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24.エブ小説大賞2020 集英社ナツイチ小説大賞その後 一人振り返り会

 作品ページにも書きましたが、説作「60×30」がエブリスタ2020 集英社ナツイチ小説大賞の最終候補に選んでいただきました。


 「あれって完結設定じゃなければ投稿できないのでわ?」と思われた方。シーズン1はシーズン1で完結しているので、シーズン1だけを投稿したわけです。我ながらセコい、と思ったのですが、これはこれで「一つの大きな試合が終わり、少し成長したのとこれから向かっていく」で終わったのでありかなと判断したので参加を決めました。


 私は小説を書き始めて結構な時間が経っていますが、投稿歴はあまり、というか殆どありません。一番の理由は完結まで漕ぎ着けられない作品があまりにも多すぎるから。こう、長いお話を書いていると途中で飽きちゃう(ひでえ)というのと、骨格を作って物語を構成しても、書いているうちにその骨格を段々と疑ってしまうという悪癖があります。


 

 なので、「60×30」のシーズン1が、今のところ唯一私が書き上げられた長編小説になります。


 

 発表期間を見てわかる通り、「60×30」のシーズン1は2013年2月から2017年4月までかかってます。期間中、これだけを書いていたわけではありませんが、実質的に4年以上かかったわけです。個人的には哲也のフリーで一回全てを使い果たしてしまったのと、それを区切りに別の小説を書いていたわけです。その小説が、なろうでも発表している「氷れる花園」です。(一応、こちらの作品、ネット小説大賞の一次は通過した経歴あるからみんな読んでね!グロいの大丈夫なら!)


 しかしこの小説が曲者で、これを書いた後しばらく抜け殻になり、ついでになんか体力的にも精神的にも不調が続いたわけです。友人曰く「理由は内容」です。そりゃそうだ。内容が、死刑執行人と拷問だ。どんなサンソン一族だよ。思い返せばよくあれを書けたもんだ。……その辺りはお読みいただければわかるかもしれません。読んでね。


 このタイムラグさえなければもう少し早く書き上げられたかもしれませんが、ギアがなかなか上がらずにうだうだしたところ、MAPPAさんのアニメ「ユーリ!!!on ICE」が始まり、ほうほう男子フィギュアが題材かと見始めたわけです。で、視聴した感想がコレ。

 


 ……ユーリができたんだから、私、書けるんじゃね?

 


 思い返せば、超絶的な自惚れです。でもこの自惚れがあったからこそ、シーズン1を完結まで漕ぎ着かせ、さらに今でも書けているのだと思います。多分ユーリを見なかったらこの小説エタってそのままになっていたか、削除していたかもしれませんね。冗談ではなく。書き上げたシーズン1をそのままエブリスタに移植。


 結果は受賞には至らなかったのですが、2013年に書き始めた自分に「この作品、どっかの賞で最終候補になるよ」って言っても絶対信じません。そもそも賞を想定して書いていなかったのです。読み返すと今とだいぶ文章の感じが違いますが、それでも残していただいたのはかなり自信になりました。


 

 受賞にならなかった理由もそれなりに考えてみました。

 私はコレを書き始めた時、二つのことを考えていたのですよ。


 私はフィギュアスケートから色々なものをいただいたので、その恩を少しでも作品という形で返していきたいというのが一点。

 もう一つはコレ。ものすごくマニアックに書きたいので、全国に何人かいるスケオタが楽しんでくれればいいや。


 この二つってものすごく矛盾はしていますよね。恩返ししたいんだったら、もっとスケオタ以外がわかるように書かなくてはいけないわけですよ。でもものすごくディープに書きたいという欲が激しかったわけです。だってフィギュアって、専門家だけで構成された狭い世界だから。


 二つの思いが攻めぎあって、最終的に後者の方が勝っていたのは否めないです。物語の構成が甘い、のはそうなんですが、結果的に普通の非スケオタにも伝わるように書いていなかったのが一番の原因かなとも実感しました。


 でもいただいた選評を読み返して、もっと色々と試行錯誤の余地が全然あるなと実感したわけです。少し演技シーンとか詰めて、プログラムのイメージとかを誇張して書いたり、映像的に文学的に書いていったりしてもいいのかもしれないなぁと思いました。それを単純に書いてしまうとものすごく淡白になってしまうので、この辺りはもっと工夫が必要ですね。


 何にせよ、ナツイチに出したのはよかったと本当に思っています。自分の作品を見返すいい機会にもなりましたし、反省点もたくさんいただけました。今度はストーリーを作る力をもっとつけて出したいです。


 あ、でもこの「60×30」は、北京まで書き続けますので、この二人の物語を引き続きよろしくお願いいたします。



(ただ、この実績を発見したどこぞのレーベル様がこの作品を拾ってはくださらないだろうかなと黒いことも思っている自分が通りますとカミングアウトしたところで、今回の一人反省会を締めたいと思います)


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