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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第10章 夢のはざまに現実をかえりみて

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10-8 sideハリエット(ユウヤ)

あの夢を見た後あたりから、殿下のご様子が少しおかしくなりました。

私をご覧になって微笑みつつも、何かもじもじとしていらっしゃるような…

私に何か仰りたいような、そのような雰囲気なので

「殿下、どうなさいましたの?」

とお聞きしても

「いや、何でもない」

と笑って仰るのです。

オットーバッハ王国からクロス王国に向かう間も、クロス王国に着いてからもずっとこのような調子なので、私はあの夢が原因で殿下の中の何かが変わったのではと思いました。

夢の最後にユウヤであった私がハヤトに好きだと告げた後、殿下は私の名をお呼びになられたとのことでした。

前世での殿下…ハヤトは私…ユウヤのことが好きで、修学旅行の最終日に愛の告白をするつもりだったとのことでしたので、私の方から告白すれば殿下は喜ばれると思っていたのですが…

あの後私の名をお呼びになられたということは、殿下は私の前世であるユウヤより、今の私を愛していると伝えたかったのだろう…と私は気づきました。

なのに殿下はもじもじと恥ずかしそうになさるのです。

あの夢を見た朝のように抱きしめて下さればよろしいのに…

やはり殿下は、今の私の身体が女性であるということに引っかかり、そのせいで私の身体に触れることを躊躇なさるのでしょうか…


そう思い悩みつつも、私は普段通りに殿下に接してきました。

それでも殿下は何やらずっとご様子がおかしいのです。

私は思わず、小さくため息をついてしまいました。

するとレイズ様が私のため息にお気づきになったらしく

「ルイスってバカだよねー」

と、そう仰いました。

「バ…」

私が驚くと、

「ルイスさー、今さらながらにハリエットのことかわいい!とか思ってさ、そう思い過ぎちゃって、いつ手を握ったらいいのかとか、いつ抱きしめたらいいのかとかで、もだもだしてんだってさー」

レイズ様は呆れながらそう仰いました。

殿下がそのようなことで悩んでいらしたなんて…

私は殿下を微笑ましいと感じながらも、思いました。

ヘタレですわ…


殿下のご様子がおかしくなった理由をレイズ様からお聞きした私は、私の方から何らかの行動を起こさなければ…と思いました。

そっこでふと、レイズ様個人からアンリエッタ様へのお誕生祝のプレゼントのことを思い出しました。

レイズ様はアンリエッタ様に、婚約指輪をお贈りになるとのことでした。

これは…殿下のお手に触れる口実になるのでは…?と私はそう思いました。

なので殿下のおそばに寄って行き、

「殿下、レイズ様はアンリエッタ様に婚約指輪をプレゼントなさるそうですわね」

と申し上げました。

殿下は

「うん、そう聞いている」

と仰いました。

ここまで言っても何も感じないなんて…と、少々呆れましたが、私が

「アンリエッタ様がうらやましいですわ…」

と殿下に申し上げ、殿下のお手の甲に触れると、殿下はぴくりと動かれ

「…ハリエットも婚約指輪が欲しいのか…?」

と、そう仰いました。

私は本当のところは、別に婚約指輪など欲しいとは思っておりませんでした。

なので私は黙って殿下のお手に触れておりました。

すると殿下はそっと私の手を握り、

「…ハリエットの薬指は、俺の小指ぐらいの太さだな…」

そう仰いました。

これは効果てきめんでは?と私は思いました。


殿下はご自分のお手と私の手を並べて、しげしげとご覧になり、

「…わかった」

と意を決したように仰いました。

そして

「もしかしたら細工師次第ではハリエットの誕生日には間に合わないかもしれないが…待っていてくれるか?」

殿下は少し不安そうに仰いました。

なので私はじれったくなって、

「指輪など口実ですわ。殿下のお手に触れたかっただけですわ」

そう申し上げてみました。

殿下は

「えっ…」

と驚かれた後、赤くなって

「…触れてもいいのか…?」

と仰いました。

「もちろんですわっ…!」

私が笑ってそう申し上げると、殿下は

「…ありがとう…ごめん、ヘタレで…」

と眉を下げて仰いました。

…殿下…かわいすぎますわ…!!

抱きしめたいですわっ…!!

私はつい、心の中でそう思ってしまいました。

 

ハリエット目線で書くと、ですます口調なのでどうしても小学生の作文みたいになってしまいますw

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