LOG.48|ありがとう|Family
4人で遊ぶのも、
すっかり慣れてきた、ある日。
リュウトは仕事を休んで…
いや、辞めて、
俺の家に転がり込んでいた。
リュウト
「お!なんだこれ!」
ニートがスマホ見て何か騒ぎ出した。
シン
「おい、風呂は?」
「クセーから風呂入れ。」
リュウト
「サウナ付きバーベキューだってよ!」
シン
「聞いてんのかニート!」
リュウト
「4人でいこうぜ!」
「ブリブリでサウナ入ろうぜ!」
リュウトが
インスタの動画を見せてきた。
シン
「相変わらず話聞かねーな。」
「お前なぁ...」
\今話題のサウナ付きバーベキュー/
ほう。
よくできた広告動画だな……。
\こだわりの国産牛と~/
クソ…
俺も、
こんな感じで撮りたかったぜ……。
\予約は公式LINEから~!/
シン
「ここ、めっちゃいいな。」
リュウト
「だろー!?」
「いこうぜ!」
「昼間なら予約取れそうだぞ!」
ま、今は遊んでてもいっか。
シン
「そうだな。いこう。」
「で…お前よぉ!」
「サウナは分かったから風呂入れ!」
「足がクセーんだよバカが!」
俺はリュウトのケツを踏んだ。
リュウト
「んぎゃー!」
リュウトは切れ痔だ。
苦しめ、バカが。
ーーー
貸切サウナを予約して、
朝っぱらから
2号機達と合流した。
言わずもがな、
皆そろって不倫なので
遊べる時間は
9:00~16:00くらいだ。
その間で
サウナで吸いまくって、
バーベキューやって、
散々遊ぶ。
という作戦だ。
2号機
「おまたせ~!」
3号機
「見て~大量~!」
3号機が
数え切れないほど
セヴァンスターを持ってきた。
小さいカバンに
ギチギチに詰まっていた。
リュウト
「うっひょー!」
「ほぼシンが吸えよ!」
「俺達は少なくていいからよ!」
シン
「なんでだよ」
「皆で均等に、」
リュウトが
ポンと俺の肩をたたく。
リュウト
「シンの金じゃん、全部」
「いつも出してくれて ありがとう」
「俺は居候だし、皆は人妻だし」
「だから、たまには欲張れよ!」
「よ!にっぽんいち~!」
拍手するリュウト。
ぱちぱちぱち
2号機
「いや、ホントそうだよね。」
「いつも ありがとう!」
2号機も、つられて拍手する。
ぱちぱちぱち
3号機
「いつも、ありがとね!」
「イッちゃってください!」
3号機も続く。
ぱちぱちぱち
ぱちぱちぱち
ぱちぱちぱち
ぱちぱちぱち
2号機
「よく見たらイケメン~!」
3号機
「カリスマ社長~!」
リュウト
「アニキ~!」
「若頭~!」
ぱちぱちぱち
シン
「お前ら…」
「バカばっかりだ…!」
お礼の品も、
褒め言葉も、
全部がバカすぎて嬉しかった。
安心さえした。
やっぱコイツら、
ガチのバカだなぁ、と。
シン
「俺のほうこそ…!」
「いつも…! ありが、」
リュウト
「あ!Suica切れた!」
空気を切り裂く、
リュウトの意味不明告白。
ピリリリリリ
2号機
「はぁい、もしもし?」
「え?幼稚園から?」
「えぇー…うん。…うん。」
ゴミタイミングで鳴る、
2号機の電話。
3号機
「…ぷっ。」
「私は聞いてるわよ?」
この光景が、
面白くて仕方ない3号機。
俺は肩を下げて息を吐いた。
まぁ…いっか。
そんなこんなで
最寄りの駅へ到着。
ーーー
俺は
ありえない量を
一人で吸いまくった。
ぐわんぐわんと
地面が回る。
シン
「よし!サウナだ!」
「と思ったけど、待て!」
「マンチだ!」
よたよたと
焼肉のほうへ行くが、
その道の途中にエナドリを発見し、
エナドリをイッキ飲み。
そして今度こそ、
焼肉のほうへ向かおうとするが、
その奥にケーキを発見。
イッキ食い。
そして焼肉を食べるのを忘れ、
またソファで吸った。
シン
「あ!違う違う!」
「焼肉だ!」
「違う、サウナだ!」
そんな
キマリまくってる俺を見て
リュウトは爆笑した。
リュウト
「歩き方ロボットじゃん!」
「ぎゃはは!」
「ペッパーくん!ペッパーくん!」
面白がって、
スマホで動画を撮るリュウト。
2号機
「ほら焼けたよ~」
ブリブリすぎて
全く焼けてない玉ねぎを
フラフラと運んでくる2号機。
3号機
「………。」
とても美人とは思えない、
眠そうな顔でケーキを食べる3号機。
無言でマンチを楽しんでいた。
皆、目が真っ赤で、
それぞれでキマっていた。
どうでもいい話で笑い、
時には誰かが突然泣き出し、
そんなこんなで16:00になった。
キマりまくったまま、
サウナを出て、
ふらふらと、
なんとか駅までたどり着き、
皆で肩組みながら
電車に乗った。
周りから見たら
ただの酔っ払いだった。
もしも、このまま…
ずっと4人でいれたら、
金が無くても楽しそうだなぁ。
俺は…コイツらが大好きだ。




