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王子になった俺と姫になったあいつ  作者: リュウ
第10章 夢のはざまに現実をかえりみて

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10-9 sideレイズ(マユ)

明日は八月二十六日…アンリエッタの誕生日なので、私は予定通りアンリエッタへの婚約指輪を準備してた。

ルイスとゴードンとルードはお小遣いを出しあって、パーティにも使えそうなイヤリングを買ったみたいだ。

アンリエッタ本人の誕生日なんだけど、ハリエットがリンゴやナシ、そのジャムをお土産に持ってきてくれたので、アンリエッタがアップルパイを作りたいって率先して誕生祝のアップルパイを作りだした。

アップルパイの中身をアンリエッタが煮てる間に、ハリエットに私がルイスのこと…ハリエットに触れたいのに触れられないということを話したら、その後ハリエットがルイスと何かを話してから、なんだかにこにこしていたので、どうしたんだろう?と気になった。

「ハリエット、なんかすごく楽しそうだね」

と私が言うと、

「うふふっ、殿下がかわいらしくって」

ハリエットは口に手を当てて笑った。

…は?

ルイスがかわいい…?

かっこいいとかじゃなくて…?

「ルイスがかわいいって…どういうとこが?」

と聞いてみると、

「自分からはなかなか手も握れないようなところがかわいらしいと思いますの」

ハリエットはまた笑った。

ちょっと待って…まさかのリバ…?!


前世で私とリオは、ハヤトとユウヤというリアルBLカプに萌えていた。

ハヤトは何があってもユウヤを守る的な感じの頼れる攻で、ユウヤは近寄りがたい雰囲気だけど、いつもふんわり笑ってるかわいい受だと思ってたんだ。

つまりは、ハヤト×ユウヤだ。

それが転生して男子と女子になったのに、中身はハヤト受のユウヤ攻になったってこと…?!

「レイズ様、どうかなさいましたの?」

ハリエットが首をかしげて聞いてきたので、

「いやあ…ハリエットの方が積極的っぽいの意外だなーって思ってさぁ」

と、私はとりあえずそう言ってみた。

「だって殿下が恥ずかしがり屋さんで何もできないのですもの。私の方から行動するしかありませんわ」

と、ハリエットは笑ってそう言った。

この余裕は…やっぱり攻…?!

今世でのハリエット…ユウヤは、体は女子だけど精神的には攻なの?

いやもしかしたら前世から…もしハヤトとユウヤがカプになってたとしたら、ハヤト×ユウヤじゃなくってユウヤ×ハヤトになってたとか…?

私は混乱し始めた。

こんな時はやっぱり相方リオに…アンリエッタに相談すべきだろう。

アンリエッタがお菓子作りを終えたら、この件を話してみよう。

そう思って私はアンリエッタを待つことにした。


ハリエットがまた調理室に戻り、しばらくして女子組がサロンに戻ってきた。

「すてきなアップルパイが焼けましたわね!」

ハリエットがにこにこと笑ってアンリエッタに話しかけた。

「ええ、お二人はパイ生地づくりは初めてでしたのに、お上手にパイ生地が作れましたわね」

アンリエッタがそう言うと、

「お、折って、畳んで…って楽しかったです…」

クラリアもうれしそうだった。

ハリエットがルイスの所に、クラリアがゴードンの所に行き、アンリエッタは私の方に来た。

「アンリエッタ…ちょっと話が…」

私が小声で話しかけると、

「それは…萌え関係?」

アンリエッタも小声で返してきた。

「うん…ちょっと解釈違いがあって…」

とまた私が小声で言ったら、

「解釈違いって…?!」

アンリエッタは驚きつつも小声キープで言った。

「…ハヤト×ユウヤは…ユウヤ×ハヤトだったかもしれない…」

私の言葉にアンリエッタは固まった。


みんなから少し距離を取ってサロンの隅っこに二人で立って、私たちは話を続けた。

「ちょっ…それってどういう…?!」

アンリエッタはまだ驚いていた。

なのでまず私は、オットーバッハ王国でルイスとハリエットが二人同時に見た前世の夢の話をした。

「はー…それは…不思議ねぇ…」

アンリエッタは、信じられないといった表情でそう言った。

「んでね、その夢を見た後、ルイスがハリエットに触れたくても触れられなくってもだもだしててぇ」

「うんうん?」

「そんなルイスをハリエットが”かわいい”って言うんだよね…」

「…なるほど、それでリバでは?ってことなのね…」

私たちはうーんうーんとうなりつつ考え込んだ。

前世でハヤト×ユウヤって決めつけてた私たちの考えが覆されたんだもん。

アンリエッタも私もリバはちょっと…ってタイプだから、実はユウヤ×ハヤトになってたかもって思ったら、ちょっとショックだったんだ。

しばらく考えた後、アンリエッタが

「…大丈夫。だって今世ではユウヤは…ハリエットは女の子なんだもの」

と言った。

「精神的にはハリエット×ルイスでも、体はそうじゃないでしょ?」

「うん?」

「だったらハリエットは…ユウヤは誘い受もしくは襲い受ってことじゃない?」

「あっ…そっか…!!」

アンリエッタの言葉に私も納得した。

体が男同士じゃないのは残念だけど、誘い受もしくは襲い受って考えればいいんだ。

アンリエッタ、頭いいー!!

…と、私は相方の発想の柔軟性に感心した。

 

二人きりになって萌え話をするときは、普通の話し方になる二人が大好きですw

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