過去の恋愛話を聞かされているんだろう?

と。





七分の二が主人公主体という事実。

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