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婚約者から「第二夫人になって欲しい」と言われ、キレて拳(グーパン)で懲らしめたのちに、王都にある魔法学校に入学した話  作者: 江本マシメサ
七部・四章 新たな任務

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うさんくさいお店でお買い物を

「何か商品を買ってくれたら、特別に耳より情報を教えてあげるよ!」

「耳より情報とは、具体的にどんなものだ?」

「うーーーん、お買い物で騙されないための、お得情報かな! 購入する品は、どれでもいいよ!」


 そんなことを言っていたが、借金の形だけあってどれも高価である。

 ただ、昨日購入した守護の魔法がかかったぬいぐるみのように、掘り出し物があるかもしれない。

 ヴィルも同じ気持ちだったからか、店内を物色してみるという。

 どちらが先に見つけるのか勝負だ。


「ゆっくり見ていってね!」


 できれば持ち運びしやすく、きれいな品物がいいだろう。

 一応ジェムの中に収納できるが、あの子は変に潔癖なところがあって、薄汚い物は持ちたがらないのだ。


 ヴィルがくれた、鑑定魔法が付与された指輪で、調べて回る。

 ます、目に付いたのはガラスケースの中にある、エメラルドみたいな石があしらわれたネックレス。パッと見て高そうに見えるが、どこかうさんくささも感じる。どれほどの価値があるのか。

 店頭価格は金貨二十枚。

 ドキドキしながら調べてみた。


 アイテム名:緑色に輝く石のネックレス

 レアリティ:★☆☆☆☆

 説明:金貨十五枚の形として引き取った物。価値のない石に特別な塗料を塗り、エメラルドみたいに見せている。値段がつかないレベルの、くず石ネックレス。


 酷い説明が書かれていた。

 どうやら騙されて引き取ったようだ。

 なんだか気の毒に思えてくる。

 眺めていたら、店主がいそいそとやってきた。


「これ!! きれいでしょう? このお店の一押しなんだ」

「あの……」


 知らないほうが幸せなのか、どうかのか。

 悩んでいたら、店主がハッとなる。


「もしかしてこれ、偽物とか!?」


 私の微妙な反応で気付いてしまったのか。

 こうなったら言うしかないだろう。


「そうみたいです」

「がーーーーーーーん!!!!」


 いちいち反応が大げさ……と思ったものの、金貨十五枚の代わりに受け取った品が価値のない物だとわかったら、がーーーーーーーん!!!! と叫びたくもなるだろう。


「お、教えてくれて、ありがとうね」

「いえ……」


 それからいくつか商品を鑑定してみたものの、出るわ出るわ、価値のない品々が。

 店主は私について回り、本当の価値を聞くたびにショックを受けているようだった。

 途中でヴィルから私につきまとわないように注意されていた。


「向こう側に陳列されていた品々も、ガラクタばかりだった」

「がーーーーーーーん!!!!」


 なんだか気の毒になってくるから不思議だ。

 憎めないキャラクターをしていると言えばいいのか。


 最後に、棚の隅に放りだされているように置かれた薄汚れた白い石を発見する。


「これは……」


 掴んでみると、どうしてか手に馴染む。

 鑑定魔法を使って調べてみた。


 アイテム名:雪の宝石

 レアリティ:★★★★☆

 説明:金貨一枚の形として受け取った品物。雪山で採掘される雪属性の宝石。価値にして、金貨百枚ほど。


「ああ、それはただのくず石なんだ。どうしても借金の形にしたいって泣きつかれてさあ。まあ、見ての通りただの石だから、半金貨でいいよ」

「買います」

「本当に? やったーー!」


 なんだか騙している気になったものの、店主は小躍りしていたからよしとしよう。 

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