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黒龍皇の血統  作者: 現野 イビツ
虹色の巫女と金眼の悪魔
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第二十話 夢

テスト&境界線上の〇ライゾンを読んでいたせいで、中々投稿出来ませんでした。

後半カンペキに個人的な問題なので、誠に申し訳ありませんでした!

水晶が覆い、闇が支配する洞窟の中を、一人の女性が舞っている。

美しい女性だ。

右に持つ太刀も、左に持つ扇も。

身に纏う巫女装束や、翼のような羽衣と言い。

その全てが、彼女の艶やかな長髪と同色の漆黒を基調として、闇に溶け込んでいるにも関わらず……いや、だからこそ、彼女の純白の肌を際立てていた。

二十を幾許いくばくか過ぎ、一児の母になっているにも関わらず、未だ少女と呼んでもしっくりくるほどの若さを残したその美貌の肌を。

彼女は、口元にうっすらと笑みを浮かべ、その洞窟の中を優雅に、そして無邪気・・・に踊り続けていく。

ただの舞ではない。

彼女が太刀で虚空を薙ぐ度、扇で闇を掻き乱す度に、宙に銀に輝く球体──“”が現れていくのだ。

それは、十に増え、百に増え、そして千に至り、洞窟内を明るく照らし出す。

それに気付いた彼女は、銀に煌めく大自然の舞台の中央でゆっくりと舞を止め、先程とは違う、満面の笑みでこちらを見た。

そして──────、




「……きて……い、ク……様」

「………………ぅ、ん?」

「……きて下さ……ーさ……!」

「……ん………………んんっ……」


「──起きて下さい、クロー様!」


「ん………………? ……アパ?」

……誰かに呼ばれているような気がしてゆっくりと目を開けると、目の前にアルビノメイド──“白龍”アパティオンの姿があった。

アパは、未だ寝惚けた顔をしているであろう僕を見て、呆れた表情をしながら言う。

「……アパ? じゃありませんよ、クロー様! 一体ドコで寝ておられるのですっ!?」

「ドコって、そりゃあ……」

ベッドでしょ? と答えようとして目線を下げ、そこでようやく、自分がソファで寝ていたことに気付くいた。

よく見るとメガネやブレザー、チョーカーまで散らかしっ放しである。

「………………あれぇ?」

何でこうなったか分からなかった僕は、数秒だけ本気で考え込み……すぐに思い出した。

「……あぁ! “アレ”の後、すぐに家に帰して貰ったのは良かったけど、流石に疲れたからすぐに寝ちゃったんだ」

「お待ち下さい、クロー様! “アレ”とは、一体何のコトですっ!?」

「あれ? アパのことだから知ってると思ったんだけど……聞いてない? 学園の合成獣キメラ騒ぎ」

「いえ……それは勿論私の耳に入ってきてますが……。まさか、たった一体とは言え、相手はあの合成獣キメラですから、どこか怪我でもっ!?」

「いや? ただの魔力欠乏だけど?」

「……は? 魔力欠乏? 怪我じゃないんですか?」

「いや、うん。まぁね、七体も合成獣キメラと戦ったんだし──」

「ハイ、ストップ! 今、何て言いました、クロー様!? 私が聞いた限りでは、一体しか出てなかった筈ですが!?」

「いや、違うよ? 僕も決闘が終わってから嫌な予感がしてたから、すぐに彩那の元に急ごうとしてたんだけどね? 武器庫まで続く渡り廊下で六体ぐらいの合成獣キメラに一気に襲い掛かられたからさぁ、困っちゃって」

「困っちゃって、じゃありませんっっっ!! 怪我は本当にないんですかっ!?」

「あ、それは大丈夫。あの渡り廊下には、侵入者を捕らえる為に“眩惑回廊ミラージュ・コリドー”の術式が掛かっているのは知ってるでしょ?」

「えぇ、まぁ……」

光の上級魔法、“眩惑回廊ミラージュ・コリドー”。

それは、敵性魔力を察知すると同時に発動し、対象を光の牢獄に閉じ込める干渉強度・・・・がAの光属性の魔法だ。

「──アレの中の状況は、外からどころか、中からでさえ判断するのが難しいのも知っているでしょう?」

「……まさか、クロー様? それをイイことに、黒属性を使ったと言うワケですか?」

「……ア、アハハ。その、まさか何だけどね。そうしないと、彩那達を助けられなかっただろうし」

「それは分かりますが……」

「安心してよ、アパ。わざわざ“黒印ブラックマーク”を使って“眩惑回廊ミラージュ・コリドー”を活性化・・・していたから、誰にも戦闘があったことなんてバレてないし、魔喰剣マナ・イーターも使ってたから、もし残留魔力調べられても何をしてたかなんて分からないよ」

「……分かりました。今回は、事情が事情なので煩く小言を言うつもりはありません。……が、今度からはあまり、“神刃 クロー”という姿で黒属性の魔法を使わないで下さい。下手をしてアナタが黒龍皇の血統だということがバレたら、最悪、国家間の戦争が起きる可能性もあるんですから」

「……分かってるよ、アパ」

僕は、シャツのボタンを外し、部屋着に着替えながらそう答える。

この国──シュヴァルツシルト龍皇国が中立でいられるのは、この国のトップが龍──幻獣という中立に位置する存在だからであり、その息子である僕が、龍人ドラグーン──亜人・・だなんていうことがバレたら、グラジオラス魔王国に敵性国家と見做されるのは、分かりきっている。

だからこそ、純人のフリをしているのだから。

そこまで僕が考えた時、ふとあるコトを思い出し、アパの方に振り向く。

「そう言えば、アパ。ここに帰って来たってことは、調査の方は終わったの?」

「あ、いえ、そのコトなんですけど。今、カサンドラ様とレンソーカ様が調査を進めておられてまして」

「へぇ? カーサとソーカが?」

「はい。彩那様を襲っている組織の粗方の目星は付いたのらしいですが、特定までは出来ておられないらしく。ただ、もう少しで調査は終わるそうなので、また明日辺りにここに訪ねてこられるかと」

「……珍しいね、あの二人が手こずるなんて」

「元より、カサンドラ様はともかく、レンソーカ様は戦闘に特化されたお方ですし、今回は相手もそれなりに大きい相手らしくて」

「はぁ……。こういう時に、調査部隊とか動かせたらいいのに」

「残念ながら……下手に大人数を動かすと、クロー様の存在がバレかねないので」

「ま、分かってはいるんだけどね」

アパの言葉を聞いた僕は、苦笑しながらそう呟く。

アパの言葉は正論だし、僕もそれ位で我が侭を言うつもりはないが……流石に面倒臭いとは思う。

「けど、仕方ないかぁ……。明日まで待つしかないよなぁ」

「申し訳ありません、クロー様。我々の力が及ばなかったばかりに……」

「いや、別にいいよ? 今日はちょっと気分もいいし」

「気分がいい、ですか?」

「ちょっとイイ夢を見れてね」

そう言いながら、僕は先程自分の夢に出てきた美女の姿を思い出す。

──大好きだった、の姿を。


「……それじゃあ、僕はもう寝るよ、アパ」

「はい。お休みなさいませ、クロー様」


僕は、軽く手を振りながらアパにそう言うと、同じ夢が見れることを期待しながら、自らの寝室に向かって歩き始めた。

始まりましたね、ホライ〇ンの二期が。

点蔵さんの活躍に期待したいですね(笑)

と、言うワケで、久々の投稿ですが、全く関係の話をしてしまいました。

すみません。

次回からは、前回言っていた日常パートに移行したいと思います。

短いですが。

と、言うワケで、次回“早朝の悲劇 〜二度の連行〜”をお楽しみに。

あの人の扱いが酷いですから。

以上、現野 イビツでした。

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