セロフィート,マオ,ニュイ人にんリ形かの3名めいは、洞どう窟くつの出で口ぐちを目め指ざして歩あるき出だした。
マオ
「 セロ、どうやって火か葬そうしたんだ?
燃もやす場ば所しょなんて無なかったよな? 」
セロフィート
「 場ば所しょが無なくても古こ代だいエンシェント魔ま法ほうマジックを使つかえば火か葬そうは出で来きます 」
マオ
「 ……助たすける事ことは出で来きなかったけど、遺い骨こつと遺い品ひんを遺い族ぞくに渡わたせるだけマシだよな……。
骨ほねになっても家いえに帰かえれてさ、家か族ぞくに弔とむらってもらえるんだもんな…。
…………角かく度どを変かえて見み方かたを変かえたら……未まだ恵めぐまれてる方ほうなんだよな?? 」
セロフィート
「 そうですね。
世よの中なかには骨ほねになっても家か族ぞくの元もとへ帰かえれない者ものが大おお勢ぜいいます。
野の晒ざらしのまま、動どう物ぶつや怪かい物ぶつモンスターに喰たべられたまま、骨ほねは土つちに溶とけてしまい誰だれにも弔とむらってもらえない事ことが当あたり前まえの世せ界かいです。
其それ等らの死しに様ざまと比くらべれば、未まだ恵めぐまれてます 」
マオ
「 …………遺い族ぞくには喜よろこんでもらえるかな… 」
セロフィート
「 悲かなしまれるでしょうね。
責せめられる事こともあるでしょう。
2日か前まえに出しゅっ発ぱつした冒ぼう険けん者しゃ達たちが全ぜん滅めつしていた事ことを伝つたえれば、生せい存ぞん者しゃが居いなかった事ことを話はなしても諦あきらめてくれるでしょう 」
マオ
「 …………そうかなぁ…?
何なんか…狡ずるい気きもするけど…… 」
セロフィート
「 狡ずるくないです。
面めん倒どう事ごとを避さける為ために使ためわれる先せん人じんの知ち恵えです 」
マオ
「 …………そですか… 」
器人形:ニュイリ
「 ママセロフィート,パパマオ、出で口ぐちだよ〜 」
マオ
「 はぁ〜〜っ!
やっと洞どう窟くつから出でられるんだな!
もう1週しゅう間かんぐらい洞どう窟くつの中なかに居いた気きがするよ… 」
セロフィート
「 未まだ2時じ間かんも経たってません。
気きを失うしなって眠ねむっていた所せ為いで長ながく感かんじるのかも知しれませんね 」
マオ
「 …………遺い骨こつを回かい収しゅうしてる間あいだ、ずっと寝ねてたオレに怒おこってるのか? 」
セロフィート
「 マオの自うぬ惚ぼれ屋やさん。
ワタシもニュイリも怒おこってません 」
マオ
「 本ほん当とかよ… 」
セロフィート
「 信しんじてください。
マオには楽たのしませてもらいましたから♪ 」
マオ
「 〜〜〜〜っ(////)
フィンには言いうなよ!
絶ぜっ対たいだからな! 」
セロフィート
「 はいはい。
マオが錬れん成せい陣じんの中なかで小こ鬼おにゴブリンに震ふるえて泣ないてたのは、ワタシとニュイリだの秘ひ密みつにします♪ 」
マオ
「 うぅ〜〜(////)
泣ないてないんだからな!! 」
セロフィート
「 はいはい。
そう言いう事ことにしときましょう♪ 」
マオ
「 思おもい出だし笑わらいするなぁ〜〜〜っ!!
セロの馬ば鹿かっ!(////)」
マオは両りょう手てをグーにするとセロフィートの背せ中なかをポカポカと叩たたきたがら歩あるいた。
ニ器きュイ人にんリ形かはスキップをしながら一ひと足あし先さにに洞どう窟くつを出でる。
マオはセロフィートにからかわれながら洞どう窟くつを出でた。