捜査網01 ニートな弟の面倒をみるっきゃない案件 後編
ケイタイを手に取りホログラムに指をタッチし着信履歴を見る久美。
ケイタイには、着信0件と書かれている。
車に乗り車を走らせている久美、その横の助手席、には、琥太郎も乗っていた。
四谷三丁目駅前を通り新宿三丁目を抜け国道4号線に入った。そこから、中野坂上一丁目付近に見える牛丼や春屋を右に曲がった。所の住宅街トマト荘の横に車を止めた。
「護兄ちゃんいるかな?。」
「ここから出ないでね。スグ戻るからね。絶対よ!」
車を降りる久美。
塀で囲まれた。所を歩いて行く、中に入ると下には、砂利がある。
古い二階立てのアパート、トマト荘の階段を上り二階へと上がる、久美左から三番目の部屋の扉をノックした。
「護ちゃん!!護ちゃん!!」
呼んでも誰も出てこない。
扉を開ける、久美。部屋の中は、ゴミなどが散乱して、とても、汚い。
床を見た、何か靴の跡の様な物な黒いシミが見える。
窓は、開けっ放しでカーテンが風に煽られ舞っている。すると、
布団が大きく盛り上がっている、久美は、その盛り上がった布団の下まで行き横に立った。
手を布団の方へと伸ばす。右手は、握って構えている。
布団を上に上げた途端、大男が現れて、久美は、構えていた右拳を、その男の喉めがけて、打った。
飛んでいくその男、左足がテレビに当たって、テレビが落ちた。(ブラウン管のテレビ)
部屋の片隅まで、飛ばされた大きな体をした男は、気を失っている。
その男に詰め寄る久美、その男に顔を近づけ、その男のアゴを右手で強くつかみ、抑えつけて言った。
「私の弟、どこにいるの?」
「・・・・・。」
駅のガード下にある古いラーメン屋「本格的・一番」と言うラーメン屋に護と護にキスしてラブホテルに一緒に言った。美人で背の高い女と一緒にいた。
カウンターの席でラーメンをすする護、それを隣の席で左腕をカウンターにつけ頬杖をついて護の顔をずっと見ている。その女。
「何で、そんなに見てんの?」
「えっ!?」
「ギョウザも食べていい?」
六本木に立つ高層マンションの45階の部屋の大きな外を一望できるガラスにもたれかかって、ガラスに手の平をつけている、護。
「いつまで、俺をここに置いとく気。」
「もう少しよ。」
右手の親指の爪を噛んでいる護、
そして、その女は、護が買った宝くじを手にとった。
「あんたってさ、ガキじゃない?こんなモノにすがって。おまけに背も小さい、言う事なしだわ。」
そういいながら、その女は、護に近づき、護の頭に上から手を当てていた。
テーブルの上には、護がその女に買わせた。大量のお菓子が置かれていた。
「あんたさ~今まで一回も一生懸命になったこと無いでしょう?お菓子ばかり買って。」
その時その女のケイタイが鳴り、ホログラムが浮かびあがった。
ケイタイを取る、女
〔BOSSお食事の用意が出来ましたので、今持って参ります〕
「あら?今日は、ずいぶん早くない?」
〔あっ!!・・・・・・・・〕
「・・・・まぁいいわ・・持ってきて、ちょうだい。」
「そろそろ時間よ坊や。」
護の頭に銃を突きつける女。
その女の部屋の鍵が開く。
ドアの前には、その女の手下の男が立ってる、
「失礼します。只今お持ちいたします。」
その男が歩いて来ると、その男の後ろに隠れて、その男の右腕の関節を曲げてその男の動きを制している。主婦ポリスの姿があった。
そして、主婦ポリスは、その男を自分の後ろに振り飛ばすと大きな声で言った。
『その青年を離しなさい!!』
すると、後ろに投げ飛ばされた男が、主婦ポリスに襲いかかってきた。
その男は手に持っていた銀の受け皿を主婦ポリスめがけて、攻撃した。その攻撃を主婦ポリスは、左足上段蹴りで銀の皿を蹴って、そして、回転して、サイドキックをその男のお腹に当てて男は吹っ飛んで行った。
「取引よ。この書類にサインしたら、この坊やは、解放してあげるわ。」
とその女が書類を主婦ポリスの方へと飛ばす。
「あなたが、この世界から手を引くそれが、条件よ・・・それと、これがお金・・・この方が説得力あるでしょう。」
とテーブルにあるケースの中には、100万円の束が五つほどあった。
「ねーちゃん!!ねーちゃん何だろう・・・」
その女に右手で軽く絞められて、銃を突きつけられている。護が言った。
「あの身のこなし・・・早く、そんな書類済ませて俺を助けてくれよ!!」
「・・・・・。」
「何してんだよ!!早く俺を助けてくれよ!!」
「早くしないと本当に殺すわよ・・この子。」
「それは、出来ないわ。」
「おい!!出来ないってなんだよ俺が死にかけてるんだよ!!」
「・・・・・」
「姉ちゃんは、いっつも俺を助けてくれたじゃなか!!そんな仕事何で、そんな仮面みたいので、顔隠してまだ、この仕事したいんだよ!!」
「この子の言う通りよ。どうせ・・マスコミやら、何やら嗅ぎ付けて証明されるじゃない、それに主婦という事も・・・。」
「・・・・・・・」
「時間の問題よこれを機に・・・」
「あなた私に何の恨みが・・・」
「あ~~ら、あなたを邪魔に思っている組織なんていっぱいいるわ。でもね・・・」
そう言うと、その女は、顔に掛けていた眼鏡を外した。
そして、その顔を見て驚く主婦ポリス。
「ケイリ!?」
「思い出してくれた。」
「どうして、あなたが・・・。」
「あの人は、私じゃなくて。あなたに惹かれていた。
そして・・・あなたのせいで、あの人は・・・・・」
「あなた、まだあの事を!?」
「そうよ!!あなたがあんなヘマしなければ!!」
「シュウさんは、私のせいで死んだのかも知れない。」
「誰だよ!?シュウって!?」
「同じ職場の先輩だった・・・人。」
「でも、あなたは!!シュウさんが死んだ後スグに、他の男を作りのうのうと・・・・。」
「違う直也さんは、私を支えてくれた!!」
「やっぱり、シュウさんの事は、愛してなかったのね。」
少し下をうつむく主婦ポリス。
すると、そのケイリは、右手にケイタイを持った。
「許せない・・・あなたの大切なモノ全部奪ってあげる・・・。」
そう言うとケイリは、ケイタイの通話のホログラムに触れて、言った。
「あのガキ早く始末しなさい!!」
「オイ!!あのガキって琥太郎の事か!?話が違うだろう!?誰にも危害加えないって言った、だろう!?琥太郎には手を出すな!!」
ただ、静かに真顔でケイリを見ている。主婦ポリス。
「ねーちゃんも何とか言えよ!!琥太郎がヤバいんだよ!!琥太郎が!!」
「大丈夫よ・・・・琥太郎なら・・・。」
ケイタイのホログラムから声が聞こえて来た。
〔BOOS!!こんな所にかくまわられては、さすがに、手は出せません!!〕
「あなたには、琥太郎は、奪わせないわ。イヤ・・あなたには、琥太郎は奪えないわ。」
わたしには、奪えない――――どういう意味――――?
私には、奪えない――――まさか・・・
シュウさんの・・・・
そんな・・・
ケイリのケイタイが床に落ち機器の一部が割れホログラムが歪んだ。
警察署の建物の入り口の前で、手を振っている。琥太郎。
「ママ~~!!護お兄ちゃんも~~~!!」
「いい子にしてた?」
久美の車の中で腕を組んで上を向いて考えている。護。
「・・・・シュウさんって誰だ?」




