バットエンド
父が死んだ…?
あの父が…?
『ルナッ!ルナおい!』
でも殺したと言ったあの少女。
あの笑みからは嘘を感じ取れない。
だとすれば父は
『しっかりしろ!そんな―』
父は…?
一体どこへ…?
「どうしたの?立たないの?」
赤い水平線には絶望した顔と呆れた顔が映っている。
そういえばなんだか視線が低くなった気がする。
「にしても、高度な術…どこで…」
コンコンと澄んだ高い音が聞こえる。赤い中に映った人物は空中を叩いている。
それに一体なんの意味があるのだろうか。
意味…。
私の…意味…。
「ねぇ、どうしたらいいのコレ」
どうしようもない。
「聞いてる?姫様~?」
父が…。
「あれぇ?…ん?」
………ぁ。
「!!、あんた―」
…。
「-、-!?」
『-』
。
さよなら。
『「誰が」』
『「さよならだって?」』
安い別れなどいらぬ。
ああ。いらぬ。
わかってしまった。
しってしまった。
直感だ。
俺はゲンジュウ、幻の獣。
何故彼女に呼び出されたか?
何故自分はここにいる?
俺は一時だが勇者だった。
優者であったし勝者だった。
召還術式に従い、俺は選ばれた。
例え仮想世界の話であっても、選ばれるに足る勇伝だったのだろう。
『「お姫さん、」』
『「すまねえが、少しばかり」』
眠ってくれ
まだ終わらせる訳にゃ、いかんのだ
時を経て、また帰ってくる
永久の魔力をもって
永久に命ずる
我汝らと共に
時の幽閉
融解せぬ幽界の狭間へ
新たなる勇者表れたる時
牢獄は瓦解すル
生命は新たに脈動せンとスル
またあおうぜ、***るヨ、ルナ




