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逢いたい
ユウ
いつの日か別れがくると知りながら
時が二人を分かつ定めを
稜海
そばにいて 触れれば消えゆく あなたへと
伸ばす両手の 届かぬ距離よ
◇
東京の空は、今日も鈍色をしていた。
窓の外では粉雪が舞い、隣のマンションの屋根に薄く積もり始めている。
私は制服のマフラーを巻き直しながら、ふと目を閉じた。
瞼の裏に浮かぶのは、青々とした杜の緑と、木漏れ日の揺れる小径。
蝉の声。
そして、そこに立つユウの姿。
不思議だった。
冬の朝、教科書を鞄に詰めているときも、通学路を歩いているときも、心のどこかがいつもあの夏の杜につながっている気がする。
まるで、体だけが東京にあって、心の一部を置き忘れてきたみたいに…。




