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あまりにも月曜日に更新出来ないので、あらすじから月曜日更新ひ表記を消しましたが、心はいつでも月曜日更新です。

「小鳥遊の視えているものが何か知りたかった。同じものを視ることは出来ないけど、気持ちは共有出来る。だから近づきたかったのに、小鳥遊はそれ以上のことをしてくれたんだ」

「…………私、なんかしたっけ?」

「お前にとっては大したことじゃないかもしれないけど、俺にとっては大したことなんだよ。人見知りで、クラスから浮きまくってたぼっちの俺を、小鳥遊自身が受け入れた。だから皆も俺を受け入れてくれたんだ」


それはなんか違う気がするけど……


「例え俺から話しかけたとしても、あの時期じゃ何を今更って感じになるだろ?でも小鳥遊が何の気なしに普通に話してくれたから、皆だってそれに倣ったんだよ。緩和材になってくれたようなもんだな」


ふ~ん。よくわからないけど、感謝されてるってことだよね!


「楽しくなかった高校生活が、一気に色づいた。小鳥遊の存在があったからこそだ。まぁその時は友達ってぐらいにしか思ってなかったけど。……一緒にいるうちに気付いたんだ。小鳥遊がいないとつまらないし、落ち着かない。楽しそうに笑ってる顔をもっと見たいし、させてやりたい。誰の隣でもなく、俺の隣に立っていてほしいって。影永と図書館でたまに会うって聞いて嫉妬してたし、近寄るなとも思った。小鳥遊が傷付くのは見たくないし、俺が守ってやりたい。そう思うのはさ、小鳥遊だけなんだ。立派な恋だろ?」


いや私に聞かれても……

断言出来る。今私の顔は真っ赤に染まっているに違いない。だってこんな人混みの中で、誰が聞いてるともわからない場所で、大分熱烈な告白を受けているんだから。ってかなぜ今!ここ!


「今言っとかないと、また小鳥遊に逃げられるような気がしたから」


だから心を読むなっちゅーに!


「俺だって本当はもっとちゃんとしたところで言いたかったけど、我慢の限界だったんだ。ずっと思ってた。……何をそんなに怖がっている?」


怖がってる?私が?何を……

誤魔化しや逃げは許さないって言うような強い眼差し。それが和泉くんにはあった。

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