291 サッカー部狂想曲(その1)~入部希望者が来た?いらん!~
「は?新入部員?」
サッカー部の顧問の先生に職員室に呼ばれたと思ったらいきなり言われた
さすが昭和の教師
常識ないわ
いえねサッカー部が派手に活躍しているじゃん?
バスケのゴールにサッカーボール蹴り入れたり
サッカーゴールの柱にボウル当てたり
練習試合で勝ったり
・・・入学早々創部したわりにいろんなことがあったね
人が活躍すると許せなくなるのが人というもので
「生意気だ」
とか陰口を叩かれれている
嫌われていると結構わかるものなんだよ
判りたくなかったけどな(涙)
まあちょっと前までランドセルを背負っていた人間相手に品格を求めても仕方がないのは判る
だってほらオレって『身体は子供、頭脳は大人』じゃん(笑)
でもだからといって納得しているかというとそれはソレこれはコレ
しっかり心のデスノートに名前を書いていたりする
そのままディスっていればよかったんだ
いや良くないけど
敵は一通り文句?嫌味?を言いつくして暇になったのか
「サッカー部入りたい」
と言ってきたらしい
顧問の先生に
こっちに言ってきたなら拒否できたというのに(チッ)
まあ嫌味に対抗するためにサッカー部で固まっているんだ
さすがにこっちにはこないだろう
・・・自分よりも弱い人間にしかつっかからない小物だからな
それに売られた喧嘩は高値で買う主義だ
普段から堂々と睨んでやっているからな
戦闘では数が大事なんだよ?
多少のことは数で押し切れる
だから友達をつくってつるむほうが良いと思うぞ?
その方が幸せな学校生活を送れる
・・・一人孤高(のグルメ)を気取って苛められたのはだ~れ~だ~
私だよ!
一回目の人生ではボッチだから中学では結構苛められたんだ
昭和の時代は校内暴力が全盛期だったからな
なにせ夜中に学校の窓ガラスを割ったなんて歌が流行るほどなんだ
そりゃ群れてなければ苛められるってものだ
・・・ひょっとして一回目の人生のオレって結構おバカ?




