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最強王子は力を隠したい  作者: シュウ
第1章 世界の説明編
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第11話 ギルドと嫌がらせ

「あ~疲れた~。もう帰りて~。」

『まだ昼だけど...』


そう考えながら俺は足重く歩いていた。


『これが歳か...』


まあ九歳だけど。

もちろん二人はまだ元気。

これは何の差なのだろうか。

普段の鍛え方かな。


『あり得るな~』


そう考えていると、気になる建物が目に入った。


「あ、冒険者ギルド」


ずっと前から気になってはいたけど、行く時間がなかったため行くことができなか

ったのだが


「二人とも。俺はちょっと用事があるから二人で周っていてくれるか?」


そういって俺は二人にお小遣いを渡した。


「わかった。」

「わかりました。」


そういって二人は早々と出店のほうへ行った。


『聞き分けのいい子達で助かるわ~』


そう思いながら、俺はギルドに入った。

当然視線が集まった。

なぜなら、子供なのだから!

だが思っていたよりもガラが悪いわけでもなかった。

思っていたよりもだが...。


『何も考えずに進もう。』


そう考えながら、俺は受付へと足を運んだ。


「あの、初めてなので冒険者登録をしたいのですが。」

「は、はい。で、ですが畏れながら、まだ子供ですよね?」

「はい。そうですが、何か問題でも?」

「い、いえ!問題はないのですが...その...あまりおすすめはできないといいます

 か...」


まあ、そうなるだろうとは思っていた。

だが、俺も引くわけにはいかない。

なぜなら、かっこいいから!


「大丈夫です。自分の身は自分で守れるので!」

「ですが当然危険も伴いますし...」

「大丈夫です!」

「ですが」

「大丈夫です!!」


ようやく受付のお姉さんも諦めたのか、ため息をつき登録の用意を始めてくれた。

最後のほうは勢いに任せていたので、俺は話すら聞いていなかった。


『少し悪いことをしたかな...。』


そう考えていると、いきなり背後から何人かやってきた。


「おい、お前みたいなガキが冒険者になれると思ってんのか?」

「そうよ。邪魔だから早く帰ってくれるかしら。」

「こんなとこにガキが来るもんじゃないのよ。」

「小便臭くてたまんねえぜ。」


そう、嘲笑いながら言ってきたのは男二人と、女二人のパーティーだった。

周りの冒険者は、同じく嘲笑うものもいれば可哀想と同情する目で見てくる冒険

者もいる。

もちろん助けてはくれないが。


「すいません。他の冒険者に嫌がらせをするのはやめてください!」

「いやいや、嫌がらせはしていませんよ。」

「そうそう、ただ教育をしてあげているだけです。」


受付のお姉さんが庇ってはくれたが、まったくやめようとしない。

それどころか、さらに悪化した。


「そうだ!いい機会だ裏にある訓練場で、戦い方も教えてあげましょう!」

「それはいいですわ!私たちも教えたことがありませんもの。私たちの練習にも

 なりますわ!」

「それはいい!一石二鳥ですな!」


もうこいつらは好き勝手言い過ぎだな。

受付のお姉さんもかわいそうになってきた。


「ちょっとあなたたち、いい加減に」

「いいですよ?」

〖え?〗


一同が驚愕したような顔をしている。

お前らが自分で言ったことだろと思いながら、俺はさらに挑発する。


「だから相手してやるって言ってるんです。早くやりませんか?時間が勿体無いの

 で。」


さすがに、イラついているらしい。

ただ、それ以上に俺がイラついている。


『受付のお姉さんに迷惑をかけたことが!』


結構このお姉さんがかわいいから!


「お前、舐めてるのか?」

「いいでしょう。教育してあげます。」

「その減らず口が、いつまで続くかしら。」

「いいから早くしてくれ。」


そういって、俺は裏の訓練場に向かう。

今回も無事投稿できました。

次回は8月1日に投稿予定です。

これからもよろしくお願いします。

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