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時計3
私は時計。時を刻むアナログ時計。週に3時間しか使われない。
それでも私は構わない。使われるだけで満足している。
私は刻む。時間を。ひたすらに。それだけしか私にできないから。
ロッカーの暗闇の中で針を進める。一秒ごとに。静かに。しっかりと。
私は安物の時計だ。百円均一で売られている、ただの時計。主人の腕に付けられることはない。懐中時計のように用いられているから。
私は刻む。今の時間を示すために。調整されなければ、ズレていれば、間違った時間を示してしまうが。
私は望んでいる。正しい時刻を刻むためにメンテナンスを受けることを。
私が今刻んでいる時刻が、正しいものなのか、そうでないのか。私自身は知ることができないから。
誰かに、主人に、調整されなければ分からない。その時はいつなのか。どれくら針を刻み進めればいいのか。それすらも分からないが。
分からないなかで、一つだけ分かるものがある。それは、私はただいつも通りに時を刻んでいればいいということだ。
それだけしかできない。それだけができる。ただ私は自分にできることだけをやっている。
それこそが、時計としての私の存在理由でもあるのだから--。




