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OBLIVIO  作者: にんうま
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世界の反逆者

この世界には、人間族、悪魔族、天使族、精霊族、妖怪族の5つの種族が存在している。彼らは争わずに平和を営んでいた。ある日5つの種族の血をその体に宿す生き物が生まれた。彼が持つ強大な力により、世界の均衡が崩れ、大きな戦いが始まる-。

力をまとった小さな剣と大きな拳がぶつかる。

ドガァァァァァン!!!

大きな衝撃波が起こる。大きな拳を持つ男の方が吹き飛ばされる。

「ついに…ついに、追い詰めたぞ…!!!『世界の反逆者(リベリオルド)』!!!」小さな剣を握った血だらけの

男が叫ぶ。

吹き飛ばされた、リベリオルドと呼ばれた男が起き上がる。

「5つの血が体に流れるこの俺を追い詰めた。だと?聞いて呆れる。」首をかしげゴキィ、バキィと音を立てながら、嘲笑う。

「鎧は砕け、服は破れ、体の至るところから血を流している貧弱な人間が何を言う。」

しかし、小さな剣を握った男はニヤリと不敵に笑う。

「余裕ぶっこいてると痛い目みるぜ。『炸裂しろ』!」男が叫ぶ。

ドパァァァァン!!!

リベリオルドが立つ地面が突然爆ぜる。

「ぬあァっ!!」

しかし彼の体は形を保ったままだった。

「ぐっ…貴様ぁぁっ!!!」両足で体を支えなくなり、思わず片膝を地面につきそう叫んだ。

「これが…俺のギフト、『エクスプロードブラッド』だ!。ハァッ、ハァッ、戦いながら…血を地面に撒き散らして、その場所に…おまえを誘導させたんだ…。ハァッ、ハァッ。」エクスプロードブラッドの男は苦しそうに答えた。

「なるほど…確かに、おまえのギフトは手強い…。だが、おまえのその出血量を見ると、賢い使い方とは言えんな。」リベリオルドは苦言を呈する。

「世界の反逆者様に心配してもらえるなんて、光栄だな。だが生憎、俺は一人ぼっちじゃないんだ。」男がそう言うと、物陰から潜んでいた彼の仲間が飛び出てくる。

「大丈夫か!マヒューン!」妖怪族の男がそう言う。

天使族の女が「私に任せて。」そう言わんばかりの素早さで駆け寄り掌をかざした。

「『レストレーション』」マヒューンの体の傷が癒えていく。

「みんな、来てくれてありがとう。お陰で助かったよ。」

「そしてみんな仲良く消え去れ。」リベリオルドが力をまとった拳で殴りかかる。しかし、

ガッギィィィィィン!!!

マヒューンと、悪魔族の男がそれを防ぐ。

スザァァァァッ

リベリオルドは後ろに押し戻される。

たかが人間と悪魔になぜこんな力が…っ!

「悪いな。オレのギフト『ダークネスパワー』。内容は闇の力を思うがままに使うことが出来るシンプルなものだが、ドーピングしたりそのままエネルギー弾として放出も出来る。」悪魔族の男が得意気に言う。間髪入れずにマヒューンと悪魔族の男が攻める。

マヒューンが右から剣を斜めに振り下ろす。悪魔族の男が左から斜めに蹴りあげる。がしかしリベリオルドは両腕で難なく防ぐ。がら空きになった胴体部めがけマヒューンは左足で蹴り掛かり、悪魔族の男は右腕で殴り掛かる。

リベリオルドは咄嗟に体勢を低くし攻撃を躱す。下から2人を蹴りあげようとするが、突然地面から蔦が伸びリベリオルドの体を固定した。

「なっ、何ィ!?」これは植物や自然と密着な関係を持つ精霊族のギフト!

「そう、アタイのギフトよ。」精霊族の女が語りかける。

「これがアタイのギフト『グリーンストラップ』!」

蔦に体を固定されたリベリオルドめがけマヒューンと悪魔族の男が攻撃をする。しかし

「面白きなってきたなぁぁっ!!!」リベリオルドは体内のエネルギーを一気に放出した。

グパァァァァァァァァン!!!

先ほどの衝撃波と比にならない、とてつもないエネルギーの衝撃波がリベリオルドを中心に発生する。

リベリオルドの真上にいた2人は避ける間もなく、無惨にも粉々になった。

ドゴォォォォォッ!!!

悪魔族の男の右こぶしがリベリオルドの腹に直撃する。

「…ッガハッ」リベリオルドは体がVの字になる。

続けてマヒューンに顔を蹴られ飛ばされる。

「オイラのギフト『イリュージョナリティ』、楽しめたかな?」妖怪族の男がリベリオルドに幻覚見せていたのだ。

四つん這いになったリベリオルドは口から血を流し彼らを睨む。まだ俺の方が優勢だと示すように。

「これで終わらせてやる。」リベリオルドはそう宣言すると、全てのエネルギーを右拳に集中させる。

ゴゴゴコゴゴ

大地が泣き、空が震える。

リベリオルドが飛びかかる。

「ソイツは俺らの台詞(セリフ)だ。」

マヒューンは自身の腕を切り、小さな剣に血を込めリベリオルドに投げつける。

悪魔族の男は闇の力を極限まで圧縮しエネルギー弾を放つ。

精霊族の女が蔦を変形させ槍の様にし、回転を加え飛ばす。

妖怪族の男が、幻覚の中のリベリオルドの衝撃波を持ち出し放つ。

天使族の女が4人の攻撃に自身のギフトの効果をまとわせ頑丈にする。

「これが俺らの合体技!!!『『『『『クワトロ•オメガ』』』』』!!!!!!!!!!!!!!!」

クワトロ•オメガとリベリオルドの拳が衝突する。

ドッガァァァァァァァン!!!

リベリオルドの右腕は碎け散り、クワトロ•オメガは右半身も巻き込み空の彼方に消え去る。

リベリオルドは倒れ込み、その体は消滅しつつある。「『あ…か…き…瞳の…少年が神を越える...力を振るい、世界を、』ガハァッ…『世界を、世界で無くする…』」

リベリオルドはそう遺すと完全に消滅し、世界から存在が消えた…。


そうして大きな戦いは終結し、世界は平和を取り戻す。しかし、疑問は残る。なぜリベリオルドは生まれたのか、リベリオルドが遺した言葉は何なのか。世界を取り巻く不安が拭えぬまま百年余りの時が流れる。


この物語は今、始まる。

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