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小世界の英雄

 ある小世界のことである。炎を吐くドラゴンが現れ、小世界を自分の炎で満たそうとしていた。

 しかし、その願いは潰えることになる。精霊たちによる召喚魔法によって

ドラゴンを倒す計画が立てられ始動したから。

 数名の精霊による勇者召喚。それは確かに発動した。だがしかし、誤算が生じてしまった。

召喚された勇者はなんと超が付くほどのネガティブだったのである。

もう一人は禿げた頭の僧侶。さっきから何かを唱えているが、言ってることが分からない。

さらにもう一人は、愚痴を言っている魔人。せっかくランプに中で愛し合っていたのにと、愚痴を零している。

最後は一匹の黒猫でありケットシーであった。彼は状況を説明して、何が起こっているのかを把握した。

 精霊たちは彼らをドラゴンの元へ、強制的に送り込むように移動させると戦わせた。ネガティブ勇者を嫌がっていたが。

 この戦いはケットシーがメインとなる。しかし、相手をするドラゴンが急に混乱し始め自分の身体を傷つけ始めた。

禿げた頭の僧侶による何かしらの呪文らしきものが、ドラゴンを常時混乱させているのである。

ケットシーはドラゴンの腹を連続攻撃にてダメージを与えていく。

 終にはドラゴンも度重なる混乱と自虐と連続攻撃によるダメージが蓄積されていったのか、地に倒れ付してしまった。

 ケットシーはネガティブ勇者から剣を引っ手繰るようにして、ドラゴンの眉間へと突き刺していく。そして、断末魔の叫びを上げながら、世界を焼き尽くそうとしたドラゴンは死に絶えたのである。

 精霊たちは主にケットシーを褒め称えた。しかし、ケットシーは衝撃的な発言をする。

「元魔王が黒猫のケットシーがドラゴン退治をするとは、世界とは面白いものよ」

 その言葉を聞いた精霊たちは、自嘲気味に笑うケットシーを見て驚いたが、次の貢献者である禿げた頭の僧侶をも褒め称えた。

しかし、あいにく何を唱えているが分からないゆえに、お礼を言われても気にしていないようだった。

 ネガティブ勇者と愚痴の魔人は最後まで何もしなかったのであったーー。

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