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「 え?」
『はい2キル目は、みりちーね!』 ドンッ
「ひぎっ!?」
「は?……あ、おい!?マリン!?」
『ハイ次ィ!』 ドンッ
「ぐぎっ!?」
「何してんだよお前!?」
『この状況でその反応はアウトでしょ?チュートリアルからやり直しなよ!まあ、善意でやってあげてるだけだから、暫くゆっくりしてて!』 ドドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!
突如始まった海鈴の凶行に、宣言君チームは大混乱に陥っていた。
……が、それも数秒で終わってしまった。
何故なら、何の躊躇いもなく海鈴が全員の息の根を止めて、リスポーンさせてしまったから。
もちろん、全員試技バッチをつけているので、死ぬことは無いんだけれども、それにしたってビックリするほど躊躇なくヘッドショット決めてたなぁ……。
いや、俺も同じ状況ならやってただろうけれども、リアルでは殆ど人間と戦ったこと無いって言ってたのに、それでもあれなんだから、中々のバーサーカーっぷりだな……。
まあ、今この場に於いては、それはとても有利に働く要素なんだけども。
「……な、なんだ貴様は!?雷堂運命の仲間ではなかったのですかァ!?」
流石のウリエルも驚愕している。
でもさぁ、俺からしたら、あんな凶悪な恰好で海鈴がやって来た時点で、かなりの警戒対象に指定するべきなんじゃないかって思うんだけどもなぁ……。
まあ、機械にあまり強く無いみたいだし、そもそも大して人間の装備とかを見分けることもできないないみたいだから無理かもしれんけども。
本来天使って物凄く強くて、防御も変な結界みたいなので頑丈らしいから、俺たちの攻撃を多少受けた所で何のダメージも負わないらしく、だからこそああやって当たり屋的な事をして拉致しているみたいなんだけども、今回俺たちが用意した武器は、天使のその硬い結界だの聖なる魔力的なものだのを直接エネルギーに変換してしまうので、天使たちはきっと自分に何が起きたのかもわからずに消し飛んで行ったことだろう。
自分達で始めた戦いなんだから、そこら辺は理解して成仏して欲しい。
この世界のあの世に、お前たちの居場所は無いらしいけども。
因みに、ウリエルだけは現状海鈴からの攻撃の対象外となっている。
なんでかって?
先約があるから。
『ふぅ、スッキリした!じゃあ大試先輩、私は遊んでくるので、あとよろしくお願いしまーす!』
「あ、うん。いてらー」
スッキリした雰囲気で去っていく海鈴を見送る。
自由になった彼女は、やっと天使相手にリアルFPSだかシューティングだかを始められると喜んでいるんだろう。
ゲーム脳すぎて中々怖い。
「さぁて……。よぉ、ウリエルとか言ったっけ?天使様さぁ、随分調子に乗って大騒ぎ起こしてくれたみたいだよなぁ?覚悟はできてるか?」
怒りでワナワナと震えている筋肉だるまに、とりあえず呼びかけてみる。
すると恐ろしい形相で目をギョロギョロさせたまま奴がこちらを振り向いた。
「き……きさ、貴様ァ!よくも我が眷属共を!主の下僕共を屠ってくれたなぁ!?何故だ!?何故このような事をする!?」
とか何とか唾を飛ばしながらキレている。
ちょっと想定外の質問だった。
「いや、何故って……。お前らが拉致を企ててこの世界で好き勝手やってたからだろ?天罰だよ」
「天罰だとぉ!?神は、我らの行いを正義と定めて下さっている!その我らに天罰が下るなどある訳が無いだろう!?」
「いや、この世界を管理している神様は、お前らの事が大嫌いだってよ。だから俺達がその御意思に乗っ取って、お前らを駆除してんだ」
「ふざけるなァ!尊き神は、我が主たった1柱しかおらん!この世界を管理する神など、塵芥に過ぎん!そんな物の意思等知った事か!」
「それこそ知るかよ」
「大体何故貴様らは、我々を認識できているのですか!?見えない筈だ!人の子には、我らを認識する事など出来ない筈だァ!」
「……あー、アレだ。神様のご加護で、お前たちの下らん詐術なんて無いも同然になってるんだ。これこそまさに、神の御意思が俺達の側にある何よりの証左だろ?最高の神を自称するゴミカスの意思に沿って行動しているって言うお前たちがこれだけド派手に、そして一方的に駆除されているんだしさ」
「黙れェ!!!!」
「あ、黙っていいのか?じゃあ、そうしよう。お前との議論に意味は無さそうだしな」
俺は、面倒な議論を打ち切り、回転だけは続けていたガトリングガンのトリガーを完全に引いた。
制限を掛けなければ、完全な静止状態でもトリガー引いた瞬間に弾丸が飛び出すこのガトリングガン。
しかし、回転が一定に達しないと発射できないようにすることで、緊張感と実際のガトリングガンっぽさをだして楽しみたいっていう俺とまる義兄さんの拘りのみが原因でデチューンされている。
なので、引き金を断続的に引いておくことで回転を止めないようにして、引き金を引いた瞬間に即回転が基準値に到達させられるようにしておくという無駄なテクニックが必要だったんだけども、割と楽しかった……。
そしてカッコいい……。
恐ろしい程の弾速と連射速度で、ウリエルへと迫る俺の攻撃。
対してウリエルは、それを筋肉と聖なる結界で受け止める体勢へと入った。
自分の主である神の力を示すために、とかそんな所だろうけども、これでアイツの敗北は確定してしまった。
俺のガトリングガンは、試技バッチをつけていない相手には、特にダメージは無い。
だけども、スタン効果に関しては、空間を断裂させるようなファム並みの結界でもない限り防ぐことは出来ない。
それは、天使が相手でも一緒だった。
「アバババババババババ!?」
自分の身に何が起きているのかを理解できていない様子のウリエルが、体を丸めながら驚愕の表情になっている。
その強靭な筋肉が、感電したように麻痺しているんだから当然だろう。
他の奴らに有効でも、自分には効かないとでも信じていたんだろうなぁ。
ご覧のありさまだけども。
俺は、連射を続けながら通信を送った。
「セラフィ、コイツどうしたい?」
『もしかして、貰っちゃっていいんでしょうか?』
「いいぞー。きっちり駆除するなら」
『ありでーす!』
ヘルシャフト2番機『パピオン』が、武装を全て展開するのが見えた。
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