表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣と魔法の世界に行きたいって言ったよな?剣の魔法じゃなくてさ?  作者: 六轟


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

819/837

819:

「あ、あの!お姉さんはどこの方なんですか!?モデルですか!?」

「恋人はいるんですか!?」

「普段はどこでおしごとしているんですか!?」

「犀果さんの腕に抱き着いていますけれど、どういう関係なんですか!?」

「こっちに目線おねがいします!」


 まだ桜花祭の説明中だというのに、収拾がつかないくらいソフィアさんが質問攻めにあっている。

 俺のクラスメイト達は、過去にソフィアさんと面識もあるからそこまででもないかもだけど、後輩たちからすれば、完全に謎の美女か、見たことがあったとしてもたまに俺の周りに現れる超絶美女って程度でしかわからないだろうからそりゃ気になるだろう。

 だって、美女というカテゴリーで考えるのであれば、テレビや雑誌に出てくる中でもダントツの美女値がありそうだし。

 多分、この世界で最高の美女を10人選べって言われたら、その中に入ってきそうだもん。

 あ、美少女カテゴリーとは別集計なので悪しからず。


「ワシは、ソフィアじゃ!大試の女じゃな!」

「語弊無いです?」

「間違ってはおらんじゃろ?」

「まあ……契約している関係なので、全くの間違いではないかもですが……」

「「「「はあああああ!?」」」」


 嘘を言うわけにもいかないので、一応間違っていない部分は認めるしかなかったけれども、何も知らない奴等の「信じられねぇことすんなこいつ!?」って目線がすごい。

 男子からは殺意と嫉妬、女子からは殺意と嫌悪。

 うん、魔王が向けられるに相応しいものだな?

 でも、あの、別にこういうの求めてた訳じゃないんだけどもな?


 そんな中、1人の女子が挙手した。

 全く知らない女子だと思う。

 立っている場所的に、1年生だとは思うんだけども。


「はい!」

「なんじゃ?」

「ソフィア様は、ちゃんと女子用制服のモデルをしているにも拘らず、犀果先輩は、男子用の制服のモデルはしないんでしょうか!?おかしいと思います!」


 このステージの上、しかもスポットライトのせいで見えにくいはずの場所からでもわかるくらいに彼女は顔を真っ赤にしている。

 恐らく相当な覚悟を持っての発言なんだろう。

 だけど、それで出てくる言葉がそれでいいのか?


「ふむ、確かにのう?」

「え?納得しちゃったんですか?」

「したのう!」

「えぇ……?まあでも、フンドシの用意なんてありませんけどね」

「そこは心配ない!ほいっ」


 ソフィアさんが指をパチンと鳴らすと、途端に俺の体を包んでいた安心感が消失した。

 慌てて自分の体を見下ろせば、何とそこにはフンドシ一丁の男の姿が!


「え?」

「フンドシは、ワシが用意しておいた!」

「……………え?」

「「「「きゃああああああああ!?」」」」


 そして響く女子たちの悲鳴。

 箱入りの多い貴族子女たちが、突然目の前で男がほぼ全裸状態になればそりゃそうなるだろうという大混乱だ。

 ただ、何故か殆どの女子たちが、顔を背けたり目を手で覆ったりして見ないようにしている……フリをして、チラチラとこっちを見ている気がするんだけども……。

 特に股間を……。


「きゃああああああああ!!!!」


 そして一番大きい悲鳴は、後ろからだ。

 そこにいるのは、大和撫子を絵にかいたようなキャラだったはずの、紗枝ちゃんです。


「犀果先輩!四つん這いになって下さい!もっと!もっとお尻に食い込んでる所をアピールしましょう!」

「…………………………え?」


 大和撫子っぽいのが、もう髪型くらいになってしまった美少女。

 大和撫子としては、もう出がらしである。

 てか、その手に持ってる団扇は、いったいどの段階で準備したんだ?

『もっと食い込ませて♡』じゃねぇよ?

『こっち向いて♡』くらいのノリで書き込むなよ……。


 そんな地獄のような状況を止めるべく、彩音がとうとう動く。


『はい!静粛に!犀果先輩のフンドシ写真は、後ほど学園の共通フォルダに入れておきますから、今は桜花祭の話を続けますよ!』


 と。

 何を言っているのか?


『試技バッチは、当日の朝配布します!今回は、去年、一昨年と違い、各自転送されてからのスタートとなりますので、早朝からの潜伏等はできません!それを踏まえて作戦を練るように!後の細かいルールに関しては、教室に戻ってから配布されるプリントで確認してください!それでは、これで今日の集会をおわ』

「待ってください!」


 彩音が結びの言葉で朝っぱらから始まったこの集会を終わらせようとした時だった。

 それを止める声が会場に響く。

 中々に力強い、というより自信満々な声だった。

 誰かと思えば、これまた1年生の辺りから一人の男子生徒が歩いて壇上に上がって来た。

 その男子生徒は、俺に向かって指を突き付けてこう言った。


「犀果大試!お前がこの世界を滅茶苦茶にした魔王だな!?俺が、俺達が!これ以上の好き勝手は許さないぞ!」

「………………………………………え?」


 こんな趣向を用意した覚えは無いけれども、とりあえず静観することにした。

 一応魔王役なんでね。

 正義の味方ムーブ決める英雄志望の方が出てきてもしょうがないかとね。


「転生した世界を前世チートで好き放題して、女の人たちを何人も手に入れるなんて恥ずかしくないのか!」


 あれ?

 俺が転生者だって事知ってるのか?

 婚約者がいっぱいなのはかなり倫理的に恥ずかしい事だとは思ってる。





感想、評価よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
まともな奴はここで香ばしい事は言わないよ 勇者思考の人の話を聞かない奴しか言わないセリフNo.1のやつだね
や、やっとマトモなやつが…⋯ いや、よく考えたらマトモなやつはこんな場で問い詰めとかやらねぇわ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ